HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ビートルスの写真
2017/06/09

私の手元に、ビートルズ来日時の誰でも知っている写真があった。
宝物であった。

それは当時、撮影を担当したカメラマンが死に際して親友に託した物で、それを持っていた人がもう歳だからこれ以上は自分は持っていらないと私に託したものだ。

久し振りに見ようと思って箱を開けると、なんと消えていた。
店の者に訊いても知らないという。
なんど訊いてもしらないと。
それで、勘違いかと思い、家探しをしたが結局出てこない。

私は友人になんとお詫びをしたらよいのか、見当も付かない。
自分は歳だからと私に託したという事は信頼してくれたからである。
にもかかわらず無くしてしまったでは済まない。
死に際に人に託し、それをまた次の信頼する友人に渡した。
売買されずに、人の手を渡って来た物は、それぞれの思いがこもっている。
ある意味、命より大切なものである。

彼が私の所に持ってきた時「私は買う」と言った、しかし彼は「いや、はした金で売ったら悔しい、だから金はいらん」と。

最近、親父の物忘れじゃないのと言われると、そうかもしれないと思ったり、どうした物かと毎日毎日常に考えいる。
何だか自分で無くしたかもしれないと思うと余計に切ない。
思い余った友人に謝ったら、「忘れろ、気にするな」と一言いわれた。
だが私に気を使った言い方であった。
そう言われると余計に申し訳ない。
コレクターだからとか、そういうことではない。
カメラマンのすごい仕事を簡単に無くしてしまった。

店も続ける気持ちも薄れた。
だれか店を買ってくれる人がいたら売っても良いと思うようになった。

死んでくれと言われれば死ぬつもりではある。

ガラード
2017/06/08

私のレコードプレイヤー。

ガラード 301

ハンマートーンだから初期のものであろうか。
今はステレオ用にしていてSMEのアームを付けているが、いつかモノラル用のロングアームを付けたいと思っている。
しかし、家に合うように小さな箱に移し替えたばかりなので、そう簡単にも行かない。

使い勝手が良いし、デザイン的にも気に入っている。
音が良いからイコール入手する、という直接的な考えもあるが、男の遊びはそれだけではない。
オーディオの楽しさは、音だけでもなく、道具を楽しむ事も一つある。
道具に惚れると言うのも男の趣味だよね。
わかるかなあ〜、車もそうだよね。

昔、金持ちで何千万と金をつぎ込み、何台も有名スポーツカーを持っていた人がいた。彼の口癖は、F1のドライバーはクルマのメカをいじらないというものだった。成程だと思った。
しかし、私はレースもやったが、出来るだけ自分でいじりたい。
できるだけ自分でやって、出来ない所はやっているのを観ていたかった。
そうすると道具も面白いし、車もポルシェだけが一番ではないと思うようになり、日産のシルビアにハマった時もあるし、それに古い物にも目が行くようになった。
こちらの趣味が広がれば、楽しみも広がる。

スティングのコンサート
2017/06/07

スティングのコンサートで武道館に行った。
入口の手前のお堀の美しいこと。
日本人で良かった。

それで、中の事。
私の席は上の方で相当、急勾配であった。
階段を上がってくる人たちがみんな躓いていて、20人まで数えたが途中で止めた。
一人は完璧に転び、二人は手を着いた。
一人は行って戻って、二度躓いた、という人もいた。

気を付けよう。
って、どうでもいい話だった。

今朝の新宿
2017/06/06

今朝は、サキちゃんがコンクリの上に座ってじっとしていた。
写真を撮ろうと携帯を探していたら、なぜかゴロンとして寝てしまった。
人の目の前で寝てしまうとは失礼なヤツだが、敵だとは思っていないのであろう、まあ仕方ない。

それにしてもサキちゃんは、なんとなく光が差して輝いていないか?

良く見ると、寝ていると言うよりは死んでしまった写真のようだなあ。
縁起悪! ブルブル


浮気
2017/06/05

最近、浮気の相談をされた。2人からで、それも初老の知合い。
その一つは。
浮気をしていたが本気になって、妻に別れてくれと言ったが拒否された。
本人はもうすぐ60歳近い、相手の女は45歳くらいだが、本人の精力もすでに限界。
相手から「一緒にならなくても良いから、とにかく奥さんと別れてくれ」と。
だが実際家事一切をしてきた奥さんがいて、家も、自分の親も抱えて、奥さんを叩き出したら、どうにもならない。
最近は「あたしは好きではないが、あたしの事を好いてくれる人がいる」と。
彼が言った、「オレねえ、あいつのアソコに、他の男のアレが入っている所を想像するとさ、気が狂ってしまうんだよ。オレはどうしようもないよ」。
下の話になってしまって下品で申し訳ないが、これが男の恋愛の行く末である。
もはや老いはどうしようもなく、薬で誤魔化すのも限界がある。

もう一つは
若い女と一緒になったら、その女が浮気していると。
これも、どうにもならない。

みんな、どうしようもない。
成るようにしか成らない。

しかし、元をただせば浮気した自分が悪い。
浮気をする人間は一回で済まない。好みの相手を見ると、心にポッと火が付く、恋の火は素敵だなどと思ってはいけない、万引き犯や、使い込みの犯人と何も変わらないのである。
いや万引きなどよりも、もっとタチが悪く、信頼した人を裏切り、家庭を壊し、後ろにいる人達みんなを不幸にする。
もっというと浮気をする人は、「自分達の愛」により家庭を壊す事に躊躇がない。
確かに、壊れた方がいい家庭もあるが、他人がちょっかいを出す事では無い。
浮気はだめだ。

セガフレード
2017/06/04

近所の店シリーズ.....

