HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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FRANK SINATRA & DUKE ELLINGTON “FRANCIS A. & EDWARD K.”
2018/11/29

FRANK SINATRA & DUKE ELLINGTON “FRANCIS A. & EDWARD K.” REPRISE FS1024 (USA)

久しぶりに、シナトラとエリントンのレコードを聴いた。
エリントン楽団の演奏は力強く押し出しもあって、音質も上々で悪くない。

この作品について、私は前々から書こうと思っていたのだが考えてみたら、シナトラの研究家の三具氏の著書「シナトラ・コンプリート」に完璧な文章があるので、私の出番は無いので本から要点を書出す。

1962年、エリントンはリプリーズと契約を結んだ。
1964年、シナトラはエリントンとのアルバム作成を発表。
3年後の67年に企画は動き出したのだが、アレンジャーのストレイホーンが5月に死亡したので、シナトラはアレンジャーにビリー・メイを指名。
シナトラはエリントン楽団の演奏の雰囲気を重視しメンバーのソロの時間を取り曲数を8曲に抑えた。
シナトラとしては最大の譲歩というか尊敬の念を表した事になる。
9月、メイはシアトルに飛び、巡業中のエリントン楽団と半日、リハーサルを行った。
そこで上手くない事態が起きた、なんと所見で楽譜を読めないメンバーがいたので、メイは大いに驚く。
エリントンは録音日までに練習し整えておくことを約束した。
しかし、12月8日のリハーサルでも全く練習していなかったことが判明、メイは愕然とし、シナトラは非常に怒った。
最悪の事態であったが、11日に予定通り録音は行われ、スタジオにメンバーは三々五々集まった。
しかし流石、テープが回りだすと楽団は俄然スイッチが入りワイルドでマッシブなエリントン・サウンドがスタジオ一杯に響き渡った。
12日録音は終了、スタジオにシナトラの誕生日を祝うケーキやバーセットは運び込まれた。
ここまでは目出度し目出度しであったが、実際、アルバムは68年1月にリリースされたがビルボードのチャートでは78位と結果が振るわなかった。
シナトラの調子も完璧でも無かったらしく、結局はエリントンとシナトラの音楽性の相違点が埋まらなかったという事である。

以上、実に興味深い話であった。
ベイシー楽団とは見事な作品を残しているにも関わらず、エリントン楽団とは今一つの作品に留まったという所である。
しかし聴けば、エリントン楽団の演奏は確かに素晴らしい。またシナトラも素晴らしい。
だが、音楽はちょっとなにか足らない感じはする。
要は、エリントン楽団は昔ながらの職人を揃えた完璧なジャズの楽団であり、楽譜が読める読めない等どうでも良い事なのであり、シナトラのポピュラーな歌とは溝があったという言う事になる。
ベイシーとは相性が良いのに。もっともスイング・バンドのベイシーの方には楽譜が読めない社員など一人もいない事は当然である。

いや、ジャズって面白いね。

我が家の猫
2018/11/28

我が家の猫。
白黒の猫は、なぜか立ち上がってドアノブに手を掛け、人間のようにカチャッとドアを開けて入って来る。
出て行くときも、背伸びして内側に開くドアノブを器用に開け、足でツツツッと2歩動きドアを開ける。もちろん失敗してなんども繰り返すこともある。

従って背伸びして立ち上がることが得意で、我々が食事をしていると立ち上がり、高さ70センチほどのテーブルに手を掛け、なにか呉れと言う。
更に、食べている我々の手や箸にも 何度もちょっかいを出してきて、こちらが手に持っているのを落としそうになってしまう。

しょうのない、いたずらっ子である。

HORACE PARLAN “MOVIN’ AND GROOVIN”
2018/11/27

HORACE PARLAN “MOVIN’ AND GROOVIN” BLUE NOTE 4028 (USA)

当店に限った事なのかもしれないが、なかなか美品に出会う事のないアルバムである。
ジャケの口の辺りのコーティングが剥がれていたりする事が多く、使用した色が青一色のため、長年の光などの影響で、色落ちになっているのである。
今回はまずまず良い状態である。

無意味なほどの青一色である。申し訳程度に右下に縦長に彼の写真が使われている。
昔の広島の古葉監督かと突っ込みを入れたい所である。古いなあ私も。
いや、今風にこれは大胆な色使いでメリハリをつけて素敵という所である。

