HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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駅のエスカレーター
2024/10/08

先日のNHKの番組、あさイチで。
エスカレーターの歩き問題があった。
二列乗車にしたら良いのではないかという話。その実験結果が興味深い。
一列乗車 8分21秒(その横を歩く人がいいる)
二列乗車 7分09秒
その差、1分12秒だったそうだ。大人しく二列で乗っていた方が、人が掃けるのが早い。

二列乗車から1列乗車になったのは1970年代後半だったと思うのだが、放送では1977年に大阪梅田駅の構内放送で一列空けるように指導していた様子が見える。

ここから私の経験。
田園都市線が二子玉から渋谷まで乗り入れたのが1977年であるから、その時から綺麗に一列乗車になり、右側を歩く人がいる、と記憶している。
NHKでは各鉄道会社の推進でそうなったと解説していたが、少なくとも喜んでそうなったのではないと、私は言いたい。

それは70年代、高度成長期の真っただ中、盛んにパリ情報が流されていたのだが、その中でパリの地下鉄では右側一列を歩く人の為に空けている、というものがあった。
朝日新聞でも文化人の意見として書かれていたのだが、朝日新聞など「日本のここがダメ」的な記事が満載で、日本たたきの一環としてエスカレーターの乗り方は、パリの真似をしろ、という論調だったと記憶している。
もちろん、テレビでも文化人が同様の意見を繰り返していたので、日本もそうあるべき!という気概にあふれた我々も、サラリーマンとしてかくあるべき、という行動に走り最初は喜んで一列乗車運動にまい進していたのである。
それが、更に電車も混雑するようになり改札口からJRまで中々歩行が進まず、これって間違いじゃなかったかと気がついたが既に遅し。

そもそも、旅行でパリに滞在して驚いた。
パリは東京ほど人も多くないし、街だって東京より遥かに小さい、歩けば近くの駅にも数分の距離で非常に近い、それなのに地下鉄網は立派で歴史も古く、従ってエスカレーターの上下の距離も短い、電車も込んでいないのだ、故にあり得る通行方法だったのだ。
我々も馬鹿だった。
東京はその十倍も多い人が動くのだ。エスカレーターだって距離が長い。
パリの人の行動など真似るんじゃなかった。
と思う今日この頃。
大体、あそこを早足で歩くのは危ない。
二列で乗りましょう!

歳取ってからの人生
2024/10/07

歳を取ってからの人生は.....

60歳を過ぎてからの人生なのだけれど,それまでの人生に比べずっと長く、
そして、ずっと重い。

60歳を過ぎてからの人生は、努力をして、我慢をしなければならない。

そうやって、一生懸命に生きてゆく。
気が付かなくても、頑張っている。

不思議ではある。




JIMMY BLANTON - DUKE ELLINGTON "DUO"
2024/10/06

JIMMY BLANTON - DUKE ELLINGTON "DUO" RCA EPA-619 (Germany)
非常にレアかつ重要なレコード・EPなので、是非紹介したい。

それで、話の順番としてこちらのレコードから説明をしたいと思う。
それは、エリントンとレイ・ブラウンの名盤“This one’s for Blanton!(Pablo 2310 721)”というパブロから発売されていて、多くの人には高音質として人気になっているアルバム。
山高帽を被った御大が、ピアノの前に座り、例の調子でチョイチョイと弾いたのであろうか。その向こう側で、やや像がぼやけているが、ベーシストのレイ・ブラウンが楽譜でも観たのであろうか、音を併せている風景である。
じっとジャケットを見つめていると、二人から脳波が出て、コンタクトを取っているのが解ろうというもの。
エリントンのピアノの高いキーに続くレイ・ブラウンのベースの音は、音圧もあり聴き応えが十分である。
曲はエリントンの曲だが、二人だけであり、いつものエリントニアンによるビックサウンドが無い分、彼の作品の中では異色である。
一音一音無駄なく、二人の呼吸は見事で、相手の空白部分にも神経を使っているのが良く分かる。レイ・ブラウンは、相手が替わると世界に二人といないような天才さを見せる。
このアルバムのタイトルは、This one’s for Blantonすなわち「この一枚はブラントンへ」となっているが、このブラントンとは誰ぞ!。
40年初め、亡くなってしまったベーシスト、Jimmy Blanton(ジミーブラントン)である。彼はエリントン・バンドにいたのだが、それだけの理由では、ここまでの作品にはならない。
奇しくも、ジミー・ブラントンは、レイ・ブラウンの師匠でもあったのだ。
このアルバムは二人の想いが、ここに結実した作品なのである。
二人が演奏する前、ジミー・ブラントンの話をしたであろう。
「あいつは、こんな4分音符をベースでこんな風に8分音符分で弾いたんだよ」
などと言ったかもしれない。いや、言ったと私は思う。
そうでなかったら、こんな作品は生まれなかったと思う。
1972年、エリントンが75歳のときの作品である。
しかし、いとも簡単に弾いて見せるものだ。
前置きが長くて申し訳ないが、それで、ここからが本題となる。
その前置き長さこそが、私の思い入れである。

