HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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エンディングノート
2025/04/02

ネットの中で見つけた。
「エンディングノートのようには行かぬもの」

老後は本当に己の考えるようには進まないものだと、つくづく考える。
ある家で起きた話。本人はエンディングノートを残していた、その内容。
「意識が無ければ治療はしない、自分で食べられなくなったら生きたくない、胃ろうなどしないで欲しい、等」と書かれていた。
さて、脳に問題があり入院治療したのだが、医師からこれ以上治療を続けるか否か問われる場面がやってきた。
もちろん本人に意識は無い。家族はエンディングノートの内容を理解していた。
だが突如、お父さんには生きていて欲しいと、言い出した。
本人の意思とは異なり、意識の無いまま自宅療養が始まった。
やがて、2年も経った頃、ついに面倒を見られなくなった家族は、遠くの入院可能な病院に送った。
良いか悪いか、他人が口をはさむ事では無い。
しかし、エンディングノートに込めた願いは排除された。
つくづく思う、人生 先は闇。

PHINEAS NEWBORN JR (HERE IS PHINEAS)
2025/04/01

PHINEAS NEWBORN JR (HERE IS PHINEAS) ATLANTIC 1235 (USA)

ピアノトリオの良いアルバム。
コーティングのガッチリしたジャケットの作りで、オリジナルの黒いラベルである。更に珍しい事にRVG(ヴァン・ゲルダー)の刻印があり、コレクターには嬉しいかぎり。
ジャケ写は上品なスーツを着て眼鏡も素敵、会社の近くであろうか公園の池のほとりに座り右手に煙草を持って、遠くを見ている。
作品は56年の彼のデビューアルバムである。

何はともあれ、このアルバムの一曲目[Barbados]が素晴らしい。
泉のように、つきないアイディアがこれでもかと、うねる様に溢れ出て、こんな凄いピアニストがいたのかと驚く。しかもリズム感、ノリ、など申し分ない。
なにより自信が溢れ出ている。
私も初心者の頃に聴いて、両手からバシバシと湧き上がるメロディーに圧倒され、しっかりジャズであって、こんなに上手いピアニストがいたかと驚いたのだ。
次の曲「All the things you are」はまるでショパンでも引きに来たかのような上品さ、美しい演奏である。
Aラスの「Celia」はまた上手さが光る。
B面ラストの「Afternoon in Paris」は一曲目を髣髴とさせる、すばらしいジャズのサンプルのような好演奏である。
私はこのアルバムを購入した時に非常に感銘を受け、毎晩家に帰ると聴いていた。
上手いのに、ブルース感、アーシーな感じを持ちジャズらしさは見事である。
しかし、彼のジャズの演奏ここにありと示した一曲は、Barbadosをおいて他になく、他のジャズのピアノ作品のなかでも気持ちの良い断トツの出来である。

彼は、この作品に圧倒的な自信を持っていたようだが、あまり評論家の受けも良くなく、売れ行きも今一つで大いに落胆し、レーベルとも旨く行かず、若干精神にも問題を抱えるようになったと、言われていた。
自信があるのも理解できるが、自信を持ちすぎてもいけなかったかな。

その後、色々リリースしたが、このアルバムを超す作品は出なかった。だが、58年Roy HaynesがリーダーのWe Three (New Jazz NJLP 8210)の一曲目がアッと思う好演奏。こちらの方はヴァン・ゲルダーの録音も凄いので、ドラムもベースの音もバシバシとサウンドが聴き手に迫る。このアルバムが彼のリーダー作であったならと、私が悔やんでも仕方ない。
それでも60年代はContemporaryの「World of piano」等もあって実力は理解出来よう。
そのまま、休養に入ってしまい、私などファンはヤキモキしたのであるが、75年にAtlanticからソロ・ピアノを出しファンの期待に応えた。慌てたContemporaryは60年代の未発表テープからHarlem Bluesを発売し、これもファンに迎えられた。
そのまま、暫く休養かと思われていたのだが、何とイタリアのEdizioni Dell'Isolaという馴染のないレーベルからPlays Again !というトリオ作を出していて、中々の出来栄えである。
その他、作品は散発的にあるが、経済的な解決とはならなかったようだ。

たった一曲の傑作は、数多くの作品に君臨するものである。

関税
2025/03/31

アメリカが関税掛けるなら、日本も同様にやればいいだけ。
政府始め、みんな、お願いしましょう、って、いったい何を考えているんだろう。
全く植民地はどうしようもない。

何を躊躇しているのか。

わすれな草
2025/03/30

わすれな草、って知っていますか?

今頃の時期から咲く、可愛らしい青い小さな花。
英語で Forget-Me-Not というのを、牧野富太郎が、日本名にしたらしい。
日本原種はない、唯一北国にエゾムラサキがある。実はこの写真の花も厳密に言えばエゾムラサキである。
でも、これが日本のわすれな草。

家の門の外に置いた「わすれな草」の鉢植え。
ここ数日の暖かさで、結構な花盛りになった。
可愛らしい花が鉢に溢れるくらいである。
何よりその名前が可愛い。

忘れな草をあなたに。
花も素敵だが、歌も素敵
 
 別れても 別れても 心の奥に
 いつまでも いつまでも
 憶えておいて欲しいから
 幸せ祈る言葉に添えて 
 忘れな草を あなたに あなたに

賠償千恵子の歌は心にしみる

https://www.youtube.com/watch?v=QiCrhhl69IM

日本語、辞書
2025/03/29

明治政府とか明治維新に関しては、個人的に好きではない。維新などという単語に嫌悪感を持つ。
何しろ明治になってからはイギリスに踊らされ、戦争・戦争で明け暮れていたのであり、国民もそれに踊らされ戦争・戦争で浮かれていた。マスコミはもっとひどかった。
それが1945年戦争に負けてようやく、明治時代が終わったのである。
長い戦国時代であった。

