HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
コーヒー屋さん、ウニール「unir」 | - 2016/08/14
- セガフレードのお姉さんに、最近、コーヒー通やプロの間で話題になっている赤坂に出現したコーヒー屋があると薦められたので、さっそく行って来た。
名前はウニール「unir」というヘンな名前。 赤坂と言っても溜池に近い方。 車で駐車場を探しながら行ったのだが、ちょっとスローになると後ろからブーブー鳴らされながら辿り着いた。 ちょっと不愉快だが、さすがにヤクザや在日が多く住んでいる赤坂だけにやむを得ない所でもある。モトエ。 で、そのウニールという馴染みにくい発音しにくいコーヒー屋は、何とホテルのロビーらしい。
コーヒーは非常に美味しい。 連れはドリップと頼んだのだけれど、ドリップでは無く機械式だったので、美味しいけどちょっと粉っぽいのが惜しいと残念がっていた。私はカプチーノでとても美味しかった ただ、座り心地の良い椅子は、勉強している人やら、若い人に占領されているので、アルミのカッコ良いけど冷たいテーブルの丸椅子しか空きが無い。 年寄の来る場所ではないと、早々に退散。
私は性格が悪いのでケチしか付けないので、そういう点は余り参考にしないで、 コーヒー通と自負される方は是非行かれたい。 大変に美味しいコーヒーである。
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雑誌「ポパイ」に掲載 | - 2016/08/13
- 雑誌ポパイに当店が掲載された。
掲載されたジャズ喫茶や他店などが、サンプルを一冊送ってきたというが、ウチには何も来なかった。 仕入れ部長がちょっと待てというのを振り切って、コンビニで3冊購入。 といって、イヤミではない。 嬉しんだもの、2冊でも10冊でも買うよ。喜んで!ホント。
他社だけどレコード屋の情報誌、「レコードマップ」から、掲載してやったから責任を持って強制的に一冊買えと言われると、お前らジャーナリストを捨ててるな、と腹が立つが、こういうのは何冊でも買ってしまうなあ。モトエ。
それで、見たら結構大きく取り上げられていてびっくり。
ジャズと落語という、異なるジャンルをうまく取り上げ、しかも落語家にもジャズを語らせるというおもしろさ。 実はジャズが好きな人に落語好きは多い事に気がついたのは、商売をはじめてからで、そういう客が多いことに不思議な感じを持ったが、そのうちに大衆芸術の鑑賞という点では別に不思議でもないと思うようになったのだ。 という点を、ぱっと突いて記事にしてしまうポパイってやっぱり長生きの雑誌だけのことはあるなあ。
ウチに来られた方々もポパイを読んだよと声を掛けてくださる。 ポパイの雑誌の売れ行きの良さに改めて感心。 また、ウチのような小さな店を取り上げてくださって感謝するとともに、せっかく読んで下さった方、来てくださるお客様にも益々楽しい店でなければならないと思った。
思ってはいるけど、どうしたもんか?
しかし、今回の記事を良く見ると、ディスク・ユニオンが載っていない。 更に、ジャズの落語家と言えば必ずジャズの雑誌にもこれ見よがしに出てくる、昔の、こぶ平がいない。 この二つのいない事がどれほど新鮮だったか。この二つがあれば、きっといつものありきたりの雑誌で、誰もが「あ、そう」という本になったであろう。 しかし、今回のこれを多くの人が気合の入った良い記事だったと言っているのは、それが大きかったと思う。 素晴らしい。作った編集者は凄いね。 只で生きていない。
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意味 | - 2016/08/12
- 随分前の話し、店にマルコムXの演説、マーティン・ルサー・キングの演説、ダグラス・マッカーサーの演説、という3枚のレコードがあった。
マッカーサーは例の老兵は消え去るのみという演説である。
これらを持っていた人というのが、かつてのバルコムという会社の社長。 バルコムとは自動車のBMWとカートリッジのシュアの代理店として日本中に名を広めた会社。
昭和22年、戦後日本は凄いマーケットになるというので、単身日本に乗り込んできて、多くのビジネスを手がけた白人である。 すでに亡くなってしまったが、すなわちカートリッジのあの有名な、日本にオーディオブームをもたらした「シュアー」の輸入代理店である。 本人の結構オーディオマニアだったのだから、それなりのものももっていたのだ。 モトエ、
それで、そのレコードのマルコムXのを店で聞いていたら、ちょうど外人が入ってきて、「売ってくれ」と。 「いや、マッカーサーなら売るよ」といったら、彼が、「それはお前たちに取って意味があるんだろう、俺たちには意味はない」という。 思えばそういう事である。 マッカーサーなどあちらの国に於いては、勝つのが分かっていて戦争した只の軍人でしかない。 という事で、しかたがないので、キング牧師のと合わせて売ってしまった。
そのあと思ったのだが、キング牧師にしろマルコムXにしろ、演説がとても上手い。 上手いと言っても、私に内容がわかるはずがない。 だが、心地よさがあって、何となく緊迫感も伝わる。 わからなくても、とても感心する。
それはなぜかと思っていたら、どうも言葉は、意味を相手に伝達する要素と、雰囲気を伝えるリズムやサウンドを含めた音的要素があるのではないかと思った。 それはある意味原始的かもしれない、動物の鳴き声と同様な意味合いでもあろうか。 言葉と言葉ではない音が表裏一体となって、言葉は成り立つ。
要するに、言葉が分からない英語の歌が日本でヒットしたりするのは、そのせいかとも思える。 坂本九の上を向いて歩こうがアメリカで流行ったのも、そういう事かと思った。
という事は音楽とは、実に洗練されて進化して来たものであるが、また一方で実に原始的なものかと思いながら、どうなんだろう。
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今日からお盆休暇 | - 2016/08/11
- 今日からお盆休暇。
お客様も沢山ご来店されるに違いないと、何か良い物を出そうと努力しております。
ご来店楽しみに。
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かつお | - 2016/08/11
- 昨日は元気いっぱい働いていたら、新宿の知合いのすし屋から電話がきて、カツオが入ったから来ませんか?