ところでこのアルバム非常に聴き易い、それと言うのも珍しくスタンダード曲が多いからか。
冒頭の上品に始まるC Jam Blues、次に私の好きなOn Green Dolphin Street、ミルト・ジャクソン作曲のBag's Groove、 有名過ぎるStella By Starlight、これ以上の愛はないというThere Is No Greater Love、「あなたにも起きるかもね」という面白いタイトルのIt Could Happen To You。
等々ほぼスタンダード集なのである。
それが、どれを聴いても彼のスイング感と共にさっぱり感もあり、サム・ジョーンズのベースの音が付き添い実に心地良い。
大型のスピーカーで聴くと中低音の良さが伝わる。
彼の演奏はブルーノートでも60年頃すなわち4000番台の始まりあたりから聴けるようになっていて、ブルーノート・サウンドのまさに最盛期ともいえる良い時期にあたる。
実に嬉しいサウンドである。

ところで、このアルバムのことを本やネットでもほとんどがこう書いている。
1960年2月29日、LOU DONALDSONのSUNNY SIDE UP(4036)の録音と同じ日の録音でそのリズム隊によって作られた、と。
ディスコグラフィーを調べてみると、たしかに当アルバムは2月29日。
しかし、4036の方は、まず2月5日に半分録音されメンバーがSam Jones(bass)、Al Harewood(drums)である。
続いて残り半分が、2月28日ベースがLaymon Jackson(bass)、私の本にはSam Jonesから変わった事になっている。ドラムはAl Harewoodのままだが、微妙に違う。
28日の夜録音をしていて、トリオの録音に掛かったのが日にちをマタいで深夜になり29日と言うならわかる。
さて、どんなものか?

まあ、大した問題でもないか。
作品の出来に変わりはない。

TEDDY WILSON “FOR QUIET LOVERS”
2018/11/26

TEDDY WILSON “FOR QUIET LOVERS” VERVE MGV 2029 (USA)

私の荒れた心の中が、これを聴くと優しくなっていくのが解る。
音楽というものの素晴らしさを体験できるジャズのアルバムである。

何よりジャケットが素敵。
素敵という言葉の持つ心地良さとはこういう事かと納得させられる ジャケットと音楽である。
男の服装はローファーの靴に普通のパンツ、ベルトも普通、普通のポロシャツを着てごく普通の青年である。
連れ合いの女性もラフな半袖のニット、長めの濃い色のスカートでごく普通の女性で、ブロンドの髪や口元から、ちょっと育ちが良さそうな様子で、こんな二人の姿から実に清潔感が伝わってくる。
指を絡ませて強く手を握り、男の方に頭を寄せ、愛に満ち溢れた二人が山道を歩くと、そこは二人だけの世界。

聴こえて来る音楽はテディ・ウイルソンの優しさが溢れたピアノ。
ベースはMILT HINTON(ミルトヒントン)、ドラムはJO JONES(ジョー・ジョーンズ)。
これ以上の組み合わせはない。
ヒントンは出しゃばる事が無く、ジョー・ジョーンズのドラムもまたジャズって楽しいよねと語りかける名手の味わい。
私がテディ・ウイルソンを聴くようになったのは、まずハードバップを聴き、やがてフリージャズなどを聴くようになった後の事である。
従ってジャズのリスナーとして勉強して行くうちに、エリントンなどと同様に聴くようになったものであるが、最初に聴いたアルバムは大和明氏などが編集に力を注いでソニーから発売に至ったThe Teddy WilsonというタイトルのBrunswickのSP音源を集めたものであった。
音質はSPやらアセテートから落としたものであるから完璧とは行かないまでも、その音楽の即興の見事さ、30〜40年の音楽の斬新さに驚かされたのである。
以来テディ・ウイルソンが大好きになりレコードを蒐集するようになり今に至る。

ジャズと言われる、またジャズだと演った本人が言うところのジャズは数あるが、聴いて徐々に肩が揺すられ 心が浮き立ち、やがて胸に沁みるジャズというものは彼のピアノに勝るものなし。

私は今もこうして聴きながらつくづく思う、ジャズを好きで良かったと。

FREDDIE ROACH “MO’GREENS PLEASE”
2018/11/23

FREDDIE ROACH “MO’GREENS PLEASE” BLUE NOTE 4128 (USA)

ビニール・コーティングされた素敵なジャケットである。
それで、ローチの素敵なオルガンのサウンドを聴きながら、ジャケットを眺めていると何だか変なジャケ写である。
多分レストランの配膳台から顔を出したおばさんに、彼が皿をつき出している。
何かを言っているのか、おばさんに怒られているのか?
いやいやそうではなかった。裏のライナーを読んでいて最後の最後に出て来た。最後まで引っ張らないでよ、英語は苦手なんだよ、おじさんは。

