HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
台湾 大丈夫? | - 2018/12/08
- 先日の台湾の統一地方選挙。
与党である民進党が首長ポストを大幅に減らして大敗したと。 そのため、蔡総統は敗北の責任をとって党首辞任。 民進党は独立志向であるが、それに対し対中融和路線と言えば聴こえは良いが実は中国寄りの国民党が勢いを強めた。
蔡総統就任以降、中台間では緊張が続いていたのだが、中国は相当の金をバラまいたという噂もあり、台湾周辺での軍事演習、さらに台湾と仲の良い国へ圧力を強めたりと包囲網が狭まった。
これで、あっさり台湾は中国の物になるなあ。 新疆ウイグルやチベットと同じ国になるのか。 まあ、それも国民の選択である。
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マンションの総会 | - 2018/12/07
- 昼からここのマンションの総会があって出席する。
まあ、マンション故の色々議題があって一つ一つ片付けて行く。 裁判で係争中の問題の説明もある。
しかし、私が感じたマンションの問題で全国に共通している事、問題点はたったひとつ、それは「修繕積立金」が一体いくら持っているかという事である。
多くの住民は総会だの理事会だのという事に全く興味を持たない。 その盲点を突いて、多くの理事長や土地のオーナーたちが、やりたい放題で積立金を使い込んでしまっているマンションは意外に多そうである。
そろそろ耐久年数が経って来ている現在、住民は興味を持って監視しないとね。 また買う際には、ちゃんと金額を確認しておかないとね。
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武相荘(ぶあい荘) | - 2018/12/06
- 久しぶりに仕事を休み、病院に行った後友人を呼び出しクルマで町田市の鶴川へコーヒーを飲みに行こうという話になり、出かけた。
鶴川駅近くを通過する際「そういえば白洲正子の家がこの辺りにあるらしいじゃん」というと友人が「あ、知ってるよ、そっちに行くかい」という流れになり、クルマをUターン。
着いた丘の中腹にあった。 その家の名前が「武相荘」という、なんでも武州と相州の境にあったから不愛想と掛けたのだそうだ。 入場料を払い茅葺の家の中を見る。 入り口に動くかどうか分からないが古いイギリスの車も飾ってある。 白洲次郎と正子は昭和18年にこれは日本は負けると、引っ越しをしたのだそうだ。敷地など見れば相当広い土地を持っていた事がわかる、なるほどね。
飾ってある、次郎の遺書や骨董やら、外の庭を眺める。 帰りにカフェでコーヒーを頂き、外に出ると5時だというのに、すっかり暗い。
東京と言えど冬の夕べは真っ暗だなあ。
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HANS KOLLER “MUSICIAN OF THE YEAR 55” | - 2018/12/03
- HANS KOLLER “MUSICIAN OF THE YEAR 55” MOD BMLP 06014 (GERMANY)
10inch
まあ、何と珍しいアルバムであろうか。 数日前、私がお昼から帰ってくるとクールな素晴らしいサウンドが店内に流れていた。 思わず「凄〜く、良いサウンドじゃない?これ誰?」と聴いてしまった。 そうしたらハンス・コラーだって。 アメリカのトリスターノ派かと思ったのだが、コニッツよりもっと風情があって、アメリカの哀愁ではないなあとは思ったけど、まさかこんなに良いアルトとは思わなかった。
ジャケットも実に綺麗な物である。 MODのアルバムなどまず出て来ないモノだけに、当店に入荷するとは大変嬉しい。 ハンス・コラーがサックスを吹いている写真は実に力強さが漲っている。
それで、ずっと聴いていたのだが、この時は55年だったのだが、Roland Kovac(P),Shorty Roeder(b), Rudi Sehing(d),のワンホーン・カルテット。 なんとヨアヒム・ベーレント プレゼントとなっているのが凄い。 あのベーレントが一押しのグループと言うのが感動する。
ロ−ランド・コバックのピアノも音楽を十分に勉強した形跡があって斬新である。 演っている曲が、All the things you are, Yesterdays, Indian Summer, などのスタンダードであるが、B面になると俄然彼らのオリジナル曲である、オリジナル曲の方はトリスターノ派であることがより鮮明になるが、素晴らしい演奏であり、曲はコバックなど仲間の作曲であるが、どれも素晴らしい。 そのB面の2曲目に、なんとDear Old Stockholmを挟むのだが、これがヨーロッパの風情とばかりに見事。
55年にドイツのケルンでこのような演奏が既に行われていようとは、凄いなあ。 いや、大したものだ。
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マーチ | - 2018/12/01
- 車を修理屋に出したら、必要でしょうと代車にマーチを貸してくれた。
初期型の古いマーチ。 丸い姿がまことに可愛い。
3日ほど乗っていたら、なんとなくハマって来て、まんざらではないと思っていた所に、家内がにやにやしている。 何かと聞くと、あなたにピッタリな、こういう川柳が出来ましたと。
非常にむかつくが、 そうだなあ....
