HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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社会保険
2016/08/25

厚生労働省年金局なる所から払込書が届いた。
その金額は36万強。
内訳は、厚生年金などの社会保険料。7月はボーナスが有ったのでちょっと高額な事は分かる。
だけど、たった2人だけの企業に、この金額はちょっと払えない大きさ。
仕入部長と二人で、今後はこのまま法人として進むか、それとも個人事業主になるか、考えないといけないと話した。

今年の5月だったか、社会保険庁から手紙が来た。
貴社は社会保険を払っていない、法的には支払う義務があるので、もしそのままなら過去2年に亘って請求するが、もし直ちに申告をすれば、今月からの支払いで許すと。御上の優しい心使い?涙が出ちゃうよ。

確かに当店も法人である。
たった2人なのになぜ法人にするかと言うと簡単で、まず法人でないと大手が商売の相手をしてくれない、それと資金調達において法人の方が大きい金額の借り入れが出来る。
この2点に尽きる。しかし、これが大きい問題点で潤沢に資金が無いと、大きな仕入も出来ない。
金が無ければ商売もできないという事である。

しかし、社員数が数名の会社に厚生年金など支払えるわけもない事は誰の目にも明白である。
日本国家にも優しい心を持った役人が、じゃ多めに見てやるかと言う役人などいるはずも無く、かつての百姓と同じように「生かさぬように、殺さぬように」という事である。
じゃあ今までは何で見過ごされて来たかと言うと、小さな会社の支払い能力を考えて、大目に見ていたのである。
かつて、社会保険庁から電話が掛かってきた事もあるが、「親子二人の店で、会社にしておかないといけないんです」と言えば、「あっそう家族なのね、はいはい」という感じであった。
それが、国民総活躍の安倍内閣になってから、弱小企業など許さんという事態になった。
「総活躍」は金を取られるんだね。

国税の数字によると、平成14年法人数は255万社で、資本金1,000万円未満の法人が137万社で、53%を占めている。それに対し資本金10億円以上の法人は7,264社で、わずか0.3%にすぎない。
如何に少数の大手が闊歩しているか分かるというもの。
さらにウチのような有限会社は142万社ほどである。
興味深い事に、赤字の会社は170万社ほどはある事になっている。

まあ、とれる所から取っておこうというところで、今年5月からのこの取り立て強化でひと月に6万社が申告をしたというから全体では、相当数の弱小企業が涙ながらに、社会保険料を払う事になった。

かつては、地元の弱小企業と自民党が結びついていたのだが、大店法改正以来、互いに利用価値もなくなり、地方はシャッター通り、都会は何をやってもすぐに潰れる倒産通りが出来上がった。そうなると、守る必要もないなあ。
おい、自民党よ 憲法改正したら、もうあんた達に票を入れないからな、覚えてやがれ!って言いたい気持ち。

処処税金、消費税、年金など、スエーデン風に言えば、これらは全て税金であり、計算すると。スエーデンの比ではない金額である。
これで日本が赤字って、役人が使い過ぎなんだわ。

どうでもいいけど、ウチはもうすぐ潰れるのかなあ? 厚生年金破産か?

野良猫
2016/08/24

歌舞伎町の遊歩道の立て看板。
他の市町村の事は知らないが、新宿区においては最近、「置きえさ禁止」になった。
以前は「猫に餌を上げないで下さい」とあったが、置きっぱなしはいけないと言う考えに変わったようだ。
その理由もちゃんと書いてある所が、公務員らしく律儀である。

多くの方のブログを見ると、のら猫に餌を上げるのはけしからんと書かれている。
まあ、野良猫が嫌いな事は良く分かる。
しかし、猫はカラスと違って、餌を見つけるチャンスは極めて少なく、上げないと死んでしまう。まあ、それが狙いで餌をあげるなと言っているのであろう。
しかし、野良猫といえど、元は人間が飼っていたもの、誰に責任があるか知らないが、人間の責任は果たしたいとおもうのだ。

私は野良猫に会うのが楽しくて、いつも同じ道を通ってくる。
声を掛けると、汚れた猫が逃げる風でもなくこちらを見ているのが可愛い。
ビル群の中で野良が外で生きるのは大変厳しい物がある。

猫を追い払う人もいれば、餌を運んでいる人達もいる。

世の中、捨てる神あれば、拾う神あり。




MEG MYLES (JUST MEG AND ME)
2016/08/23

MEG MYLES (JUST MEG AND ME) LIBERTY LRP3041 (USA)

珍しいアルバムの入荷。
メグ・マイルスと読めばいいのかな?ソファに寝てセクシーなポーズを取って、手前にはグラスが二つ、タバコの吸い殻もあって、大人の雰囲気で迫ってくる。
可愛らしくしかもセクシーな顔立ちは、当時のアメリカの男に大いに受けたのだろう。
良いジャケットである。
唄はハスキーでセクシーで、しかも意外にしっかりして、女に珍しく低音の声がまた素敵。
オジサン欲しくなってしまった。
決めた、2週間売れなかったら、私が買おうと。
良い唄のアルバムで、これは良くぞ出会ったものだと、感心してしまった。
しかし、ほとんど見た事も無いのに良い歌手だなと思い、ネットを調べて見た。