まあ、気を静めてライナーに書かれている事は。
「このカバーを飾っている方は、私の体重の150ポンドの25ポンドは彼女の責任である若いレディーである。名前はネリーウィリアムズさんという。
彼女はイーストオレンジの「アーバン・クラブ・レストラン」で働いていて、ニュージャージーの仕事に溢れたミュージシャン達の守り神なのである。
彼女の、貸し帳簿は多くの名前で埋まっているのだが、そこに名前が載っている人たちはみな彼女へ感謝しつつ、シンプルで大変美味しい料理を頂いているのである」と。

彼女は優しい人で、みんなのお腹の面倒を見てくれている。
故に、この作品のヘンなタイトル。「MO’ GREENS PLEASE」
「もっとホウレンソウを乗せてよ!」とほうれん草の缶詰が乗った皿を見せていたのだ。
実際に彼女の写真を使ってしまった所が良いやね。
私は好きだね。

演奏はケニー・バレル等がいてブルース感たっぷりで60年代のアメリカである。
サックスのコンラッド・レスターは渋いテナーを聴かせ、アンチェイン・メロディーなど感心させるムード・プレイヤーである。
レストランの知合いのレディーを引張り出し、感謝の言葉まで書かれたんじゃ、この作品をケナすわけに行かないじゃないの。
オジサンがウルウルと感動してしまった良いオルガン作品で、こういうのがジャズなんだなあ。

EMCEE 5 “LET’S TAKE FIVE”
2018/11/22

EMCEE 5 “LET’S TAKE FIVE” COLUMBIA SEG 8153 (ENGLAND)

英国産の7インチ盤(EP)で、実にレアでまた素晴らしいハードバップ名盤である。
このEP、一度日本で再発されたことがあるが、なぜか10インチで写真も余り綺麗でなく感心しなかった。
本物のこちらのオリジナル方がすこぶるジャケの出来もよく、音質も断然良い。
というレア盤なのだが、それが分からないもので、曲の良さとノリの良さが、クラブジャズ・ブームと重なり、あれよあれよと言う間に価格上昇。あっという間にUKジャズ廃盤の上位にランクされたのである。
確かにジャケットなどを見れば頷ける。
美人の顔の大写しのモノクロ写真が使われていて、左斜め45度の角度にて、漆黒の中に浮かび上がるその端正な顔立ちにしびれてしまう。彼女の口元から、右奥の暗闇に向かってLET’S TAKE FIVE!と書かれている。
まずは心を無にして聴けと、言われているようだ。
素晴らしいジャケ写である。

音楽は英国での61年、ということはアメリカのハードバップが伝わり俺たちもやろうぜという事で、グループを組んだIAN CARR (tp)とMIKE CARR(P)の兄弟を含めたクインテットであった。
1曲目の「The One That Got Away」はなるほどハードバップで良い音楽センスである事がわかる、次の「Stephenson's Rocket」、よくアフロキューバンと若者が言うけれど、そこまでアフロキューバンではないと思うが私はね。しかし、リズムが良く、シンバルワークも心地良い。
マイク・カーはじめ彼らのジャズの作曲能力にも感心する。
しかし、ハード・バップを自分達としてはこうだと見事に解釈した音楽センスは並々ならぬものがあって、白人の美人を使って俺たちは白い人間だけど、と断って、しかしバックは黒いぞと。
アメリカのハードバップのような感じではなく、サラッとした、いわゆるリズムが立っているというアレであるが、音楽を聴いた人に「カッコ良い!」と思わせる才能の凄さは、この後英国ジャズを背負って立っただけの事はある。
正にクラブのサウンドにはちょうど良い塩梅であった。

ジャケット・内容とも楽しめるEPはそうそう無い。
このEPは是非手元に置いて、コレクションに加えて頂きたい。

PAUL GONSALVES “HUMMING BIRD”
2018/11/21

PAUL GONSALVES “HUMMING BIRD” DERAM DML1064 (UK)

今回入荷は、最近には珍しいモノラル盤である、半分黄土色のラベルが嬉しいなあ。

さて、Hummingbird(ハチドリ)が一羽、全面に映し出されたジャケには文字が申し訳なさそうに上の方に書かれているだけで、あたかもハチドリだけの写真のような塩梅である。
針を載せれば、これは、これは、なんというモダンなサウンド、明るくて洗練された流石に英国であろうかと思っているところにゴンザルバスのテナーがふと古いサウンドを携えて入って来る、それがジャズなのだが、えも知れぬ雰囲気のナイス・サウンドなのである。
次の曲など彼は出て来ない、リーダーなのに。
4曲目になってやっとトリオと彼の枯れたテナーの共演。
DERAMと思えぬ、まったりしたジャズだこと。
辛抱して聴いていると、、、、、、いや人生には辛抱も必要だぞ、と。
B面はなんとStan TracyにKenny Wheelerと揃って前衛派登場。これは考えればモンクやロリンズがコールマン・ホーキンスと共演したようなもの。聴いていると、、、、、ん!悪くないぞ。
続いて「In a mellowtone」でエリントン色をちょっと出して、しかもちょっとモダン。
そのあとに「Almost you」でジャズ・ボッサ!
しかしながら、別に素人が聴いて楽しい演奏でもない。 新主流のごときホイーラーとゴンザルバスの出会いの妙が素晴らしい演奏を生んだのであり、それに気づくのは相当聞き込んだ方なのである。
そういう人たちが日本には沢山いたのであろう、きっと。
まことに、嬉しいかぎりである。
この作品がクラブDJやらオタクに受けたのであり、その後再発され、更なる人気となったのである。

