CURTIS FULLER -TOMMY FLANAGAN “JAZZ…IT’S MAGIC ! ” | - 2020/12/01
- CURTIS FULLER -TOMMY FLANAGAN “JAZZ…IT’S MAGIC ! ” REGENT MG 6055 (USA)
ハードバップのナイス・アルバムである、ジャケットのカッコよさも考えると、実に良いアルバムである。 ジャケット・デザインは、なぜか女性の薄着を纏った写真と一瞬ジャズか?と思わせるものと、頭部を布で隠すという宗教的さと水着というアンバランスさ等が不思議で、ジャズとマジックとの関係性がこのタイトルになり、意表を突くと発想になったであろうか。 かつて、レコード屋の壁にこの光り輝くコーティングの美しいジャケ写を見つけた時に、大いに戸惑ったのである。 兎に角 面白いジャケットである。
演奏はCurtis FullerとSonny Redd(as)との2管をトミフラとGeorge Tucker(b)とLouis Hayes(d)が支える気持ちの良い演奏である。 良くぞRegentレーベルでこんなカッコ良いジャズ作品が作られたものである。 もちろんVan Gelder録音という点も見逃せない。 といっても、後ろ盾がSavoyレーベルである事が大きく、裏ジャケにコンプリート・ディスコグラフィーとカタログの請求はSavoy Record Co.,Incに請求されたしと書かれている。 また、この直ぐ後には、これらのアルバムはSavoyから再発されたのである。 それだけにRegent盤は貴重である。
音楽の事。特に書きたかった事は、A面の演奏の良さであるが、その中でも3曲目のMy One and Only Love.。 落ち着いたムードが漂い心休まる。 57年のモダン・ジャズ全盛時の良心的な最高な演奏としておく。
さて、ここから本文になる。当アルバムはリーダーがCurtis Fullerとされている。 確かに、私も値段を付けるためにデータを入力するのだがジャケットを眺めているとリーダーが分からないし、何となくジャケ写の一番上にCurtis Fullerと書かれている、また冒頭に針を下ろすと雰囲気が彼と認めても間違いなさそう雰囲気である。 しかし、しつこいオジサンはしみじみ裏のライナーを読んでみた。 作者のAlan Stein曰く。 「リーダーはデトロイト出身の27歳のトミー・フラナガンである」と。 なんだ、トミフラだったんじゃん。 いつからフラーにすり替わったのだろうね。 じっくりレコードを聴いて納得した。
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