しかし、明治政府がした事で驚くべきことがあって、伊藤博文などは日本語の確立に力を注いだのである。
明治政府によって、国語辞典の必要性が説かれ、日本語文法などの必要性が示された。
国作りに言語の確定もしていたとは、恐ろしい先進性があったものである。

と、思うと政治・軍事以外にも、文化的に非常に高い能力を持っていたのであろう。
今の政府や議員にそんな政治家はいるだろうか?


トランプさんが米国の国語は英語であると発表したので、日本は既に、もっとすごかったぞ、と威張りたい。

苺に蜜柑にさつま芋....
2025/03/28

三つは近年、甘くなり過ぎた食べ物である。
ウチでも時々、スーパーで購入する。
蜜柑は甘すぎて我々夫婦は食べないが、ヒヨドリのピーちゃんが毎日食べるので欠かさず買っておく。
夫婦とも苺が好きなのだが、あまおう等は甘すぎて困るので、とちおとめ系にしている。
焼き芋は、一度食べたら甘すぎてお驚いた。その甘さの進歩に驚き、月の一回ほど、つい確かめるために買ってしまう。
だが、ちょっと食べて捨てることになる。
生のさつまいもは薄切りにして味噌汁に入れる。

誠に、昨今、果物・野菜類が甘すぎる。
農家の方々、我々を糖尿病にしたいのかな。
農家の日本乗っ取り、はたまた、逆襲か?
テレビの放送、食レポが全ての悪の元である。

時代劇のスター
2025/03/27

最近、時代劇チャンネルで、北大路欣也の剣客商売とか、松本幸四郎の鬼平犯科帳が放映されておる。
悪くは無いしかし なん度見てもどうも馴染めない。

「剣客商売」は藤田まこと編が一番すっきりする。
藤田まことは多くの作品があって、晩年においても「はぐれ刑事」「必殺仕置き人」など、どれもこれも良い作品なのだが、「剣客商売」は別格な味わいである。どの編を見ても落ち着いて、貧乏くささがなく、主人公の味わいが心に沁みる。役者も実に良い配役で、小林綾子,梶芽衣子,三浦浩一,平幹,など良くぞ揃えた、また渡部篤郎・大路恵美シリーズも、山口馬木也,寺島しのぶシリーズも甲乙つけがたい。
晩年に最高の作品に出合って良かったと思う。

また、「鬼平犯科帳」は中村吉右衛門のものが一番気持ちが良い。まことに良い味である。
吉右衛門もいい顔であって、男は顔に責任があるというが、まさに、それ以外に言いようがない。
素晴しい仕事になった。こちらの梶芽衣子,三浦浩一なども同様の役者がそろっているし、江戸屋猫八も両方に出て味わいがある。
どっちも、同じ俳優が脇を固めていて、これもこれ以上の役者は揃う事はなかろう。

また北大路欣也はまだ現役であるから最高傑作と言って良いかどうかわからないが「三屋清左衛門・残日録」が、最高傑作としたい。
彼の人格と役がハマった感がある。忠臣蔵の「南部坂・雪の分かれ」も見ごたえがあるが、三屋清左衛門は、なかなかの味わい、彼のちょっと軽妙さと紳士的で真面目な雰囲気に加え、長い役者人生の経験と言うのが上手く合っている。

時代劇は良い作品が少ないのだが、ハマるとたまりません。

回り道
2025/03/26

出勤中の高速道路、新宿近くの出口「初台南」。なぜか「故障車あり」の表示があり、私はちょうど本線から分岐するところで、足止めされた。
しばらく考えたがこのままではJAFが来るまで、2・30分かかるはず、と思い切って次のインターで降りる方を選択。
首都高4号線に入って、幡ケ谷インターでUターンして、甲州街道を新宿に向かった。

回り道をしても順調に走れば、大した時間のロスにはならない。
これはまるで、人生の教えのようだ。

そう言えば、NETFLIXのドラマ「First love・初恋」で、満島ひかりがタクシードライバーをしていた時に、北広島の出口を通り越してしまい、次のインター(恵庭か?)まで約10キロくらい、客の悪口を背に受けながら走る。
後で、間違いだと分かっていても進み続けなければならない切なさを訴えるシーンがあった。
映画を見ている方も人生と重ねわせてしまい、進むだけが人生でもなかろうと、切ない気持ちにさせられる。

人生は いいも悪いも 回り道

新入荷リスト
2025/03/25

本日、三月二十五日に新入荷リスト更新いたしました。
よろしくお願い致します。

忘れな草
2025/03/23

鉢植えにした「忘れな草」が咲き出した。
青い小さな可憐な花がたくさん付けている。
実に花が可愛い。
なにより名前が良い。
3月の別れの季節に、忘れな草。

午後、散歩の途中スーパーに寄り、おはぎを見たので買おうと思ったが、持ち金も少なく諦める。
信心が足りないなあ。

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