HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ネジ
2019/05/04

朝、NHKのチャ子ちゃんに叱られるという番組で、ネジの話があった。
マイナスネジとプラスネジの違いについて。

私の愛用のスピーカーは1954、5年頃の古いスピーカーである。
去年、引っ越しを期に、セッティングし直した時に、この際、箱の後ろ側のネジを、バラバラなネジに取り換えられてしまっているので、古さも揃えようと、マイナスの真鍮ネジを新橋の専門店で60本ほど仕入れてきた。
親父さんが面白がって、探し出してくれ、これなら時代性がぴったりだろうと言う事になった。

古い物は真鍮のマイナスネジが良く合う。
そんな物である。
オーディオの趣味も凝ればいくらでも凝るところはある。


ベット購入
2019/05/03

ベッドを購入する事になった。
今更ベッドもないが、数年前から悩んでいた「逆流性食道炎」。
年齢とともに徐々に悪化の道を辿ってる事は間違いなく、病院の先生の話でも、睡眠時には少し頭の方が上がった方が良いという事で、電動で角度を付けられるベッドを購入したのだ。

なんだか、病人になったような気分である。
実際、寝てみると、なかなか便利で これで死んで行けそうな気分である。

帯状疱疹
2019/05/02

家内が帯状疱疹になって、やっと治って来た。

朝、私が庭を見ていたら、「なに、ぼっとしてるの?」
「いや、べつに」
「放心状態で大丈夫?私は帯状疱疹だけど、あなたは 大丈夫放心?だね」
だと。

最近ダジャレが乗って来ているらしい。

健脚
2019/05/01

家内と車に乗っている時の事。
交差点の近くでお巡りさんが二人で見張っているのを見て、何をしているのかというから、
「違反者を捕まえるんだよ」
「まさか、クルマで逃げられたらどうにもならないでしょう」
「自転車でも猛烈な勢いで追いかけて来て捕まえるんだよ」と説明すると、驚いていた。
やがて、考えたようで、
「あなたの見ているのは剣客商売、おまわりさんは健脚商売」


惜春
2019/04/30

ここのところ、ゴールデンウィークだというのに一向に暖かくならず、もう一度、桜でも咲きそうな塩梅である。
それで、春がいつまでも人々にまとわりついているような感じの天気でこういこういう時に「惜春」というのかと、ぼんやり考えていた。
だけれども惜春とは、もっと人の心の持ちよう、感傷的な心の持ちようを指すもので自然と人の感情が入り混じった心の在り様をいうのだ。

すると、「行く春」と言った方が今の私にはぴったりするなあ。
惜春より、人も自然もべたべたしない感じが良い。
何度、春が過ぎ去って行くのを見てきたであろうか。
今年も春を見送った。
日本人は春が好きで、春を惜しむ気持ちは他国の人に負けるものではない。
散ってゆく桜を愛でるのも日本人。
日本人の「優しさ」がこういう言葉を作って来たのかと考えると、なんだか嬉しい。

今日で平成も終わり。
ちょうど春の終わりと共に散る。

春はやさしい。
 


JOHN COLTRANE “JOHN COLTRANE”
2019/04/29

JOHN COLTRANE “JOHN COLTRANE” ESQUIRE 32-079 (UK)

さても珍しい一枚。
Prestige 7105番の英国プレスで、スタンパーはRVG刻印あり。
米国からスタンパーを送っての英国プレスである。
従って音質は大変良好で、米国に勝るかもしれない。
レコードのプレスの仕事というものは繊細で、同じスタンパーを使用しても、時と場合と条件により音質は結構変わるものであるから、一度聴いてみるのも悪い事ではない。

さて、この「Coltrane」は、コルトレーンの初リーダーという事になっている。
米国盤は若々しいポートレート写真の素敵なジャケットであるが、こちら英国盤は単に名前を書いただけのあっけないシンプルさ、思わず「おい!」と声を掛けたくなってしまう程である。
しかし、ずっと見ていると、何となく頃はこれで素敵だと思うようになるから不思議なものである。
色合いは写真にしてしまうと、やや黄ばんだ感じであるが、実際はもっと淡い緑色である。

良い演奏ばかりであるが、その中の「Violets for your furs」が一番の聴き物である事は言うまでもない。

風邪
2019/04/28

ゴールデンウイークに入った途端、気温の変化が激しかったせいであろうか風邪をひいてしまった。
いや、26日に横浜のある病院でPET・CTなる、大層な放射線による検査を受けたのも疲れになったのだ。
ちょうど寒い日であったので、病院内も大変寒かったのも応えた。
帰宅して、その後 ずっとベットに潜って寝ていた。
眠って、ご飯で起こされて、また寝て。
自分でもこれほど寝れるものだと驚いた。

しかし、なんだか締まらない話である。

ROBERTO TARENZI TRIO “ONE DAY I’LL FLY AWAY”
2019/04/27

ROBERTO TARENZI TRIO “ONE DAY I’LL FLY AWAY” DEJAVE DJV 2000051 (ITALY)

