| 福本清三 | - 2026/06/23
- 60年代に大流行した、クレージーキャッツの「五万節(ゴマンブシ)」という歌があった。作詞したのは、都知事になり、何にも仕事をしなかったと言われた青島幸男である。
歌詞の何番か記憶はないが、こんな歌詞がある。
「学校出てから十余年 今じゃ映画の大スター 撮影通いのつれづれで 切られて死んだの五万回!」 ここで客がワッー!と大受け。 田舎の親に見栄を張って映画に精を出しているといったものの、ただの切られ役、そんな男の雰囲気が良く出ていることは言うまでもない。 しかし、当時の時代劇全盛時に本当に五万回以上切られた俳優がいる。
定年後、家にいて毎日毎日テレビの時代劇だけ見て、妻にチャンネルを譲らず、鬱陶しがられている男は世の中に、五万といますよね。 それでもメゲず鑑賞していると、どの映画やドラマにも必ず切られ役で、いかにも悪そうな俳優が出ていることに気が付く。本当に人相は悪い。 いったい誰だと調べると「福本清三」だとわかる。わかると余計に目立つ。 この人を見ていて、クレイジーキャッツの五万回の歌を思い出してしまうのだ。定年後の年配者なら、きっとわかるであろう。 CSの時代劇、以前の週一ならいざ知らず、毎日放映だから余計に日に何本も出てくるのだから。松平健が出ない日はあっても福本清三の出ない日はない。
この福本さん、一度も主演はないのか? いや、一度だけ俳優人生の最後の方に作られていた。題名は切られて死んだの五万回。いえいえ違う、もっと素敵なタイトル。 「太秦ライムライト」2014年の映画で、女の弟子との物語。 時代劇の好きな人だけが理解って、涙なしには見られない。 時代劇のための映画。 なかなかの立派な作品であった。
まさに人生いろいろ、継続は力なり!
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