HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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通販リスト
2025/12/05

本日12月5日、通販リスト更新いたしました。
よろしくお願い致します。

レア盤などたくさんあります。

Modern Jazz Playboys “彼奴を殺せ“
2025/12/02

Modern Jazz Playboys “彼奴を殺せ“ Epic NS-65 (日本)
45回転 EPオンリー 

フランス映画Un temoin dabs la ville「彼奴を殺せ」ひらがなに直すと「きゃつをけせ」、というタイトルで、59年のフランスのヌーベルバーグの作品。
サントラはバルネ・ウイランが演奏。B面はフランスのヌーベルバーグ映画「墓にツバをかけろ」のサントラ「褐色のブルース」で映画ではアラン・ゴラゲールの演奏。

ヌーベルバーグは当時、日本でも新し物好きな青年層に大いに受け、次々と公開されていく。
「死刑台のエレベーター」などは映画もさることながらマイルスの音楽も大ヒットしたのである。ジャズファンの中には、サントラなんかやりやがって!とヘソを曲げた人も少数いたが問題ななることはなかった。ちなみに今でもマイルスのレコードは全部持っているが、死刑台のエレベーターだけは持っていないと豪語している人もいる。いい音楽なのにね。
私など、当時から欲しくて大騒ぎしていたのに。

さてその頃、日本でもこの曲を演奏したのだが、モダン・ジャズ・プレイボーイズというグループが演奏したのである。
実は、このEP、日本よりもフランスのコレクターに非常に人気であった。
それは、本家より演奏が良いと評判になったから。
メンバーは三保敬太郎、宮沢昭、渡辺貞夫、金井英人、猪俣猛というメンバーであった。
中々の好演奏である。
当時すでに外国の映画音楽なども日本人は負けないほどの実力もあったということである。

ついでの、彼らはちょっと面白いソノシートも制作している。EPとはちょっとメンツを変えているらしいが、詳しいことは不明。ここでは死刑台のエレベーターのテーマを演っていて、これが、なかなかの演奏なのである。
ソノシートというところが不可思議であるのだが、当時の経済状態ではレコードを買うこともままならなかったのである。
私など、ソノシートを買ってもらっている友達がどれだけ羨ましかったのか。貧乏な昔は忘れたい。

2025/11/27

近年、日本においては圧倒的にJ−POPが人気になった。
かつては、洋楽がかなりの比重を占めていたと思うが、韓国以外は外国勢が相当落ち込んでしまった。
それも理由は分かる、日本人にとって歌といえども、日本語の歌詞はすーっと心にしみる。
良い歌詞であれば、情景から曲の心まで理解できる。情景が目の前に広がる。
メロディよりも歌詞が大きな比重を占める。

かつてのように、洋楽がヒットしていたのは、言葉は理解出来なくても、それなりに曲が良かったからである。
アメリカのPOPSの明るさは我々に希望を与えてくれた。
映画音楽も映画の中の映像を通して曲の雰囲気が伝わり、なにもかも我々は理解したのだが、それは我々も理解するだけの悲しい心を持っていたのだなあ、と思うのである。

歌は世に連れ!

日本の名曲「鈴懸の径」
2025/11/26

北村英治さんが、「鈴懸の径」を演奏しないのは有名な話である。
昔は、鈴木章治と共演もした映像もあるから時々はやったのだろう。
しかし、近年はほとんど演奏しないようだ。

名曲「鈴懸の径」は戦前から灰田勝彦が歌ったらしく、3拍子で風情があって、徐々に学生の間から広がり、特に戦後になって若者から支持され歌われるようになったのである。
友人の母親も、また私の母も、この歌が大好きだった。私も子供心にこの歌が大好きだった。
ちなみにこの歌が好きで、立教大学にあこがれた人もいたという。

