| 曲「明るい表通りで」 | - 2022/04/13
- On the sunny side of the street(明るい表通りで)。
先のNHK朝ドラ「Come Come....」の中で曲が流され、重要な曲としてまるでテーマのように、普段ジャズを聴かない人たちにも、大いに注意を引いた曲である。 場面の中で何度も、ジョーのトランペットが鳴り響いた、出だしの素敵なメロディが感動と共に多くの人々に知られた事は、本当に嬉しい。音楽の神様のお蔭であるとしか思えない。
さて、この曲は1930年、ジミー・マキューの作曲となっているのだが、どうも実態はファッツ・ウオーラーであるらしい。どういう経緯か売ってしまったのである。 だが運命のいたずらか、その後なんだかんだと売れたのである。 悔しかったのか、ウォーラー自身は一度も録音しなかった。
ところで、この曲の良い演奏が収録されているレコードを探すと、意外に出てこない。 スイング・スタイルの頃の演奏は結構あるようだが、モダンとなるとほとんど出てこない。演奏家には意外にも昔の曲と見なされているらしい。
それで、名演奏を探してみたら....、SPばかり出て来るなあ。 やっぱり一番は Luis Armstrong “Sachimo at symphony hall” Decca DX-108 か?、これはサッチモちゃんの歌が聞ける。 ところが、これは1947年のライブ演奏を収録したボックス・セットで意外に見つからない。 それでは、これはどうかと見つけた演奏が Duke Ellington “The great Paris concert” Atlantic SD2-304 という2枚組で1963年パリのオリンピア劇場の演奏。 なにしろホッジスのアルトが、これでもかと奏でるのである。お見事! 何しろほかの演奏も皆イケル!
いや、ジャズって本当に良いですね。
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