HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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今朝の新宿
2017/02/06

今朝は、税理士さんが店に来ると言うし、おまけに仕入部長が明日からアメリカへ出張すると言うので、その準備と打合せがあり、8時半には行こうと歩く。
吐く息も白くならず、ちょっと温かくて年寄には楽だ。

朝も早よから通勤の人たちが歩いている姿を上から眺めながら、猫はいつも場所で正面を向いて座っている。
ちょっと気取った様子なのだが、耳をちょん切られているので、迫力はない。
残念。

私が歌舞伎町の猫を写真に撮っているのは訳がある。
本当は住宅街のノラ猫でもよいのだが、住宅街のノラちゃんは餌を貰えてないし、住む場所も無いので、栄養失調で痩せていて、従って、当然のことながら病気にもかかりやすくなる。
弱いせいか、放し飼いの飼い猫にいつも追い詰められて苛められている。
毛が抜けてしまったり、目がつぶれてしまったり、口の辺りもよだれが流れて汚れが付いていて 息も絶え絶え、いかにも弱そう。
とても見ていられないし、写真にするのも憚られる。

それに比べ、歌舞伎町はキャッチやら不明朗会計やらか人には結構キツイが、猫には優しいらしく、あちこちの店からも餌は貰っているようで丸々と太っていて、身体も立派。
こちらが良いとは言ってはいけないが、どうしてもこちらの方が写真には良い。

というわけ。ごめんな弱いノラちゃん!

今朝の新宿
2017/02/05

今朝は通販のオーダーも入って来て私は忙しいので、って そのはずなら有り難いが、急ぎ足で行くもノラ猫には会えず。
どこにいるやら、嘆くやら...。



それで、周囲のちょっと歌舞伎町らしい看板を見つけ、激写!
別にー?ってところだな。

この看板 風俗関係の店を示しているらしいのだが、何が何やら全く分からなかった。
いや何となくは想像するものの、イチャキャバ、セクキャバとなると想像がつかない。
商売とはいえ、大したもので、日本人のビジネスにおける「改善」の精神。
こんな業界にも好影響があり、色々なビジネスを生んでいるのだ。
素晴らしいと言えば素晴らしい。
詳しい人がいたら教えて欲しいものである。

今朝の新宿
2017/02/04

今日は通販の準備で忙しい日なので、少し早めに出勤。
東京は寒くても、太陽の光が照らせば温度があがり温かくなる。その当たりは北欧いや北海道などとの違いである。
厚着をしているので歩くと汗ばむくらいである。
写真を撮ろうと構えて行ったのだが、ノラの姿も見えず淋しいかぎり。

それでちょっと話を変えてと。
時々お客様にどの場所かと訊かれるので、わが得意な撮影スポットを示す。
新宿区役所の隣、赤線地帯が飲み屋街になったゴールデン街に沿って延びるかつての都電の線路の跡地。
電車というものがこんなに狭い場所を走っていたのかと驚く通路である。

この辺りもかつては、テレビなどの取材や写真家のアラーキなどの本でも紹介されて人気になった「猫町」として、ノラちゃんが沢山居着いていて、その人情と可愛がる人達がいた。
可愛がれば調子に乗ってしまうのはこの世の常で、数も増えてしまった。
ここの近所のビル管理をしていた、人間には意地悪なおばちゃんも猫だけは可愛がりノラが居着いていたのだが、おばあちゃんがいなくなった途端、それまで大人しくしていた野良猫反対の人たちが急に盛り上がり、張り紙を貼る等の反対キャンペーンが打出され、そのうちに猫の数が減った。
又その後は、捕まえて去勢するなどの、ナチスの民族浄化運動とあまり変わらない直接方策が実行され、さらにノラの姿が激減した。

我々の同業者の店主にも、野良猫に餌など上げるどうしようもない人間がいると、ブログで怒っており またそれに対し賛同者も多いのはその通りである。
まあそれも人間同様の厳しい社会の現実である。