ジャズとして4拍子にして 鈴木章治が演奏して、これが大ヒットしたのは50年ちょっとの話。
灰田勝彦版に負けず、ジャズの方もヒットは続き、ピーナツ・ハッコーが来日し、曲を気に入り鈴木章治と共演しレコードも売れたし、また本国に帰った後も、この曲を吹き込んでいる。
日本が誇るジャズ、しかもクラリネットの名曲である。
スズキのショウちゃんばかり人気になり、北村英治さんもさぞ悔しかったかもしれないが、せっかくの日本を代表する名曲、あの世のショウちゃんに、意地を張らずに演奏すれば良いのに!
最早、意地を張るような歳でも無かろうに。

https://www.youtube.com/watch?v=IkN1Cm0CGlk

https://www.youtube.com/watch?v=1Cdgmcafuno

通販リストの更新
2025/11/25

11月25日、ホームページの商品リストを更新いたしました。

よろしくお願い致します。

江利チエミのテネシーワルツ
2025/11/24

江利チエミのテネシーワルツ。
1952年 SP盤

私は江利チエミのテネシーワルツの78回転SP盤を持っているのだが、残念ながらヒビが入っている。まして、販売する事など出来ぬ。
死ぬ前に、きれいな盤を入手したいと思っているのだが、さてこれから、どうなるのか。

盤はキング・レコードから発売されたもので、解説の小さな紙が付いている、またラベルには彼女の写真もある。
彼女は子供の頃から進駐軍のクラブで歌っていたのであるが、噂によると兵隊さんから、1950年発売パティ・ペイジのTennessee waltzのSP盤を貰った事で,この曲がとても気に入り、本人の希望もあって録音・発売に至ったという。
1952年の発売というから、まさしくSP盤がオリジナルである。といっても私が持っている盤がオリジナルかどうかは不明であるが。

それで、我が家にも一台ある手回し蓄音機で聴くと、蓄音機の音というものはかなりの大音量であるし、堂々として、鳴り響く。
SP盤はとても音もよいし、立派な歌声で、歌も14歳の少女と思えぬ実力。
当時、美空ひばりがチエミの事を大変気にしていたというのも頷ける。

これを我が家の通常のステレオ装置にて78回転で聴いても、ちょっと迫力は欠ける、これだけは、やむを得ないところである。

本家のパティ・ペイジは大人の雰囲気で悲しさや懐かしさ、そして哀愁を切々と歌っているし、またアメリカのテネシー州であった悲恋はどうしたって本家にはかなわないのだが、それにして、チエミはうまい具合に歌ったものだと感心している。

盤は割れてヒビが入っているが、とりあえず聴くことは出来る。
まあ、完全に割れてしまうまで楽しもう。

“Marcel Marceau Presenting, Swing Im Bahnhof”
2025/11/16

Clarke-Boland “Marcel Marceau Presenting, Swing Im Bahnhof” Columbia
S 62681 (Germany)

クラーク・ボランド楽団の、非常に珍しいアルバムがもう一枚。
しかし、2枚同時に出るのも不思議だ。

このアルバムは、ジャケットを一見して、はて誰が作ったであろうか?そして何処か?
と不思議なジャケットである。

まず、上段に大きくMarcel Marceau となっている。
マルセル・マルソーは無言劇の世界ナンバーワンの役者であった。フランスにおいて、白く塗った顔に横縞のシャツといった雰囲気で、世界中に人気になり多くの模倣者を世に送り出した、戦後のパントマイムの創始者である。来日したこともあり、テレビに出演し、人気を集めた。日本のパントマイムの元ネタはほとんど彼である。
Swing im Bahnhofとは「駅でスイング」ということになる。
このビクトリア時代の優雅な駅舎ローランツェック駅を、そのまま残し立派な建物として文化センターにしようということで催しが行われたものである。
そのマルセル・マルソーがフランスから、クラーク・ボランド楽団とともにやってきたのである。
ここまでで、解説も終わってしまう。
ライナーに、ドイツ人のメンバーがいないドイツのジャズ・バンドと書かれている。

演奏は1965年、メンバーはMusic for small hoursと同じである。
従って、演奏は実に小気味の良い、モダンなジャズが繰り広げられるのである。
アメリカジャズにヨーロッパの洗練、親しみやすい口調で語りかける、しかも、バリっとしたジェントルマンな演奏で、全曲、クラブのDJが喜ぶ、最高のノリである。
曲は組曲のようにかなり続いているので、どれがどうとはっきり言えないが、個人的にはA-3のCon Alma
B-3 Insensatezなどが好みである。

本当に良い演奏だ。
また、音質が非常に良好で、流石にドイツの録音というべきか!

