HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

J.R Monterose “In Action”
2024/09/12

J.R Monterose “In Action” Studio 4 (USA)

非常にレアな一枚であるが、そもそもJ.Rは高い音楽性の割に製作に恵まれていないと言うか、何んと言うか、レコードの数が少ない。
主なところはBlue Note 1536,  The Message Jaro5004,  In Amsterdam Paradiso HSM502に,このStudio4盤の4枚がメジャーの作品と言えるのだが、Blue Note以外はメジャーかと問われると答えに窮する。
だが彼は廃盤マニアの世界においては緒一流といおうか、どれもが超弩級のアルバムばかり、JaroレーベルやStudio4レーベルは幻の名盤として確固たる地位を築いているので、マニア的には憧れで許されようか。

70年代には徐々に実力が評価され数枚の作品があるのだが、それでも全部合わせても少ない方の部類にはいる。なにしろディスコグラフィは1ページで収まる。
まあ、言ってみれば玄人好みのテナー奏者であろうが、内容はサウンドの素晴らしさ、ムードあるバラードの素晴らしさは超一流の仲間である。

以前、アムステルダムの仲良しとJRの話になって、1969年にクラブ・パラディソで聴いた演奏は、かつて聴いた多くのライブの中で随一の演奏会だったと言っていたのだから、その実力は世界のトップクラスだったのだろう。その内容はイン・アムステルダムで聴く事は可能である。

という事で、このアルバム。
このジャケットの裏のライナーによると63年アイオア州シダーラピッズのクラブTendser Trapにて、オーナーのジョー・アボディリーと意気投合し、2週間の予定であったが、このレコーディングの後彼らは10カ月関係が続いたとある。従ってちょこちょこ一緒に演っていたのであろう。
当アルバムのレコーディングはこのクラブでのものだと言っている人も散見されるが、この時のレコーディングはフレッシュサウンドから発売されていて1963年である。
このアルバムのレコーディングは1964年イリノイ州ロックアイランドのスタジオ4にて録音したものである。
シダーラピズからロックアイランドまでクルマで150キロくらいであろうか、それほど遠くはない。
プレスの数は200から300枚との説がある。
販売ルートに乗せるつもりがなかったものとされている。
70年代当時、我々がこのアルバムを入手出来たのは、アメリカのレコードディーラーがこのレコードが入った箱を見つけたか売り注文があったか、仲間数人で分け、それをオークションにて販売したものと認識している。
故に、私も百ドル以上の金額で購入したのである。
Jaroの方は150ドルは支払った。
Bluenoteの方は80ドルくらいだった記憶がある。

という事であるが、廃盤マニアの私はどうしても廃盤中心の話になってしまうなあ。
イカン!

写真が少し曲がってしまったようだ。

ギーゼキングのモーツアルト、ピアノ・ソロ全集
2024/09/10

Walter Gieseking Mozart:Oeuvres Completes Pour Piano Solo
Columbia FCX311〜321 (France)

これもモノラル名盤である。
1953〜4年録音で、フランス・コロムビアから発売された11枚組の箱入りの原盤である。当時にありがちなSPからの復刻ではない。また、分売が先でもない。
非常にレアなので、あまり見ることがない。だが当時アメリカのAngelからも発売されており、その後、数年ごとにドイツ、日本などでも再発されているので、昔からのマニアでその内容を知らないクラシック・ファンはいないであろう。

最近は、モーツアルトのピアノ全集を多くの有名音楽家が続々と録音するようになり、日本の内田光子など世界でも有名になってしまった。しかし、50年代33回転レコードが出てばかりの当時、贅沢品と言われた頃にこのアルバムは絶対的な価値があり、これの他には、56年に録音されたLili Kraus(リリ・クラウス)の全集以外にはなく、双璧と言われた。
とくにギーゼキングの方はモーツアルトのスタンダードとまで呼ばれたのである。

演奏は、彼は楽譜に忠実にという哲学から、新即物主義を打ち出していった人である。
従ってムードに流されることもないので、なるほどスタンダードかと納得できる。
非常に勉強にもなる作品集である。
ボックスはLPが11枚が入っているだけあって、分厚く、がっしりした作りで、24ページに渉る良い印刷のフランス語の分厚い冊子が付いている。
音は当時のモノラルであって、いたって重厚な音質である。
私は生きている内に、ギーゼキングのオリジナル盤の音を聴くことなどないと思っていたのだが、ついに聴くことが出来た。