昨日、店の前を通ったらイタリア人のお兄さんがニコッと、寄って行けと言う顔を向けて来たので、思わず進みかけたのをUターンして、カウンターに吸い寄せられエスプレッソを注文してしまった。
それで、日記に書こうかなと。

セガフレードは西武新宿駅ペペの一階、駅に上る階段の左下にあり、通行人から良く見える場所にある。
立地条件としては文句はない。
イタリアのカフェなのにタバコが吸えないのが、タマに傷と言えば言える。と言っては私は煙草は吸わない。しかし、吸いたい人が可哀想である。だって、エスプレッソとタバコは合うから。

ここは朝、通勤途中に時々寄ってカプチーノやエスプレッソを頂く。
すきっ腹の時はカプッチョで、いっぱいの時はエスプレッソにしている。
300円程度の費用でイタリアに旅行に行ったような気分になるのだ。
なかなか良いトリップ気分である。

店員さんは交代で出勤するので、いつも同じ人が淹れてくれる訳ではない。
それはチェーン店や企業であれば当然のことである。
従って、気に入った子が見つかった時は、その子のシフトに合わせて通うのがベターである。
エッチな事を連想しないように。
顔を覚えていただき、ワタシ好みの淹れ方を覚えていただくためである。
ウン。

従って、そこまで行くと、相当気に入ったコーヒーも頂けると言う事が実現する可能性があるとだけ申し上げておく。
それはそれ、人それぞれ、好き不好きだから。
でもチェーン店でありながら、それがこの店の良いところである。
そうでなくても普通に美味しい、イタリアのコーヒーである。

イタリアに行きたいなあ。

LENNIE NIEHAUS “ZOUNDS”
2017/06/03

LENNIE NIEHAUS “ZOUNDS” CONTEMPORARY C3540 (USA)

ZOUNDSとは面白いタイトルである。
辞書を見るとちくしょう!という要は意味合いらしいが、サウンドと引っ掛けた所が洒落ている。
ドキッとする上手さである。
ところでDJの須永辰緒さんの使う名前もZOUNDSである。
流石にやるものである。

アメリカのコンテンポラリー・レーベルは西海岸ロサンゼルスに本拠地を置く。故にどうしたって白人のジャズとしてのレーベルであり、これが、何ともアメリカの国のイメージによく合う。
BLUE NOTE やPRESTIGEの方がアメリカだと言われるのは承知だが、あれはニューヨークの黒人ジャズとうイメージである。
白人ではちょっと違う。
しかし単純だがこのアルバムは特にアメリカ国家の象徴的なアルバムであるような気がするのだ。

ジャケットをみれば、水着の美女がふたり貝殻を耳に当て、その貝殻の響きを聴いている、ロマチックな様子。
きっと舞台は海岸である。
とすればヴェニスビーチとかサンタモニカか、とにかくビーチに集いし美女ふたり、明るい空が広がりそこに似合う明るいジャズが流れてきたら、それこそ眩しいアメリカの若者の文化そのもの。
いいなあ。
と言う訳で、私の青春は「貧しい若者が、眩しいアメリカ」に憧れた、という象徴的なジャケットである。

結構好きな一枚である。
しかし、別に決め手となる一曲はない。
音は大事なのだ!
全体が眩しさを表現して見せてくれる珍しいアルバムなのである。
録音も大変優秀で、サウンドは明るく、素敵で、納得して好きになれるアルバムで、ついでにジャケを眺めて、このお姉さんの顔の次に胸に目が行ってしまうのであった。

管球王国
2017/06/02

管球王国の取材でステレオ・サウンド社に行く。
評論家の和田博氏と対談形式に進める。
和田さんはミュージシャンとして、技術者として、オーディオのユーザーとしてどれを取っても一流で、経験豊富・知識も豊富なので、話も面白く興味が尽きない。
しっかりとした意見で、しかも細かい所もこだわりも持っていて、感心してしまった。
私は先生が書かれた本を読んでいたので、話が余計に面白かった。

それで、BILL EVANS "WALTZ FOR DEBBY"RIVERSIDEを掛けた。
ハイエンド・オーディオは凄い解像力で、一曲目から地下を走る電車のゴーという音がこれでもかと聴こえてくる。
我が家の装置ではここまで聴こえない。
ハイエンドの装置の帯域の広さ・解析の能力の高さ・音の綺麗さにも驚く。
聴いていると欲しくなる。

