| Donald Bailey “ So In Love” | - 2026/06/28
- Donald Bailey “ So In Love” Trio PAP-9195 (Japan)
以前、私がこのアルバムを購入したのは、ドラマーがリーダーのアルバムかと思ったからである。 しかし、家で聴いてハーモニカのアルバムで、同姓同名のミュージシャンかと思ったのであるが、聴けば結構内容も良いし満足していたのであるが、その後しばらくして、イソノテルオのライナーを読みながら聴くと、やっぱり彼がドラマーであったことを知って、驚いた、と同時にアメリカのジャズメンの中には、専門職の楽器の他にも全く劣ることがない才能を持っている人がいることに、また驚いた。
ドナルド・ベイリーは当時、日本に滞在もしていたので、作品も残していたのは知っていたが、まさか唯一のリーダー作がハーモニカとは、お釈迦様でご存じあるまい。
彼は、ジャズ界においては非常に売れっ子ドラマーで、ブルーノートのコレクターならばジミー・スミスの相棒として50年代後半から60年代にかけてのほとんどの作品に参加し良い味を残している事は知っているに違いない。オルガン嫌いでなければ、であるが。 彼はジミー・スミスと共にジャズ・オルガンのサウンドを築き上げた人でもある。 西海岸に移ってからはコンテンポラリー・レーベルの作品にも参加している。 その他、多くの録音にも関わっている。
このアルバムは、なんとトリオ・レコードが78年に彼のハーモニカの腕前に惚れ込んで作ったものである。 中々の良い雰囲気である。 彼は、他にリーダー作は無いが、この他に日本において、俳優・藤岡琢也がプロデュースを手掛けた八城一夫らのアルバムにも参加しているので、ご存じの方もおられると思う。
才能は豊かでも、決して目立つこともないミュージシャンもいるものだね。しかし、優秀なドラマーの唯一のリーダー作がハーモニカとはね。 人生いろいろ。
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