試聴は長時間かかったが、実に素晴らしい体験であった。
長生きはするものだ。

テレビはいつまで.....
2024/09/07

最近、我が家も変わった。
以前は、テレビのリモコンのスイッチを入れると、どこかのテレビ局が映って、そこでチャンネルを変えて、好みの番組を見る、という流れだったのだが、今は、スイッチが入る、そこで目的の番組がなければ、即NetflixかAmazon-Primeを選択する事になってしまう。

朝食時のNHKの朝ドラとあさイチを除けば、ぽつんと一軒家、Youは何しに日本へ、家について行っていいですか、なんでも鑑定団のみ、しか見ることはない。
時々見たいドラマは録画して、CMやテーマ曲を飛ばして観る、実は朝ドラも一週間分予約して一度にテーマ曲を飛ばして観る。

テレビってどういう意味があるんだ?

モノクロ映画
2024/09/06

昔の白黒映画。
1964年の芦川いずみと浜田光夫の日活映画「出撃」を観ていて、芦川いずみの楚々とした姿の美しさにハッとした。
モノクロ画面の美しさは画面が荒れていなければ、素晴しいものがある。

それで、2015年制作のアメリカ映画だという「カモン、カモン」という映画をちょっと前に観たのだが、現代にあって、なぜかすべてモノクロであった。
いや、その画面の美しさ!
いちいち感心して観たのである。

その印象たるやカラーの映像なぞ足元にも及ばない。
色が着いてない方が、ずっと深さがある。
いや、色まで伝わって来るようなイメージであった。
改めて、感動したのであった。

通販リスト更新
2024/09/05

通販リスト更新いたしました。

個人的な事
2024/09/02

最近、よく夢を見る。
なぜか、かつていた職場の事である。

レコード屋になって25年。
勢いで退社したものの、次の仕事は見つからず仕方なく年金受給までの食い繋ぎに始めたのだが、まさか、ここまで続くとは思ってもみなかったが、一度もターンテーブルに針を乗せる手を止めることなく、喜寿を迎えた。

ステレオ装置の方はというと、プレイヤーは二回、プリアンプは二回、パワーアンプは一回、の修理のみで買い替えることなく、スピーカーは無事に、主人と共に居座っている。

サラリーマン30年、
レコード屋25年。

人生としては圧倒的にレコード屋の方が強烈な印象があるのだが、不思議な事に、サラリーマン時代の方が夢に出て来る。
出勤すると周囲がシラっとしていて、居心地が悪いとか、机がないとか、社員も顔も知らない人ばかりだったり、とても違和感を感じるのである。

おそらくよほど後悔の念があるのであろうか。
どうでも良い話だけど。

面白い質疑
2024/08/31

ちょっと面白いネットの記事。平成25年の石破氏への新聞記者からの質問で実際にあった質疑らしいね。

「朝日新聞の三輪です。米国からは、非公式に行かないほうが良いということが伝えられていますが、それでも参拝したことについて、幹事長のご所見をお聞かせください。」
という質問。

非常に面白いね。日本の総理大臣はアメリカの許可なくして靖国神社に行く事が出来ない、ということを新聞社が認識している。
実に面白い。
そうだった、国民は忘れているが、日本は依然としてアメリカの植民地だった。

なぜ、日本の大手新聞・テレビが自国の政府に言いたい事が言え、歯向かう事が出来るのか?
それは彼らが最も恐れる組織があって、それはアメリカ(大使館)なのである。
アメリカさえ怒らせなければ怖いものなし、故に日本政府などいくらでもいじめる事が出来るのである。

映画「New Orleans」
2024/08/30

今日もamazon primeで映画を見る。
まず「グレン・ミラー物語」。本物の有名ジャズメンが出て来て、話もなかなか面白い。
この映画,ジャズという音楽を骨組みにしているのだが、基本プレイヤーもすべて白人の映画である。