ちゃんと情報があって、彼女は50〜60年代、アメリカで雑誌のピンナップガールのモデルとして非常に売れた人だったようで、その後映画に舞台にと結構活躍した。
身体のサイズも驚異的で42−24−36という、今なら人工グラマーで当たり前だが当時だからナチュラルのダイナマイト・ボディって古いなあ、というグラマーぶり。いや、アメリカは当時すでに整形美容の先進国だったから、どうなんだろう?それは置いといて。
日本のセンチに直すと106−61−91という見事さ。
なるほど売れたはずだわ。

しかし、彼女の姿を実は多くのジャズ・ファンが見たであろう写真がある。
それはマンデル・ロウ(Mundell Lowe)の力作「 Satan In High Heels」というアルバムの表紙にセクシーなスタイルを見せている彼女だから。どちらかと言うとセクシーな映画だが、その中でも素敵な歌がふんだんに出てくる。
なるほどなあ、と感心してしまった。
何がって? いや、なんとなく。
映画の映りの方が写真の直接的なセクシーさより、ちょっと上品でシリアスな感じでさ。


(後日談、2週間待つどころでは無く、翌日来られたアメリカに滞在経験のある紳士が、ちょっと試聴され、さっとご購入された。カッコ良かった。)

PHINEAS NEWBORN JR (HERE IS PHINEAS)
2016/08/22

PHINEAS NEWBORN JR (HERE IS PHINEAS) ATLANTIC 1235 (USA)

ピアノトリオの良いアルバムの入荷。
オリジナルの黒いラベルである。コーティングのガッチリしたジャケットの作りも有り難い。
56年の彼のデビューアルバムである。
上品なスーツを着て素敵な眼鏡を掛けている。
アトランティック社の近くの公園であろうか、池のほとりに座り右手に煙草を持って、遠くを見ている。
彼の身体の前あたりに、「The PIANO ARTISTRY OF PHINEAS NEWBORN JR」と書いて、アトランティックレーベルの期待を現わしている。
オリジナルのジャケットは若干赤みがかった色彩のものと、通常の緑を基調とした色合いの物があるが、どちら先かの論争はディスク・ユニオンの店員に譲る。
何はともあれ、このアルバムの一曲目[Barbados]が素晴らしい。
泉のように、つきないアイディアがこれでもかと、うねる様に溢れ出て、こんな凄いピアニストがいたのかと驚く。
しかもリズムの感じ、ノリ、など申し分ない。
両手からバシバシと湧き上がるメロディーに圧倒され、こんなに上手いピアニストがいたかと驚いたのだ。
ところが次の曲「All the things you are」はまるでショパンでも引きに来たかのような上品さ、後半にようやくこの曲だったかと思わせる、まるでその後のピアニストのオイゲン・キケロの演奏の手本となるような演奏である。
三曲目も素晴らしタッチの連続である。
Aラスの「Celia」はまた上手さが光る。
ラストの「Afternoon in Paris」は一曲目を髣髴とさせる、すばらしいジャズのサンプルのような好演奏である。
私はこのアルバムを購入した時に非常に感銘を受け、毎晩家に帰ると聴いていた。
上手いのに、ブルース感、アーシーな感じを持ちジャズらしさは見事である。

しかし、彼のジャズの演奏ここにありと示した一曲は、A1のBarbadosをおいて他にない。
これほどの感銘受けるのは、更にアルバムを買い続けた私の中で結局はこの一曲が断トツであった。
いや、もう一曲、1958年Roy HaynesがリーダーのWe Three (New Jazz NJLP 8210)の一曲目がアッと思う好演奏。
こちらの方はバン・ゲルダーの録音も凄いので、ドラムもベースの音もバシバシとサウンドが聴き手に迫る。
不思議な事にこのアルバムも又一曲目が凄い。

勿論、彼の傑作はContemporaryの「World of piano」や数枚を挙げられるので、そちらの方を聞いて欲しい。

しかし、私にとって「アルバムはたった一曲あれば十分である」という、名盤とはかくあるものというコレクター哲学を持つに至った作品なのである。

良いよう!