そうやって減らして行く事を駆除という。
しょうがないやね。

私などもその内に動けなくなったら駆除されるんだわ。

今朝の新宿
2017/02/03

今朝も寒かったが、少し早めに出勤。
ノラ猫はまだ現われないだろうと思って歩いて行ったのだが、藪の中にうずくまっていた。
いつも エアコンの上の同じショットばかりなので、ハルズのオヤジは撮り溜めしてインチキしているのではないか、また代わり映えのしない写真ばかり並べて面白くないと思われるのも心配になる事もある。
であるからして、たまには、こんな写真も良いかも知れない。

前足をきちっと揃え、礼儀正しい姿でお出迎え、だが近くまで寄ると片目でぎろっと睨んだ。
そこが素敵。



昨夜は誘われて、デヴィット・ボウイのバンドの連中や知合い達が集まった、
CELEBRATING DAVID BOWIE TOUR というコンサートに行った。
上手い人達だとは聞いていたし、ブルーノート東京でも演ったというジャズ関係者でもあるが、しかし 本人のいないコンサートなど面白くは無いだろうと思っていたのだが、あに反して、いやいや素晴らしかった。
却って他人が演奏した方が、曲の良さが良く出ていているし、下手に編曲することなくストレートに演って、聴き易い。
3時間の演奏を飽きることなく聴けて感心した。
一曲だけ歌ったイエローモンキのバンドの一人というのはあまり頂けなかったが、それ以外の日本人の歌は皆素晴らしかった。

久し振りに馬鹿デカイ音で耳がキーンとなってしまった。




今朝の新宿
2017/02/02

今朝は結構寒かったが、例の場所で寝ていた。
声を掛けたが、ついぞ起きる事はなく、死んだように眠っていた。
本当に死んでいるんじゃのいのか?
心配しながらその場を後にした。


色々考えてみると、トランプさんは沢山の書類にサインをしているが、かつての大統領のように、広島に原爆も落とす書類にサインをしていないし、東京空襲を命令してもいない。

改めて思えば。
日系人を野蛮人だと収容所の押し込めた、フランクリン・ルーズベルトより。
広島に原爆を、しかももう一つ長崎にも落としたトルーマンより、
無理やりイラクを滅ぼしたジョージ・ブッシュより
まだ全然マシ

だから歴史的には、まだそんなに悪人でもないのかもしれない。
だって、ちょっと前の大統領たちは基本的に人種差別主義者だったんだから。
似たようなものだと思えば普通だね。

Come fly with meを聴いて
2017/02/01

私は今 フランク・シナトラの「COME FLY WITH ME(Capitol)」のジャケットを見ている。
ジャケットの絵にはTWAのマークとあの3つの尾翼が少しでも書かれているので、コンステレーションだと直ぐにわかる仕掛けである。
豊かで豪華なアメリカの代表的なプロペラ機であった。ジャズのジャケットには皆これが出てくる。
冒頭のCome Fly with meを聴きながら、当時1960年に手を掛けようとした時代、決してアメリカも公平とは言わないまでも、ある意味 良い時代だったと思わずにはいられない。
歌は、世界に向けて、僕と一緒に飛ぼうよ、ボンベイで飲んで、ペルーでリャマを見て、高い空を飛ぼうよと、希望に満ちた世界の明るさを共有しようとする心意気があった。
2曲目の「A ROUND THE WORLD」は、君とのランデブーを探しに行こうと、どこかに愛を探そうという大らかさ、希望に満ちた歌がいっぱいにひろがる、さぞかし飛行機のファーストクラスいやビジネスクラスでもいいかな?で聴いたら満足するムードある歌である。

ところが、よもや大統領たる人物が、アラブ人は入国禁止だと言い出し、まだ他に何か言い出しそうな気配。
豪華な飛行機から降りたアラブ人が、今度は小さな飛行機に乗せられて送り返されていう姿を想像してしまった。
悲しいCome fly with meまた、悲しいAround the worldである。
自分は大金持ちで、閣僚も又世界に冠たる大金持ち、それがチマチマした政策、そんなつじつまの合わない大統領を戴いた国に落ちこぼれてしまった。
ここまで縮こまった鎖国政策でもしそうな、まるで北朝鮮と同じような国になろうとは思いもしなかった。
50年代からのこういう歌などを聴いていると、アメリカも変わった。