ポール・ゴンザルバスはエリントン楽団の重鎮ゆえ、楽団を出ることは無かったのだが、60年代の終わりころから世界一周ツアーがあった時か、単独でかなりの数のアルバムを英国、アルゼンチンなどに残しており、そのどれもが名盤でレコード・マニアには悩みでもある。
エリントン楽団員はみな、他チームにいけばエースで4番と言われる、これもひとつの証明でもある。
味は変わらぬところがジャズなのである。

LUCKY THOMPSON “SOUL’S NITE OUT”
2018/11/20

LUCKY THOMPSON “SOUL’S NITE OUT” ENSAYO ENY-35 (SPAIN)

Lucky Thompsonのリーダーでもあり、ピアノのTete Montoliuのリーダーでもある。
なぜならこのアルバムはEnsayoレーベルのテテの一連の作品の一つであるから。

かつて私も当時、テテの作品が日本に沢山入荷したので家に買って帰り、食事の後によく聴いた。ジャズの強さだけでなくてムードあるピアノのサウンドが夜に丁度良かったから。
この作品はラッキー・トンプソンが1970年スイスに住んでいた時の作品である。テテから誘いを受けてスペインまで出かけて行ったものであろう。
五月のちょうど良い頃のバルセロナは気持ちの良い時でもあっただろう、また、ソプラノ・サックスも冴えていて彼の音楽も一番良い時期でもあった。

彼は、50年代後半パリに住み、仕事を貪欲にこなし、他のミュージシャンが、いつ行っても彼がスタジオにいるので、スタジオに住んでいるジャズメンと呼ばれたこともあるらしい。
60年代に一旦アメリカに戻り、これもまた貪欲に仕事をこなし、「Lucky is Back」という名作も残しているのである。
それが、その後またヨーロッパに向かってしまうのである。まあ、その頃の作品である。
再びそれが、彼はまたアメリカに戻り、仕事に精を出すのだが、録音は少ないものの大学で教えていたりもしている。
彼は若いころから家族の為であったのか必死に働く人であった。
それなのに、それなのに、あっさりと音楽人生から足を洗ってしまうのである。
その後は消息不明であったのだが、最近の調べでは、シアトルに住んでと言うかホームレス状態で2005年アルツハイマーにより施設で亡くなったという事である。
仕事し過ぎたことの反動であろうか。
私も気を付けよう、いやモトエ。

それでだ、音楽の事だ。
テテをバックに実に気持ちのよいジャズである。A2「Boddy and soul」は静かなテテのピアノも名人芸で見事なムードを保つ、この曲をアルバムタイトルにして良いくらいなソプラノ・サックスの名演奏。
レコードを掛けっぱなしにして寝てしまいそうなくらいである。
次の「Spanyola」はボサノバ・タッチで静かなジャズである。
A4の「I got it bad」はテナーに持ち替えて、これもソフトサウンドのムードテナー、ここまで出来る人はなかなかいるものではない。

という、モダンでちょっとスイング時代の名残も残したサックスの名人芸を堪能したい作品である。

ゴーンさん逮捕
2018/11/19

日産のカルロス・ゴーン逮捕。

あまり、まともな人では無かったんだね。
そんな人を経営者に祭り上げた日産も、内部事情があったんだろうが、弱り目に祟り目を絵に描いたようだね。
せっかくの世界に誇る小型エンジンをわざわざルノーから持ってくるようになった時も驚いたもの。
日産もどうかしたのかと。

外人を社長にしないと収まらない会社ってのもどうかね。
日本人も落ちたね。

薬局で何気に....
2018/11/17

薬局で待っていたら、壁にこんなチラシが貼ってある。


「処方箋の偽造、変造は犯罪です!!
 処方箋をコピーしない!
 書き足さない! 書き換えない!」


そういう事をする人がいるとは思わなかった。
驚いたね。
これが日本か?

我が国も相当レベルが低いのかなあ。
大丈夫か日本人!


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