オイラ、喜んで!と出掛けた。
カウンターに座って出て来たカツオは、それほど立派でもない。 わざわざ、電話くれるくらいならよっぽどの上物ではないか? おかしいなあ、確かに新鮮かもしれないが、味はもちょっと。
鮨を2・3 つまんで帰ろうとして精算すると、エライ安い。 2人で3000円だと。 何故かと聞くと、 「いえね、このカツオは、外を歩いていたら客に会っちゃって、カツオを釣ったから上げると言われ、断れなくてさ、捨てるのもいやだから、要らないかなと思ったの」 あそれで、寿司代もただ同然だったのか? うれしいだか、うれしくないような。 ヘンな鮨屋。
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昨日は | - 2016/08/10
- 昨日は、途中で具合が悪くなり、早く帰って寝た。
せめて、おかゆくらいは作って食べようかとも思ったが、その元気もなく寝た。 というより寝込んだ。
今朝、起きたら7時過ぎだった。 なんと10時間以上も寝たんだ。 この歳でこれほど寝れた事があったかと、我ながら驚いた。
どうも、ストレスに加え、アイスコーヒーや冷やし中華など冷たい食べ物、それに冷房の冷え過ぎがイケなかったようで、胸の動悸もあった。 いや、動悸が無きゃ死んでしまうなあ。なんだろう、まあ動悸だ。
もうイカンな、オイラも。
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8月6日は.... | - 2016/08/09
- 8月6日は原爆慰霊祭。
その取材の事で話を訊いた。 未明に早起きして平和公園で慰霊碑などに参拝する遺族の「祈り」の映像を撮影する。 静かに悼む遺族をマスコミが邪魔してはいけないと心苦しい取材でもある。 なぜかというと、このシーンが、原爆の恐ろしさについて1万語語るよりも、見せる事の方が、なお消える事のない深い悲しみを持っている人々の心を物語る大切な映像として、どうしても写したい。 これぞという良い被写体を見つけるとつい近づいてしまう。 本当は、離れたところからそっと撮影する腹積もりではいるのだと。
実際の話、かつては普通の時間に祈りを捧げに被爆者や関係者が来ていた。 取材でそれらのシーンを撮影していた。 しかし、写される方がだんだんカメラを避けるために、少しづつ早い時間帯にお祈りに来てカメラに映らないようにするようになった。 所が取材する方も、早い時間に出かける。 また、更に早い時間にお祈りに行く、また取材も追いかける、という事でどんどん早まってしまったと言うことである。
だから、どちらがどうと言えない話である。 お祈りする人も自由であるし、また報道も自由である。 それも報道は日本中に映像を流して、哀しみを伝えるマスコミ本来の大きな仕事でもある。 話してくれた方は、被爆者の気持ちを、我々よりもずっと大切に考えておられた。 反対運動も騒がずに、静かにずっと広く伝わる事を願っていたのが、印象的だった。
という話に、私など、聞いていて何も言えなかった。
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HORACE SILVER “THE STYLINGS OF SILVER” | - 2016/08/08
- HORACE SILVER “THE STYLINGS OF SILVER” BLUE NOTE 1562 (USA)
久し振りに入荷があった。 なぜか、このアルバムは当時人気だったのでよく聴かれていたせいか、状態が甚だ悪いものが多い。 それが、今回のように状態の良いオリジナル盤が入荷すると、なんだかレコード屋冥利に尽きる。
ジャケットの作りもいかにも廃盤と言った雰囲気が伝わってくる。 コーティングの光り方と、その下から滲んで浮かび上がってくる、50年代の色合いには、もう脱帽である。 どうだ!