ところで、このハイエンドというものは、それで優秀なのだが、ふと気が付いた。
レコードの溝に刻まれた情報は何一つ漏らすまいと、あらゆる小さな音も広い、それをしっかりと聴かせてくれる。
それはすごいのだが、そうすると全部の音が、目の前に並べられてしまう。
それって良いのかなあ、と考えてしまった。

実は古い、或いは普通の装置では、たとえばボーカルのアルバムであれば歌い手の音は大きくフィーチャーされ、感度の鈍さに応じて伴奏はやや控えめに納まる。
そうすると我々はボーカルを聴いていれば良い事になる。
テナーカルテットはテナーのソロの所ではテナーに集中できる、或いはサビの部分に集中できるという、ある意味安定したリスニングが出来る。
鈍いと言うか、塩梅といい変えても良い。
ところが、この優秀な装置は、そのどれも聴こえてしまうので、一体私は何を聴いていたのか、はっきりしなくなる場合もある。
そんなに聴こえなくても良かったのにと思わない箇所、曲もある。
私がよく言っている事だが、イタリア人のジャズメンは歌手のバックでは引く所・歌手を立てるところが素晴らしい、と。だがハイエンドは中心の人を立てる所がなく、日本のジャメメンのように全員がガンガンとやっている。
行き過ぎでもある。
それはそれで、録音の技術者には大切なことであろう。
また、その通りに聴きたい時もある。
しかし全部が全部そういうわけでもなく、ケースバイケースというところか。

こう考えると、アマチュア・ユーザーにとってはハイエンドも完璧でない。
まあ、人それぞれである。


完璧なオーディオであっても、生活の中の音楽には、完璧ではない!

藤田まこと
2017/06/01

最近、テレビ埼玉でやっている「必殺仕事人」を見てから、出勤する事が多い。
店に来てから、コーヒーを入れてほっと一息ついているとなぜか手がマウスを動かしてyoutubeの「剣客商売」を見てしまう。

私は、藤田まことが出ているのが好きだ。それに「三冬(みふゆ)」を演じる寺島しのぶが、はまり役というかピッタリで楽しい。良い感じである。
こんなによい時代劇の女優だったかと今更感心して好きになってしまう。うん、良い感じだなあ。
池波正太郎の原作は筋もなかなか面白いし、食べ物談義もあって良い。

しかし、藤田まことが出ている時代劇は何となく安心する。
思えば今から50年も昔、テレビの「当たり前田のクラッカー」のCMフレーズが学校で流行した「てなもんや三度笠」の「あにい」から始まり、必殺仕事人のウダツの上がらぬ婿殿!「中村主水」、はぐれ刑事「安浦吉之助」、剣客商売「秋山小兵衛」と良い役ばかりだ。
しかし、これらはどれも本人の努力により社会の中に定着した人物ばかりだ。
なぜなら藤田は役者として一流とは思われていなかったから。
だが、彼のドラマなどを見終わって考えると、すごい俳優だったなあと感心する。言葉も上方から東京弁から時代劇の言葉まできっちりと話す。
大阪出身の芸人のほとんどが大阪弁が抜けないものだが、りっぱであった。

私は、昭和のテレビは、この人なくては成らなかった、とつくづく思う。
なにしろ彼の顔はまさに役者顔。
彼の若い頃から、私も子供心にこんなに役者にぴったりの顔があるものかと思っていた。
しかし二枚目と三枚目の間を揺れ動きつつ、そつなくこなして行く姿は、正にジャズのグルーブ感(Groove)と近いものがある。
私も今頃になって、こんな事を書いても仕方がないなあ。遅いな。

しかし、役者は死んでも、あにい、中村主水、ヤッさん、秋山小兵衛は、今尚、我々の心にいる。

それに比べオイラは死んだら社会のゴミだもの。いや、生きている内からだったか。残念。

今朝の新宿
2017/05/31

ここ2・3日は、昼間はちょっと暑いが朝夕は涼しく、とても気分の良い天気である。
今朝も歩いてみれば、いつも場所にいつもの猫。
やあ、と挨拶をしていたら、なんとそこにやって来た中年の女性、どうも、などと頭を下げたとおもったら、藪の中にガサガサと分け入った。
服の汚れるのも構わないその勢い。
見れば、猫たちに餌を上げている人だった。

一通り猫の世話をした後、「いつも来られるんですか?」と改めて挨拶されたので、聴いてみると、まず一番の収穫はこの猫の名前が分かったこと。

「サキちゃん」というらしい。
それと触らせないので性別ははっきりと断言できないが、「一度子供を妊娠したとかいう噂が立ったので、多分女の子ですね」ということであった。
「妊娠の噂が立った」と言うのが、どういう風でどういう規模の噂なのか、聴きそびれたが、まあ噂になってしまって大変だったのかもしれない。

ということで、収穫があった。
ね、サキちゃん。
ウン。


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