目が...
2016/08/21

白内障がどうも進んでいるようなので、かかりつけの内科の先生に相談すると、曙橋の近くの眼科が良いと教えられてそこに行った。
女性のハキハキした先生で、さぞバリバリと活躍した事が垣間見える、カッコ良い先生。

その結果、手術した方がいいからと大きな病院を紹介されて、引き続き病院のはしごに行って来た。

念入りに検査をされ、一応手術する事にして予約をしてきた。
目の手術するんだ、オイラ。
いやだなあ。

ハンバーガー屋
2016/08/20

お昼、新宿駅近くのハンバーガー屋に行った。
ベーコンエッグ・バーガーとコーラを頼んで食べてから、ふと心配になってサイフの中をみたら、お金が一銭も入っていなかった。

ああそうだ、昨日全部払ってしまったんだと気がついた。
それで、仕方なく仕入部長に電話をしてお金を届けてもらった。

私は時々、こういう事がある。
最近の店は、後で持って来て下さいと、優しく言ってくれるが、なんだか喰逃げ犯というか、立派な犯罪者になったようで、自分では気分が悪い。

まあ、他人が見たら食い逃げかと思うんだろうなあ。

高い空
2016/08/19

今日もまた、暑い夏の日。
近くの大ガードの信号の下に立って、空を見上げる。
強い日差しは肌を突き差す。
ビルの塊が四方に裂けた空は高く、黒いほど真っ青で、その下からは入道雲が湧いている。

こんな空を見ていたら、力が湧いてくる。
人生 捨てたもんじゃないなあ、と思った。

レストラン「BE−WAVE」
2016/08/17

昨夜、仕入部長が歌舞伎町のカフェ・レストラン「BE-WAVE」で仲間とDJをやるという。
月に2回ほど続けているようだが、私は一度も見に行ったことがないが、ふと気が変わって行ってみた。

そうしたら、なんとそこはかつて私が学生時代に通っていたジャズ喫茶「ビレッジ・ゲート」があった場所。
歌舞伎町の下品な横丁に、かつては西洋風のお城があって、そこが王城というクラシック喫茶。その向かいにビレッジ・ゲートはあった。
私がまだ学生で貧乏でレコードの購入もままならない頃、授業をサボったり、バイトの帰りにせっせと通い、漫画や本を読みながらジャズに浸った学生時代だった。
ビレッジ・ゲートは終夜営業なので、遅くなって家に帰れなくなった時も行った。
綺麗だけど、ちょっとつんつんした所があるお姉さんが店を切り盛りしていて、「DIG」などの一流店程には有名ではないが、有名でない分だけ暇であり、そんな感じが私にはちょうどよい塩梅の店だった。
大音量だけどしゃべる事も可能な。

そういえば、伊勢丹に勤務しているという新しい彼女と待ち合わせをしていて、私がちょっと遅れていたところ、そこに別れ話をしていた以前の彼女が鉢合わせをして、その彼女が付き合っていると頑張って言ってしまったので、結局、両方とも終わってしまった恋も、ここでの想い出である。モトエ。

それで、そのBE−WAVE。
DJブースがあり、音楽を流していて、食事も美味しく、しかもリーズナブルなのでお薦め出来る。
また行こうかな。

門前仲町に行った
2016/08/16

門前仲町に行った。
今回は、お不動さんにお守りの御札を買いに行くという人にくっついて行ったのだ。
ちょうどお祭りで駐車もままならないがなんだか楽しい所。

甘党なので、さっそく探す。
こういう下町には必ずある、かつてのお汁粉やさん。
キョロキョロすると、すぐ目の前に「甘味処 由はら」。
あんみつを頂いて帰って来た。
混んでいる中に入ると、おばさんが座っていて、客かと思ったが客ではないと、では店の人かと聞くと店の人でもない、というへんなおばさんが話しかけて来て、どこから来たかと聞かれたので、新宿からと答えたら、まあ遠くからよく来たわねえと驚いている。え?とこっちが驚いていたら、生まれてこの方深川から出たことがないと、嫁さんに行ったのも深川だったという。
すごいねえ。
縄張りの狭さはまるで猫のようだ。
私たちが帰るときも、まだ店の中に頑張って座っていた。
ごきげんよう。

ついでに因って買った「大根まんじゅう」なるオヤツ。
大根というからには、それほど甘いわけではなく、中に大根を刻んで甘辛く煮た具が入っている。
小腹がすいた時には、なかなかの良いものだ。
大いに気に入った。。
長野県のお焼きより好きかも。

しかし、東京に長くいても、下町にはほとんど行ったことがない。
浅草は観光で2度ほどいっただろうか。
だが行けばどこでも楽しい。
これが旅行だね。

女子高生
2016/08/15

ここの近くの大ガードの交差点。
信号で待っていると、ブルーグレーのシャツにチェックのスカートの制服を着た女子高生が、ストローでジュースを飲みながらやってきて、私の隣に来て、キョロキョロと周りを見渡した。
私に背を向けしゃがみこんだと思ったら、その飲みかけのプラスチックのコップをガードレールの下に置いて、立ち去ろうとする。
カチンと来て、「ゴミを置いて行くな」
と言ってもシカト。
「こんな所にゴミを置いて行くんじゃない」
と、思わず叫んだ。
周りの人が皆こっちを見たが、たったひとりだけ分からないふりをしたのが、その女子高生。
走って逃げた。

ガキの内から性質が悪いのもいるんだな。

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