HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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RED GARLAND "ALL KIND OF WEATHER”
2019/11/17

RED GARLAND "ALL KIND OF WEATHER” PRESTIGE 7148

「ALL KIND OF WEATHER」、少しづつ寒さが増しクリスマスが近づいた今、ちょうどお誂え向きのアルバムである。
今日は暇だったので、次回の入荷分を店で試聴していたのだが、こういうのを聴くと、たちまち昔の僕に戻る。
随分前の話でもあるが、オリジナル盤で聴いていると本当にこのアルバムが好きになる。
いかにも50年代を感じさせる中域が厚いサウンドが嬉しい。
特記すべき事だけどガーランドの音は、理由は知らぬが、Prestigeレーベルの時が最も光っている。
ブロック・コードの音や、なぞるメロディの音の流れは抜群で、ギュン・コロンと響きが入った所が良い。
こんなレコードがあったのかと思えるサウンドである。
サウンドだけでも、聴き手の心を鷲掴みにするミュージシャンである。
それがオリジナル盤でないと、この感覚が出ないのが厄介でもある。

天気にまつわる曲ばかり集めたジャケットのデザインは天気に関する単語を並べ、数字は温度、湿度などであろうかタイプ打ちした紙を写真に写し、大きく引き伸ばしてある。
上部を白くした所なども、なかなかの出来映えで、それがコーティングされたジャケットになっていると素敵で、コレクター心がくすぐられる。

録音は58年。この後は彼の録音が急激に減って行く最後の光り輝く時期である。
何しろ、同時期に、MOODSVILLEのトリオを録音した直後、11月27日、メンバーはオール・アメリカン・リズムセクションと呼ぶところの、Red Garland (piano)、 Paul Chambers (bass)、 Art Taylor (drums) の三人組で演奏に悪い所など一つも無く、安心して聴く事ができる通のジャズである。

演奏は、最初から軽妙で、スローバラード「Summer Time」や、嵐が来そうなのにクールな「Stormy weather」などイケル演奏があって、B面にひっくり返した冒頭の「Spring will be a little late this year」が抜群に良い。
淡々としたミディアムテンポで、悲しくて私の春はまだ来ない、だから、今年の春はちょっと遅いだけ、健気に、ちょっと遅いだけと言わせる、傷ついても気取っているのだが、心の淋しさを、曲調に巧く出ていて、しっかり風情が伝わる。
そして今の季節柄の「Winter Wonderland」、実に可愛らしいクリスマの曲である。
例のコロン・コロン・サウンドと非常にあっている。

人それぞれだから、あまりオリジナル盤がどうのこうのと言うつもりはないが、このアルバムなどはちょっとこだわってしまう。

英国連邦
2019/11/16

この前のラグビーワールドカップでは、イングランド、ニュージーランド、南アフリカに並びウェールズなど
、ほとんどが、英連邦王国の国々ばかりであった。もちろんカナダ、オーストラリアもそうである。
準決勝に残った国では、フランスと日本を除けば皆英国連邦である。
世界大会というものの、しょせん英国連邦の中の話でもある。

普段は国家として認められていないウェールズやイングランドやスコットランドがラグビーになるとイギリスの中に入らないんだよね。
面白いね。
だったら、早く独立したらよいのだが、植民地化の早い段階からイギリス人が大量に侵略してきていて、まるで中国人に侵略されたチベットのような話である。
そこに入り込んだ人たちが、経済的にも抑えており、さらに独立反対派に回るので実に厄介な話でもある。

しかし、今回のワールドカップのおかげでいかに英国の領土が大きいか理解できたことであろう。
イギリスという国は相変わらずひどい国だ。

通販リスト更新
2019/11/15

通販リストの更新いたしました。

ジャズ
2019/11/13

ジャズのサウンドはホットで、ビートに力はある、また、その中にはクールなものや影があるのだ。
陽気な中に、また悲しみがある。
一言でいえば、我々が「ブルース感」とよんでいるものである。
聴いていてそんな気持ちにさせられる所が、ジャズって良いなあと思える瞬間である。

20世紀初頭ニューオリンズにおいてニューオリンズ・ジャズが確立して以来、ディキシーランド、スイング、ビバップ〜ハードバップ、フリージャズ、その他小さな細分としてPOPジャズ、ジャズ・ロックなど、まあ、黒人が演って、白人が儲けるという事であっても、常に新しいジャンルのジャズが興り、それぞれ批判がありならが、困難を乗り越えて続いてきた。