「ポルシェより マーチが似合う 今の僕」
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最近の庭 | - 2018/11/30
- 最近、ウチの近所にも新しい家が建っている。
小さな家に庭などのスペースがない事は理解できる、だが、大きな立派な家でも、庭に凝ったり金を掛けたりした家がとんと見ない。 確かに出来上がった家は、押し出しも強くこれ見よがしで、敷地一杯に分厚い高い塀を巡らし、まるで小型マンションを作ったような感じである。 しかしだ、植栽があるにはあるのだが、庭ではなくマンション造園というのかな?
昔は大きな家でも それなりに庭のスペースは取ったし、門から庭が垣間見ると、その家の主人の趣味が伝わって来て嬉しい気持ちにさせられたものだが、今 の家は圧迫感ばかりで見栄の張り合いである。 日本家屋が少ないせいでもあるが、なんだかなあ。
確かに植木屋さんも造園業者ではあるけれど、本来の庭師がいなくなる。 金持ちは植木屋さんなど職人も育てる気持ちがないとなあ。 日本から植木屋さんがいなくなる日は近い。
と言っても、他人の庭にケチを付けるものでもない。 怒られてしまうなあ。スマン。
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FRANK SINATRA & DUKE ELLINGTON “FRANCIS A. & EDWARD K.” | - 2018/11/29
- FRANK SINATRA & DUKE ELLINGTON “FRANCIS A. & EDWARD K.” REPRISE FS1024 (USA)
久しぶりに、シナトラとエリントンのレコードを聴いた。 エリントン楽団の演奏は力強く押し出しもあり音質も上々で悪くない。
この作品について、私は前々から書こうと思っていたのだが、考えてみたらシナトラの研究家の三具氏の著書「シナトラ・コンプリート」に完璧な文章がある。私の出番は無いので本から要点を書出す。
1962年、エリントンはリプリーズと契約を結んだ。 1964年、シナトラはエリントンとのアルバム作成を発表。 3年後の67年に企画は動き出したのだが、アレンジャーのストレイホーンが5月に死亡したので、シナトラはアレンジャーにビリー・メイを指名。 シナトラはエリントン楽団の演奏の雰囲気を重視しメンバーのソロの時間を取り曲数を8曲に抑えた。 シナトラとしては最大の譲歩というか尊敬の念を表した事になる。 9月、メイはシアトルに飛び、巡業中のエリントン楽団と半日、リハーサルを行った。 そこで上手くない事態が起きた、なんと初見で楽譜を読めないメンバーがいたので、メイは大いに驚く。 エリントンは録音日までに練習し整えておくことを約束した。 しかし、12月8日のリハーサルでも全く練習していなかったことが判明、メイは愕然とし、シナトラは非常に怒った。 最悪の事態であったが、11日に予定通り録音は行われ、スタジオにメンバーは三々五々集まった。 しかし流石、テープが回りだすと楽団は俄然スイッチが入りワイルドでマッシブなエリントン・サウンドがスタジオ一杯に響き渡った。 12日録音は終了、スタジオにシナトラの誕生日を祝うケーキやバー・セットが運び込まれた。 ここまでは目出度し目出度しであったが、実際、アルバムは68年1月にリリースされたがビルボードのチャートでは78位と結果が振るわなかった。 シナトラの調子も完璧でも無かったらしく、結局はエリントンとシナトラの音楽性の相違点が埋まらなかったという事である。
以上、実に興味深い話であった。 ベイシー楽団とは見事な作品を残しているにも関わらず、エリントン楽団とは今一つの作品に留まったという所である。 しかし聴けば、エリントン楽団の演奏は確かに素晴らしい。またシナトラも素晴らしい。 だが、音楽はちょっとなにか足らない感じはする。 要は、エリントン楽団は昔ながらの職人を揃えた完璧なジャズの楽団であり、楽譜が読める読めない等どうでも良い事なのであり、シナトラのポピュラーな歌とは溝があったという言う事になる。ベイシーとは相性が良いのに。 もっともスイング・バンドのベイシーの方には楽譜が読めない社員など一人もいない事は当然である。