“MUSIC FOR SMALL HOURS” Clarke - Boland 6tet
2025/11/16

CLARKE-BOLAND SEXTET “MUSIC FOR SMALL HOURS” COLUMBIA
SMC 74324 (Germany)

これは珍しいオリジナル盤。
Kenny Clarke-Francy Boland楽団はヨーロッパにおいて非常に人気を博したジャズ・バンドで、67年録音。
当アルバムは、当時日本ではほとんど知られていなかった。なぜかというと一つ理由があって、どうもこれは一般販売用ではなくライブラリーというものであって、テレビや映画に自由に使用しても良いとしたレコードではなかろうかと、後からそんな結論付けられたこともある。だが、実態は不明である。
とにかく、日本のコレクターである我々にはお目に掛ることが出来ない作品であった。
従って、ジャケットもまさにそんな簡単な作りで、赤いマジックでタイトルが殴り書きされたような単純さ。
それが、結局余計に人気になったのである。

演奏について
A-1 Ebony Sambaはルイス・ボンファの曲で実に気持ちが良い、クラブでも大いにウケたのである。
A-3 Tin Tin Deoはも一級のクラブチューンでDJに騒がれた。
B-1 Wives & Loversはバカラックの曲でハイセンスなアレンジ。
B-3 Lorreine はSadiのヴァイブとサヒブのフルートの共演が見事。
B-4 Day by day Jimmy Woodsがバックのリズムに乗って、歌を聴かせる
B-5 Love Hungry は打って変わってボランドのムードあるピアノ
その他、ジャズボッサの男性ボーカルが数曲入るが、好きな人にはたまらない。
一枚のレコードにDJが喜ぶ曲が3曲以上もあるのは珍しい。
もちろん高音質である

彼らの作品は言ってみれば、アメリカのジャズにヨーロッパの洗練さを加えた作品でもある。
プロデュースは、やり手のジジ・キャンピで作品をあちこちの国に売りまくった人である。
彼のセンスは抜群で、特にドラムのKenny Clarkeのみでなく、パーカッションとSadiのヴァイブ,コンガなど、上手く曲の底を支えて、ノリのあるビックバンド・ジャズを作り上げた人である。

Gianni Bass - Maynard Ferguson 高校教師
2025/11/15

Gianni Bass - Maynard Ferguson “La prima notte di quiete” CBS S65403 (Italy)
作・編曲・指揮 Mrio Nascimbebe

イタリア映画、アラン・ドラン主演の、「高校教師」のサントラ。
アラン・ドロンは60年25歳の時、フランス映画「太陽がいっぱい」で世界的に大ヒットし、その後62年には「太陽はひとりぼっち」、翌年には「地下室のメロディ」と映画作品は日本においても次々とヒッし、洋画界の中にあって上映の切れることがなかった人気俳優であった。
この作品は72年、年齢も35歳、中年の高校教師を演じている。
映画の筋としては、ありがちな生徒と教師の許されざる恋愛の物語。
アラン・ドロンの不思議なところがあって、役は決して良い役ばかりではなく、かなり犯罪者であったり、汚れた役であったりするのだが、ここでもちょっと人生に疲れた教師役、それでも一際光る所が彼の真骨頂。
スターは一番良い役をやるものであるが、それでも彼の人気が最高であったのは、世界一の美男によるものと言われたものである。

音楽の話、作曲・指揮マリオ・ナシンベーネ。
演奏はジャンニ・バッソとメイナード・ファーガソンとの、米・伊大物の共演。
演奏はジャズの雰囲気は切らさず、聴きごたえある傑作である。
メイナード・ファーガソンはトランペットの名手、綺麗なハイトーンも聴かせ見事な音楽を伝える。
我らのバッソは、非常に上品な音色でまるでクラシックのテナーを思わせる所もあって、さすがの巨匠と言える出来。
淡々と曲を奏でる。相当な芸術作品である。
ジァンニ・バッソのファンには是非お聴きいただきたい。

ジャケットはアランドロンと生徒役のソニア・ペトローヴァが寄り添った素敵な絵柄。悲しげな感じも素敵。


(売れてしまいました)

新入荷リスト
2025/11/14

お世話になっております。
11月15日(土)
ホームページの新入荷リストを更新です。
何卒よろしくお願い致します。

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