以前も書いたが、ガレスピーがBOPをやらなければ、ジャズが楽しかった、という意見もある。
またパーカーはBeBopについて訊かれると「我々の音楽は新しい音楽であって、ジャズではない」と語ったというが、しかし、歴史的にもジャズとして認識されてきた。
フリージャズは70年前後、勢いよく燃え上がり特に欧州などで猛威を振るった。
果たしてこれがジャズかという意見もあり、ベテランのファンが心配したものである。
しかし、演奏者本人がジャズだというからジャズで良いと決めざるを得ない事態でもあった。
ところが、あっという間にフリージャズの力が衰退し、行き詰まりを見せた時、後追いのミュージシャンがまた4ビートに戻って来たのは興味ある現象であった。
勿論今でもフリージャズは存在する。

さて21世紀になったジャズは、演奏がまるでクラシックのようでもあり、そうでなければまるでポップスの演奏のようでもある。CDの綺麗な音というのか、硬い音質で聴かされると、まさにクラシック音楽である。
それでもジャズである。

時代の流れと言えばそれだけの事でもあるが、キース・ジャレット以来、すっかりクラシックの音楽に取り込まれてしまった感があり、クラシック出身者たち等等により、一手法としてジャズの曲を取り上げたり、ジャズの曲を分解し、それを自分のオリジナルとして演奏するようになった。
近年のジャズ演奏家もヨーロッパ系の白人、それに東洋系がかなり多くなった。

ヨーロッパ系のジャズばかり聴いていると、従来のアメリカのジャズを聴きたくなる。
クラシックの中に住居を移しつつあるジャズという綺麗な音楽を、どのように解釈したらよいのか、と思う事もある。それは私だけであろうか?

勿論ジャズは変わって行くもので有ることは百も承知の上の事。
いつまでも、昔のままでいろと言うつもりはない。

50年代の頃のあの優れたレコードの音が、やっぱりいいなあ。

BASSO-VARDAMBRINI SEXTET “EXCITING 6 “
2019/11/09

BASSO-VARDAMBRINI SEXTET “EXCITING 6 “ GTA JA603 (ITALY)

随分前に日記に書いたと思うが、まさか10年分遡って探すのもいかがと思い、書くことにした。
何年ぶりであろうか、久々に好きなアルバムの入荷である。
実は私、今のところクルマの中で聴く音楽がこのCDなのである。

かつて私にとって、このGTAレーベルは特別なもので、何しろSteve LacyのSORTIEとか,MalWoldronのアルバムが出されている会社であって、我々マニアには幻の名盤のレーベルで、かつフリージャズ専門のレーベルだと思っていたのだが、こんなイタリアン・ハード・バップのナイスな一枚が発売されていて驚いた。

イタリアにも買付に行くようになってから、クラブ・ジャズの名盤として教えられ聴いてみると、結構、軟弱そうな音楽でありながら、どこか洗練されていて心地良く、愛聴盤になってしまったのである。
米国西海岸と東海岸の中間という雰囲気で、適当に柔らかく、軽めのリズムが良い、耳障りが良い。
今となってはイタリアン・ジャズの中でもトップクラスに好きな一枚である。
何よりメンバーが良くて、羅列するとGianni Basso(ts)、Oscar Valdambrini(tp)、Renato Sellani(p)、Giogio Azzolini(b)、そして、トロンボーンのDino Pianaいう当時のオール・イタリアン。
特にディノ・ピアーナが入った時は歯切れのよい低音のいい味が出る。
全曲 捨て曲なし、A面もB面もどちらもイケル珍しいアルバムである。

タイトルが「エキサイティング・シックス」だと、まるで日本の煙草の「マイルド・セブン」と同じようなネーミングである。
思えば70年代だったか朝日新聞の記事、当時私も正義に燃えたやや左寄りで朝日新聞の読者だったのだが、その朝日新聞に日本の英語はハチャメチャで煙草の「マイルド・セブン=柔らかな7」とは、そんな英語はありえないと外人がケチを付けて、それが日本人として恥ずかしいのだ、と記事になっていた。
そんなもんか?と思っていたら、今思えばイタリアもそうだったか。
朝日新聞的に言えば「興奮の6」というのは、やっぱりオカシイのか?いやいや、ネーミングなのだから別にオカシクナイのだ。なんでも日本にケチを付けた新聞がオカシかったのだ
いや、今となっては素晴らしい英語である。

「興奮の6」はカッコ良い「6」だぜ。

営業案内
2019/11/07

今日から2週間ほど、一人が買い付けに行っております。
従いまして、私一人の店番になってしまいますので、1時間早く閉店いたします。
あしからず


  閉店時間   20時00分

好きなフォークのアルバム
2019/11/07

フォーク系・英国トラッド系のアルバムで私が好きなもの。
Sandy DennyというIslandレコードから出たアルバム。
それからBridget St John “Thank You For..” (Dandelion) 1972というアルバム。
それに、Judee Sill(ジュディ・シル)のJudee Sill (1971)と、Heart Food( 1973)いづれもAsylumレーベルの2枚。
ただ、Sandy Dennyのアルバムはしばらく前に、勢いで売ってしまったのだけど。