いや、ジャズって面白いね。
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我が家の猫 | - 2018/11/28
- 我が家の猫。
白黒の猫は、なぜか立ち上がってドアノブに手を掛け、人間のようにカチャッとドアを開けて入って来る。 出て行くときも、背伸びして内側に開くドアノブを器用に開け、足でツツツッと2歩動きドアを開ける。もちろん失敗してなんども繰り返すこともある。
従って背伸びして立ち上がることが得意で、我々が食事をしていると立ち上がり、高さ70センチほどのテーブルに手を掛け、なにか呉れと言う。 更に、食べている我々の手や箸にも 何度もちょっかいを出してきて、こちらが手に持っているのを落としそうになってしまう。
しょうのない、いたずらっ子である。
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HORACE PARLAN “MOVIN’ AND GROOVIN” | - 2018/11/27
- HORACE PARLAN “MOVIN’ AND GROOVIN” BLUE NOTE 4028 (USA)
当店に限った事なのかもしれないが、なかなか美品に出会う事のないアルバムである。 ジャケの口の辺りのコーティングが剥がれていたりする事が多く、使用した色が青一色のため、長年の光などの影響で、色落ちになっているのである。 今回はまずまず良い状態である。
無意味なほどの青一色である。申し訳程度に右下に縦長に彼の写真が使われている。 昔の広島の古葉監督かと突っ込みを入れたい所である。古いなあ私も。 いや、今風にこれは大胆な色使いでメリハリをつけて素敵という所である。
ところでこのアルバム非常に聴き易い、それと言うのも珍しくスタンダード曲が多いからか。 冒頭の上品に始まるC Jam Blues、次に私の好きなOn Green Dolphin Street、ミルト・ジャクソン作曲のBag's Groove、 有名過ぎるStella By Starlight、これ以上の愛はないというThere Is No Greater Love、「あなたにも起きるかもね」という面白いタイトルのIt Could Happen To You。 等々ほぼスタンダード集なのである。 それが、どれを聴いても彼のスイング感と共にさっぱり感もあり、サム・ジョーンズのベースの音が付き添い実に心地良い。 大型のスピーカーで聴くと中低音の良さが伝わる。 彼の演奏はブルーノートでも60年頃すなわち4000番台の始まりあたりから聴けるようになっていて、ブルーノート・サウンドのまさに最盛期ともいえる良い時期にあたる。 実に嬉しいサウンドである。
ところで、このアルバムのことを本やネットでもほとんどがこう書いている。 1960年2月29日、LOU DONALDSONのSUNNY SIDE UP(4036)の録音と同じ日の録音でそのリズム隊によって作られた、と。 ディスコグラフィーを調べてみると、たしかに当アルバムは2月29日。 しかし、4036の方は、まず2月5日に半分録音されメンバーがSam Jones(bass)、Al Harewood(drums)である。 続いて残り半分が、2月28日ベースがLaymon Jackson(bass)、私の本にはSam Jonesから変わった事になっている。ドラムはAl Harewoodのままだが、微妙に違う。 28日の夜録音をしていて、トリオの録音に掛かったのが日にちをマタいで深夜になり29日と言うならわかる。 さて、どんなものか?
まあ、大した問題でもないか。 作品の出来に変わりはない。
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