しかし、アメリカの白人たちがこれほどまでに白人たちの国をもう一度作り直そうとしている事の表れでもある。
なにしろ今後、アメリカにおいて白人の人口は30%を切ることになるらしく、現在でも有色人種の出生率は白人の5倍だというのである。
これは切実な問題であり、アメリカを作ったのが白人だと考えるなら、いつかは誰かがこれを阻止しなければならない。
これは人ごとではない。
ただ単に批判するばかりではいけないのだ。

念の為、you tubeを貼って置く。

https://www.youtube.com/watch?v=JeNg1t1cdpY


今朝の新宿
2017/01/31

昨日は妙な暖かさだったが、今朝は冷えた。
昨日の服装は厚手のヨットパーカーの上に、裏地が暑いジャケットを羽織っただけだったので、今日もそのままで出かけたら結構冷える。
急いで歩いて、野良猫に会いに行く。
彼若しくは彼女は、晴れてさえいればいつも場所に陣取っている。
なぜか声を掛けてもほとんど起きる事がないが、時々嫌々ながら薄目を開けて見てくれる。


日記を見ていてくれた仲良しが、「身体が冷えているのではないか、生姜などを取って身体を温めてはどうか」と指摘された。
思い当る節があったので、毎日「ショウガ紅茶」を持って歩いている。
ショウガ紅茶は、生姜を摩り下ろしたものを紅茶と一緒にお湯で入れ、はちみつを少し加えたものである。
ポットにいれ、時々出して飲む様になってから、たしかに、無暗に冷えなくなった。

また 冷えが無くなると同時に精神的にも元気が出て来た。
良い感じである。

BLOSSOM DEARIE “SOON IT’S GONNA RAIN”
2017/01/30

BLOSSOM DEARIE “SOON IT’S GONNA RAIN” FONTANA STL 5454(886465TY) (UK)

かなりレア物で、個人的に好きなアルバム。
って、好きなアルバムしか掲載しない。

ジャケットの写真はまさに40歳、ちょっと顔はふっくらしてきたが、それはより上品さが増したというべきで、彼女の育ちの良さが想像できる。
草上に織物を敷き 座っているのも豊かな雰囲気である。
その足元になんというか青い大きな花のような物が置かれているのが、ちょっと不思議でもある。
いや、苦労が顔に出ないタイプだったかもしれない。
いずれにせよ、写真も素敵なジャケットで文句はない。

彼女の作品は50年代後半に録音したVERVE(ヴァーブ)レーベルに6枚ほどと60年代にフォンタナと契約した時の4・5枚、そして自己のダフォディル・レコードでの10数枚の3つのグループに分けられる
勿論ちょうど30歳くらいの若い時期のヴァーブ時の作品の評価が高い事は異論がない。
しかし、それから10年後、ちょっと40歳頃のフォンタナでの一連の作品もまた、磨きが掛かっており大いに惹かれるものがある。

その中に於いても特に、当作品の出来は顕著に彼女の歌の長所、子供っぽい可愛らしさ、セクシーさ、聴く人を飽きさせないエンターテイメントの楽しさ、などはっきりと示している。
選曲もボサノバが4曲、バカラックの曲、ミッシェルルグランの曲などを沢山入れていて、ヨーロッパ音楽界に起こったボサノバ・ブームの流行にも敏感であり、洗練度も非常に高い。
聴いていて、なんども聴きかえしてしまう出来の良さ。

大概、彼女はピアノを弾いているのだが、ここではオーケストラをバックに歌っていて、楽団はReg Guestなのだが、その中のソロを取っているメンバーなどは不明である。
当時のクラブの出演などから察して ひょっとしてサックスなどはロニー・スコットかと思ったりしたが、まあ、そんな事もないであろう。
しかし、歌と上手く合せていてサラッとして実に心地よい。