イタリアから入荷。
この作品はなかなか立派な力強い作品である。
私など、大いに応援している。
だからと言って、どのくらい売れたかは知らない。
それよりも、この作品を作成中の話として、当店仕入部長にとって大きな思い出がある。

それは、
このアルバムを作ったのはイタリアの有名DJのパオロ・スコッティという。
さて、録音していて、メンバーも含めて、ちょっと選曲で悩んだ、どんな曲で演奏しようかと。
その時パオロから仕入部長に電話が掛かってきて、何かアイディアはないかと。
仕入部長は「JOSHUA」が如何かと答えた。
それはマイルスのアルバム「Seven Steps to Heaven」に収録されていて、Victor Feldman作曲のJoshuaがあって、その曲の素晴らしさが頭にあり、何かの機会に、この曲を入れたアルバムが作れたらいいなあ、と思っていたからである。
それでパオロがメンバーにどうかと伺い、曲を聴いた結果大いに気に入りさっそく録音となった。
それで、当店もこのアルバムが大好きなのである。

Joshuaの曲も素晴らしいが、その他のどの曲もバシッとして出来は良く素晴らしい。
CDも探せば、まだ入手可能と思われるので、是非聴いて頂きたい。

このアルバムを見ていると、裏にPony Canyon Inc Japanとなっている。
イタリアで作ったのに何でだろうね?

JOHN COLTRANE “GREENSLEEVES”
2019/04/26

JOHN COLTRANE “GREENSLEEVES” IMPULSE/ARTONE API 22.129 (HOLLAND)
45回転EP

ちょっと前に日記に書いた、インパルスのEPのみの音源であるが、今度は何とオタンダ・プレスのEPであった。
あまり見たことが無いので、記録も兼ねて掲載する事にした。
また ジャケット付というのも嬉しい。
ジャケットは二つ折り仕様となっていて、袋は無く、単に挟んだだけであった。
お金を掛けないようにしたのであろう。

ジャケの写真は裏の写真も同じにしてあり、これが果たして販売したものであろうか、それとも配っただけのものであろうか、と考えてしまった。
なぜなら、私も100回以上もヨーロッパに行き、大概の物は見て来たのに、このEPはほとんど見た事がない。
コルトレーンのレコードなど販売されていれば、いつかどこかで出会ってあるはずだから。

一応、内容をかいておく
1961年12月21日、ヨーロッパ・ツアーからの帰国後の録音であり、この日はこの2曲だけで切り上げた事になる。
IT’S EASY TO REMMENBERはBALLADS(A-32)に入れられたが、GREENSLEEVESは雰囲気が合わなかったのかLPに収録されず、結局その後,EPとして発売に至ったものである。

面白い事に、LPのBALLADSは、1962年9月に2曲、11月に5曲録音され、なぜか一曲だけ、一年前に録音された、IT’S EASY TO REMMENBERが収録されたのである。
音楽産業としては沢山録音しておいて、雰囲気を併せて編集しLPを仕立てる事は別に不思議でもないので、驚くこともないが。

GREENSLEEVESの曲でいえば、AFRICA/BRASS(A-6)の中に61年5月に録音されたオーケストラ盤が収録されている。
こちらの方はいつものカルテットで演奏されているので、併せて聴くと面白い。

MARY OSBORNE “A Girl And Her Guitar”
2019/04/21

MARY OSBORNE “A Girl And Her Guitar” WARWICK W2004 (USA)

まず非常に珍しいレーベルから出された珍盤であるが、別にどうという事はない。
レコード屋が売らんがために、持ち上げてしまうのもいかがなものか?という事でサラッと行く。
彼女はギタリストとして2・3枚のレコードをリリースしただけのミュージシャンで、芸はレス・ポール風である。
本人はチャーリー・クリスチャンにインスパイアーされたと語っているようであるが、むしろレス・ポールの影響が大であり、サウンドの軽さも全くその通り。
ジャズかと言われると、ジャズでもない、それはチャーリー・クリスチャンというからケチを付けたくなってしまうからで、レスポールと言ってくればそれなりに良い演奏になのである。

では、なぜこのレコードを取り上げたかというと、それはトミー・フラナガンが参加しているから。
で、ディスコグラフィーを調べてみるとちゃんと掲載されている。
作品がジャズであるのはバックによるところが大きい。
録音データを示す。
1959年ニューヨーク
Tommy Flanagan(p) Tommy Potter(b) Jo Jones(d) そしてDanny Barker, Mary Osborne(g)
という事なのである、それにしても凄いトリオをバックにしたものである。
ワーウィック・レコードも余程の期待であっただろう、その後ジャケット・デザインを更に洗練されたものに変えて販売したのだから、それはその通りであろう。

という事で、なかなか興味深いアルバムである。
コレクターズ・アイテムなのである。
因みに後年、彼女はリ−ダー作を出しているのだが、そちらの方がジャズらしい雰囲気を持っていたような気がする。うろ覚えで申し訳ない。

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