次に、「New Orleans」を見る。
これは1947年制作で、舞台は1917年のニューオーリンズで、ちょうど海軍がストリービルを閉鎖に追い込む時の話である。(海軍が追い込んだのは事実)
当時も白人の上流階級はクラシックこそが音楽であって、スト-リービルの音楽は下品として毛嫌いしており、人間同様、音楽の階級差もはっきりしている。
これは今も日本でも同様。モトエ
それを軍の馬鹿真面目の大佐が仕組んでスト-リービルを一斉閉鎖にする。
店の経営者は川を上りシカゴに行きジャズのクラブを開き、やがて成功する、というストーリー。

何より、Louis Armstrong、Woody Herman, Billie Holidayが出演していることが素晴らしい。
ビリー・ホリデイは召使役でセリフも結構あり、クラブでは歌も数曲披露し、しっかり画面に存在感を示すので、私などマニアは大いに感動する。
そして店を追い出されるときに彼女は「船で行こう」などと歌って、ジャズがニューオーリンズからミシシッピーを経由しシカゴに上っていくことを暗示しているのも、ジャズ好きとしては嬉しい。

シカゴではジャズ・ブームが起こり、「JASS」という単語も出て来る。
ジャズ・ファン必見の映画である。

映画には、Barney Bigard, Kid Ory, Red Callendar,など当時の名人が出て来るのも興奮してしまう。
主人公は白人だが、1947年当時の映画であるから、これだけ黒人ジャズメンが出て来ると、よくぞ頑張って作ったと感謝せざるを得ない。
なによりビリー・ホリデイの役者ぶりに感動する。

因みにベイジン・ストリートのクラブの名前が「Orheum」というのが、リバーサイド・レコードの後半のプロダクション名のオルフェイムを思わせてくれるのも嬉しい。

須田国太郎展
2024/08/29

家内が世田谷美術館で須田国太郎展をやっているから見に行こうというので、出かけた。
我が家から世田谷美術館は比較的近い、何しろ東名高速を降りてすぐの場所。
ところが、帰りに台風の影響で大雨、駐車場まで徒歩5分のなだが、大雨の土砂降りでは、傘も全く役立たず、ズボンも靴の中もびしょ濡れ。
意気消沈して帰宅。

私は須田国太郎の絵が大好きなので、何がなんでも行かないと。
美術館併設のカフェで頂いた、カシスパイもとても美味しかった。

それと、写真撮影OKというのも展覧会としては珍しくて、非常に嬉しかった。
これはかつて、昭和の人気投票で一位になった事もある絵画である。
代表作「犬」の写真。
額が写っているのが珍しいと思い載せた、なぜなら彼は絵と一緒に自作の額をセットして売ったからである。という額に関する事を尋ねたが、美術館の学芸員は全く額には興味が無いそうだ。

政治資金パーティー
2024/08/28

テレビを見ていると、政治資金パーティーがけしからんと大騒ぎしている。
だが、私にはどうも解せない。

世界中の国で、共産圏や独裁国を除けば、政治資金が潤沢に無ければ、その選挙活動・政治活動もままならず、パーティーを禁止している国などない。

例を上げれば、前回のアメリカ大統領選挙の場合は、トランプさんも1000億以上のお金を集めたし、反対陣営もすごい金額であったと思う。
政治資金パーティーは最も自由で民主的なお金の集め方なのである。

細かいなルールを次々と決めてがんじがらめになっているのは日本が最も厳しい。
では、左翼政党はなぜ資金集めが不要なのかというと。党員等下部組織からの吸い上げ手段が半端なく厳しいから、また労働組合という金持ち組織がバックにいるからでもある、と長年、噂されている。
あながち嘘でもなさそうである。

日本だけが、左翼新聞や左翼テレビに気兼ねしている内に、事なかれ主義の自民党も自ら徐々に厳しくしていった気がする。
金が無くては政治は行う事ができない。

日本は変な国だ。
マスコミがヘンだ。
先日もNHKの中国国籍のアナウンサーが海外向けの放送で尖閣列島は中国の物で、従軍慰安婦問題も方付いていないと、放送したらしいね。その後即帰国、NHK社内の確信犯ですべて筋書き通りだったみたいだね。
そのニュースをテレビ朝日の早朝のニュースで見て驚いた。
NHKは知らぬ存ぜぬ。
報道は自由だが、国家を否定したら自由でもないが、NHKは中国系だから良いのか。


前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001