彼女の芸の評価は、日本とは異なっていて、欧米では高いものがあり、シャ−リー・ホーンなどと共にビル・クリントン大統領に招かれて歌を披露したという事である。
成程と納得させられた。

SONNY CRISS “UP, UP AND AWAY”
2017/01/29

SONNY CRISS “UP, UP AND AWAY” PRESTIGE 7530 (USA)

当時、私が新譜で購入した数少ないアルバムである。
裏ジャケを見たら67年12月発売となっているのだから、間違いない。
日本に輸入され店頭に並んだのが68年頃だったのだろう。
なぜ購入したかというと、知合いがUP UP AND AWAYがむちゃくちゃカッコ良いと言われたから。

60年代後半 私はジャズももちろん聴いていたのだが、もう一つR&Bにもハマッていて、そっち系のクラブにも踊りたい事もあって通っていた。
R&B系のファンはジャズファンなどと異なり、相当やんちゃ、いや活発な若者で、喧嘩やナンパなど当たり前のというか元気なわけ。
それで、「UP UP AND AWAY」と「SUNNY」の2曲が決め手となるわけだな。

このアルバムは 実はジャズ編とソウル編の2部に分かれていて、それを一枚に収めているのだが、特にここにおいてはソウル系が際立つわけだ。
重ね重ね言うと「UP UP AND AWAY」と「SUNNY」の2曲が良い。
それがなぜか両面の冒頭に来て、この作品のイメージをつくる。
それ以外はジャズのスタンダードなど順当かつ非常に立派な彼の代表的な作品群である。従って、今更なので省く。

カッコ良くてシビれてしまった2曲は、重要な作品なのでしっかり聴いて、場合によっては踊って頂いても可である。
「UP UP AND AWAY」は改めてネットで調べてみると67年5月にリリースされビルボードでベストテン入りを果たしたとなっている。
当時私の記憶でも、そのまま日本でも大ヒット。
連日ラジオどころでは無く、テレビでも流された。
ただマニアは素人と違ってテレビで流されたフィスス・ディメンションには興味は失ってしまったのだが、それそこは好き物だから、やっぱり気になっていたのがソニー・クリスが出したという事で小さなコミュニティーの間で評判になった。
そのくらい立派で本家に負けない作品であった。
本家はというと
「あたしと風船に乗りませんか? 上へと 遠くへと....」等とエッチな事を連想させた男女混成の柔いコーラスなのだが、こちらのソニー・クリスの方は相当にハードでしかも、彼のサックスがキラビヤかでタフなサウンド、更にシダー・ウオルトンのピアノも硬質な音で、いかにもやってやろうじゃないかと言う気構えが伝わってくる。
いやー、本家がリリースしたその年にもう録音していたとは、なんというカッコ良さ。
そして「SUNNY」。これは66年のR&Bの大ヒットで、私も大好きなBobby Hebbが歌っていて、なんど聴いても聞き飽きない曲であった。これも入れたのは有り難かった。だがSUNNY方はまるでジャズの曲として入れられているのが不思議なほどだが、もっともその後、多くのミュジシャンがカバーしそのアルバムは膨大にあるので、べつに驚くほどの事は無い。

というわけだが、ソニー・クリスは、廃盤市場に凄い価格で君臨する凄いアルト・プレイヤーである。
どの作品を聴いても その音色にしびれるなあ。

インフルエンザ
2017/01/28

仕入部長が今週の初めにインフルエンザに罹って休んでしまい、私一人でてんてこ舞い。
非常に疲れた。

まあ、彼もきっと働き過ぎで疲れていて罹ってしまったのだろう。
病院に行った後、しばらくしてインフルエンザだったと電話が掛かってきたときには、こちらも焦って、店の内部、彼が触ったであろう場所を消毒して廻った。
その甲斐があったかどうかはわからないが、幸いな事に私がうつらなくてよかった。

これも「社長は風邪を引かない」と言う、格言通りであろう。
うん。
引いている場合ではない。

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