ここに取り出した4曲入りのEP「DUO」、プレイヤーの書き出しの最初の名前は「Jimmy Blanton」おお!これぞパブロの名盤に出て来るジミー・ブラントンなのである。
ところが、そのジミー・ブラントン本人の作品など殆ど目にすることもない。それで、なんとか耳に出来たら良いなあ、と探していたのがこのEPである。
調べたら1940年10月1日のシカゴ録音で、元々はRCA78回転SPが2枚だが、その後仏・独でEPにしたものだ。録音はブラントンの亡くなる少し前という事になる。
音質は至って良好で、若干ベースの音を持ち上げていているので、雰囲気も良くわかる。
ベラントンのベースは40年と思えぬ非常にモダンで、スピード感に溢れた素晴らしさ。
ブラントンはエリントンにとっても大切な人だった。それは聴けばわかる。
こういう斬新なベーシストはエリントンの音楽を進めて行く中で非常に重要な位置にあった。
それが奇しくもレイ・ブラウンの師匠でもあったとは、なんという素晴らしさ。
昔から、「良い師匠を得る事は1年間の練習に匹敵する」という話を実証したようなケースでもある。レイ・ブラウンを見れば誰しも納得するに違いない。

EPのイメージの絵柄は2人の後姿になっていて、遠近法でいくとブラントンが前にいて、エリントンは向こうにいる。ほのぼのとした良い感じである。
演奏曲を良く見ると、「Pitter Panther Patter」「Sophisticated Lady」はどちらのアルバムにも入っているので、比較しやすく有り難い。
Sophisticated Ladyなどは、ひょっとするとこの曲の5本指に入る好演奏で、思わずほろっとさせられる。
Boby and soulも実に素晴らしい。

延々と独りよがりに書いてしまった。
私は、パブロのレイ・ブラウン方と、ブラントンのEPと聴きながら、感慨にふけった。
ぐっと来てしまったから、ちょっとコーヒーでも飲みに外に出よう。

通販リスト
2024/10/05

リスト更新いたしました。
よろしくお願い致します。

ホームページのリストが見れない件について
2024/10/04

当店HPの商品リスト・ページにおける不具合が指摘されております。

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新入荷リスト
2024/10/04

明日の十月五日にホームページ・リストを更新予定です。
よろしくお願いします。

サンマ
2024/10/02

今年は秋刀魚が大量だとテレビでも言っている。
たしかにスーパーでも、デパートでも秋刀魚は沢山売られている。
しかし、みな一様に細い。

太った美味しそうな秋刀魚がいない。
これは不漁と同じ。

現代の映画俳優の......
2024/10/01

最近の映画を見ていて、俳優の名前がなかなか覚えられない。
画面に映し出された顔に記憶がないと、家内を呼び、「これは誰だっけ?」と聞く羽目になるのだが、彼女も「誰だっけなあ?」とうろ覚えである、というより最近の俳優の顔が覚えられないのだ。
我々夫婦は年寄りで記憶力の減退という事もあるのだが、それより、俳優たちが皆似たような顔で何か、どこか共通点のあるような、「似た」感じなのである。

「昔の俳優は個性的でよかったよね」と話し合ってしまう。例えば黒沢明の映画は三船敏郎、仲代達也、等々、それどころではなく、脇役たちも、良い「ツラ構え」をしていた。
どの映画会社でも、女優達も顔の全体の形、歯並びも個性豊かで、根性の座った顔で実に個性的なのである。
優しそうな雰囲気の俳優でも、真の強さがあって良い。

最近は理想の顔にしようとして、どこか似てしまうのかなあ。
監督たちが同じような顔の俳優を好むのかなあ。
まさか整形の先生が同一人物?という訳でもなかろう。
なんでだろうか?

テレビCM
2024/09/30

先日、歌謡曲がメーッセージソングばかりと書いたが、もう一つ、テレビのCMがまたメーッセージばかり。
地球だの、未来だの、豊かさだの、そんなメッセージのためによく高いコマーシャル代を支払うもんだと感心してしまう。
何か裏があるの?

ジャズ
2024/09/29

最近のジャズは変わった。
今のような雰囲気になったのは、2000年前後からかなあ。

以前より、ヨーロッパのジャズはクラシックの要素が強い。
そもそも演奏者が育ちの良い家庭でクラシックの教育を受けている人が多いらしく、どうしたってクラシックの味わいが深いのだから、そういう音楽スタイルになる。
従って非常に高い音楽水準の作品が出来上がる。

現代はリスナーも音楽教育を受けた人も多いし、ポピュラー音楽も相当の水準にある、そういう環境下では、ジャズと言えどヨーロッパ風の高水準、静かなジャズ、といった上品さがないと受けないという事になろうか。

特に「静かなジャズ」というのが特徴であろうか。
ジャズを嫌いだった人、ジャズを知らなかった人、がスッと入れるジャズとでも言おうか。
ジャズも育ちの良い音楽と感じる時代になったのだろう。
また、ヨーロッパ的、という観念も消えた。世界が同じようなスタイルのジャズになってきた。そもそも今のジャズの世界の中心は北欧と言っても過言ではない。
まあ、販売的には日本が依然一位である事は間違いなさそうだが。

そんなジャズばかり聴いていると、ふと50年代のどこかブルースの味わいが残るアメリカのジャズが聴きたくなって、管楽器の入ったレコードをターンテーブルに乗せてしまう。
だからチャーリー・パーカーやジョージ・ルイスのレコードは必要なんだ。
時々原点に戻るんだ、でも残念ながら原盤で聴かないとその神髄が分からないんだ。

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