今日も、しばらく聴き入っていたのだが、売るのを止めることにした。
私はいったい、なぜこれらのアルバムを持っていたのかと考えてしまった。
生きる辛さとはこういう事だと教えられた気がして。
色々あっても、だけど、生きなさいよ、行きなさいよ、それから逝きなさいよと言われているような気がした。
なんだか、今の私には必要な歌だなあとしみじみ思う。

私はジャズの音楽ファンだから黒人の苦しみ・悲しみまたは逆に生きる喜びなどの歌を通して、人生を学び、また心の支えにしてきた、例えばLouis ArmstrongのWhat a wonderful worldやらBillie Holidayなんかの歌を。
だが、生きると言う事は.... とどのつまり白人であろうと黒人であろうと生きることの大変さはみな同じなのだ。 勿論黄色い人間だって。
その人の人生に現れる、また直面する現象は違えど、人は心の苦しみから逃れられない。
だからこそ、世の中を悪いと思わない事、受け入れる事、そのままの人生で素敵だと思う事だと、と思わせてくれるアルバムなのであった。
ある意味では宗教的でもある。
ということで、ジャズでは無いが、今でも聴きたくなる時があるアルバムであった。

We shall overcome
2019/11/06

Louis Armstrongのアルバムを聴いていたら、We shall overcomeを歌っていた。
この歌は、アメリカにおける黒人の公民権運動のテーマソングであった。
今もどうなのか知らない。

これはゴスペルとして1900年頃から歌われていたもので、ずっとプロテストソングであった。
1960年代にジョーン・バエズなどフォークシンガー達が歌ってアメリカのみならず世界中に広まったのだが、それに影響された日本では、やっぱりフォークシンガーが歌ったものの、反戦平和運動の主題歌になってしまったが、本来の使用目的がちょっとだけズレた気もする。
まあ、日本らしい話である。

さて、一方白人たちのテーマソングはなんだったのだろう。
それは、You are my sunshine
作曲がジミーデイビスという元カントリー歌手で1960年ルイジアナ州知事選で人種差別の為に戦って政治家になった人なのである。
はっきり言うと人種差別を促進するために戦った。
都合の良いように解釈しない事。
日本では戦後、明るいイメージを持って勇気づけられる歌だと思われるのだが、これもどうかなあ。
しかし、アメリカという国は面白い国で、こんな歌を黒人のレイチャールズが歌ったりするのだから。
まあ、そういうものでもある。

https://www.youtube.com/watch?v=Ti9F-c5t4YY

ラジオを聴いていて
2019/11/04

朝、文化放送を聴いていたら、昭和11年の3大事件を知ってますか?だと。
耳を澄ませて聞き入ると
226事件。なるほどね。
阿部定事件。あっ、そうか。
最後の一つは、上野動物園クロヒョウ脱走事件だそうだ。ガックリ。
ガックリはしたが、当時の新聞でも皆3大事件として扱ったという。
当時は豹イコール獰猛な人食いだと思われていたようだ。
因みに豹は殺される事無く、無事にオリに入ったと言う。

しかし、面白かった。
流石に、私も生まれる前の事は知らないナア。

BUD POWELL “JAZZ ORIGINAL”
2019/11/03

BUD POWELL “JAZZ ORIGINAL” COLUMBIA 33CX10069 (UK)

珍盤入荷。
英国ながらテスト・プレスでしかも片面のみプレスでA面・B面で計2枚入っているというわけ。
ラベルは白いColumbia社内用ラベルで、盤にはMGN1017-A などとオリジナルの番号を打ってある。
ジャケは英国なのでいわゆるペラ・ジャケである。

元の原盤は1955年、米国Norgranの1017番である。
それが英国コロンビアで発売契約があったので、まずはテスト盤を制作したのである。
それも片面づつプレスして試聴したのである。
イギリスによく見られるプレスの方法で、丁寧に音を確かめようとするところはレコード好きなイギリス人だなあと思ってしまう。
マニアックで嬉しくなってしまう仕事ぶりである。

音楽は54年から55年にNorgranレーベルに録音したものをまとめ上げたもので、54年が Percy Heath (b) Max Roach (ds)とのトリオで、55年がLloyd Trotman(b) Art Blakey (ds)とのトリオで約半々となっている。  B面冒頭の得も知れぬ美しさと脆さを感じさせる曲、Like Someone In Loveは54年録音の時であるが、なぜかソロで演っている。
更にSomeone To Watch Over MeとTenderlyはベースとのみで、ブレイキーはドラム・ホリディとなっているのが不思議である。

この頃はバドも好調な時期でVerve系に沢山録音を残していて良い時期でもある。
当アルバムのテスト・プレスの音質はハイファイの実に良い音質で、聴いていて自然な音質に感心した。
実にコレクターズ・アイテムである。

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