以前にも書いたかもしれないが、このアルバムのタイトルが素晴らしい。 シルバーという名前を、銀のシルバーと引っ掛け、純度の高い本当のシルバー、スターリング・シルバー(sterling silver)と掛けた。 スターリング・シルバーならぬ、己のシルバーとはこういう本物のジャズだと言ったところである。 スタイリング・シルバーとは素晴らしい。 ジャケットの写真の場所は国連のビルの前である。 世界に通用するシルバーである。
正に当時、順風万般のジャズの申し子、ハードバップの申し子。 ホレス・シルバーここにあり。
ハンク・モブレイとアート・ファーマーの親しみ易いサウンドの持ち主のハード・バッパーを引き連れた、当時の天才たちの音楽シーンが聴かれる。 これぞハードバップというアメリカン・サウンズの本物が聴ける。
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家庭 | - 2016/08/07
- 昨日のついでに。
いまの社会において「家庭」は相当崩壊している。 夫婦の浮気もそうであるが、家庭より愛を優先したり、また一生恋愛から逃れられない恋愛至上主義。 こういった時代になったのだとも言える。 スエーデンで聴いた話によると、シングルマザーが子供3人いて、その父親が全部違うなどという事が普通にあると聞いて、私も驚いたのだが、そういう人達が多いらしいとなれば、別に驚く事もないかと思えるようになった。 そんな社会なら子供達も親の面倒など見たくもないだろうし、親も独立してもらえば御の字だという様子を感じてしまう程、クールな国家だと言える。 従って個人主義でもあるし相続税も高い。 こんな国を理想にして税金などを設定している日本なのだから、結局は国家が率先して超個人主義に誘導しているわけで、家庭などと言うコミュニティーなど消えて行く運命にある。
しかしだ、現実を見ると。 私がスエーデンのストックホルムやヨーロッパ他国例えばアムステルダムやユトレヒトなどで見た光景。 私がいつも泊まっているようなホテルは街の中にある小さなホテルである。夕方6時頃、一人で食事を取ろうとホテルのレストランに降りて行くと、なんと大騒ぎの喧騒である、みると中年の女性たちが多いのだが、多くの人の群れで一席の隙もない。 ウエイトレスが7時過ぎにまた来いと言うが、まさかそうは言っても7時過ぎに席が空くとも思えないので、他のレストランを探して食事を済ませてホテルに帰ると、レストランは客がおらず、暇そうになっている。 入口にいた先程のウエイトレスさんが「あなたの為に席を空けたら入れ」と言う。「いや、もう済んだ」と言うと、せっかく席を空けたのにと冗談をいう。 次の日も同様な事があって、不思議に思っていたらウエイトレスさんが教えてくれた。 7時になった途端皆さんは家に帰るのだと。そして、夕食は家族と食べるのだと。 いやいや、これは人生の重要な事を聞いてしまったと思った。
それで、私も注意深く見ていたら、彼等彼女らが注文したのはビールたった一杯。 それも日本のジョッキーサイズの大きなグラス。おつまみなど無く、それが各人の前にドンと置かれている。 皆さんそれを飲みながらしゃべってから、7時の時刻になった途端すっ飛んで帰る。そして家族と夕食となるのだ。 夕食とは愛する人と取るのが夕食であり、それが愛なのだ。
それを考えると日本の主婦もよく飲みに行くし、行けば帰りたがらない人もいる。勿論男たちも同様である。 思えば愛する人と夕食を取らなくても平気な国民は日本人だけかもしれない。
家庭の愛も必要としない日本とは凄い。 日本ほど家庭が崩壊した国も他にあるまい、とつくづく考える。
保育園が充実し、赤ちゃんの頃から預けてしまえば、子育ても国家が行う。 その内に家庭は各人を相互監視する機関の一つになるのかもしれない。 もうすぐ完璧な共産国家の出現となるかもしれないな。
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スマホで浮気 | - 2016/08/06
- 奥さんの浮気の話は生々しくて、書くのは駄目だと言われてしまったので消した。
それで、携帯の話。
現在におけるスマホの出現は大変な革命だったと思う。 何しろ、若者だけが恩恵に預かると思っていたのだが、中年の不倫に、最も効果的であったとは。 何しろ、夫婦での食事中にも、スマホでチョイチョイと連絡を取り合えば、継続的に相手とつながっていられる。 こんな浮気ツールは他にない。奥さんたちも、家にいてもトイレに入る時やお風呂に入る時も、スマホを持ち込めば、ずっーと相手とつながる事が出来る。 素晴らしい通信社会の到来である。 いやはや、スマホの使い過ぎの問題は子供なんかではなく、家庭が崩壊寸前まで来てしまった夫や妻たちである。
一人一人が淋しいから誰にすがる気持ちは分かるけど、だからと言って、四六時中恋愛が可能とは、なんという恐ろしい世の中であろうか。
しかし、浮気をした人間は、相手から永遠に信用されない人間だという事を忘れてはならない。 例え何も言わなくても心の中に、絶対的に信用出来ない何かがあるのだ。
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