HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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必殺仕事人
2016/08/05

私は店の開店時間により、朝は比較的ゆっくりである。
それで、昔のテレビ時代劇のリバイバルを見ている。
最近は、埼玉県のテレビ局「テレ玉」でやっている、藤田まことが出ていた「必殺仕事人」。
これが面白い。
なにしろ毎日やっているから話の流れがテンポよく変化して行くのが良い。
若い頃の、藤田まこと、伊吹吾郎、三田村邦彦、山田隆夫が生き生きしている。
そこに仕事人のまとめ役として、中村鴈治郎が出ていたのだが、役を山田五十鈴に譲った。
その山田五十鈴の三味線だの歌だの、全部が本人の芸だから驚く。

そこに、中村主水の家庭に、カミさんの白木万理、義母の菅井きん、とよくもまあ探したものだと感心する。
しかし、昔の時代劇はテレビでも悪くない。

今の世にも、あんな仕事人がいたらと思うのだが,,,,,。

そうそう、CMもローカル色があって面白い。銘菓「十万石万頭」。
「風が語りかけます、美味い、美味すぎる」というの。
https://www.youtube.com/watch?v=fMYQYO7bvrc

FRANK SINATRA “IN THE WEE SMALL HOURS”
2016/08/03

FRANK SINATRA “IN THE WEE SMALL HOURS” CAPITOL W581 (USA)

昨日の日記のシナトラのアルバムの事をやっぱり書いておこう。
霧に消えていきそうな夜の静寂の街角、街の灯りも青く沈む。
シナトラ本人が煙草を手にし、深い想いに心を痛め、彼の心もまた闇の中沈んでいるかのような絵である。
見ていて痛ましい気持ちになる。
分かるかって? 分かるさ、我々もまた辛い心の人々なのだから。

さて、アルバムの一曲目、「In the wee small hours of the morning」.
昨日書いた通り、午前1時から3時までの間のミッドナイトという時間。
一日の中で、もっとも静かで、みんなが昼間の疲れを癒し眠りについている時間、ある者には最も幸せな眠りの時間。その万人に与えられた「眠り」すら、私には与えられないと言うこの不幸。
明日の希望を育んでいるはずの深夜、それなのに、私にはその希望に託す何ものをも持てないと言う、なんという悲しさであろうか。

シナトラは男の愛の哀しさを歌うと本当に良い。
そういう意味でも、この作品はトップクラスである。
どの曲も訊いていて、頷ける作品ばかりだが、冒頭の「In the wee small hours of the morning」のあと、4曲目の「Deep in dream」などを聴くと、そのまま悲しさのイメージが繋がっていく。
見事とはこの事である。
ソファに沈み込んで動く事がない、火をつけては消すタバコの煙が空中に消えて行く情景が目の前に浮かぶようだ。

「上手い」と言える歌のアルバムは数あれど、本当に「良い」と言えるアルバムはそうそう、ある物ではない。


追加)
今回、シナトラ関連のアルバムが沢山入荷しています。
明日のリストにも掲載されます。

BILLY HOLIDAY “LADY IN SATIN”
2016/08/02

BILLY HOLIDAY “LADY IN SATIN” COLUMBIA CL1157 (USA)

先日、アディロンダック・カフェでシナトラの三具さんに会った。
その時に、店で掛かっていた、「In the wee small hours of the morning」を聴きながら、スモールアワーの時間は深夜1時・2時のことだと聞いた。
あなたの事を考えて眠れず、もんもんとしていても、羊が一匹、などと思わない。
という悲しい唄だと言う話を聞き、心に響くものがあり、私もここのところ毎日聴いている。

それでその後、なぜか私は、このビリー・ホリデイのLady in satin に手が伸びてしまう。
こちらもまた悲しい唄がそろったアルバムである。
冒頭の曲は「I'm a fool to want you」
深い哀しみに打ちひしがれた歌である。
I'm a fool to hold you....
Time and time again I said I'd leave you
(もう終わりにしようと、なんども自分に言い聞かせた.....。)
本当に切なく、胸に響く。
邦題が「恋は愚かというけれど」という正にそのまま。

その後も辛い孤独な唄が続く。

ところでシナトラのレコード「In the wee small hours」はシナトラの当時、愛し合いながら上手く行かないエバ・ガードナーとの別れの辛さ、想い、孤独な気持ちが出た歌なのだそうだ。きっと私小説なのだろう。

こちらのビリー・ホリデイは、若いのに人生の終焉に差しかかった時の、最後の力作。
唄えたことへの感謝と、喜びが溢れながらも、人生の哀しみと辛さがこぼれるばかりに溢れた、これほどの人の気持ちに語りかける作品はない。

故に、我々もまた哀しさがあって、この曲を聴くならば、神のような癒しを与えてくれる。
それは聴いているのにもかかわらず、私たちの気持ちを、歌い手のビリー・ホリデいが、聴いていてくれると思うのだ。
優しく私たちの心の言葉に耳を傾けて下さる。
私達は大人になり年を重ねる毎に、最早悲しい気持ちなど誰も聞いてくれる人などこの世にいない。
聴いてくれるのは、ビリー・ホリデイやシナトラだけかもしれない。
こんな歌があろうか。

奇しくもシナトラもビリー・ホリディも同じ歳で、去年が生誕100年だった。
シナトラはビリー・ホリデイに、どうしたら感情を込めて歌えるのかと、訊いたという。
2人とも、淋しさ悲しさを歌わせたら、今も頂点である。

BLUE MITCHELL "BLUE"S MOODS"
2016/08/01

BLUE MITCHELL "BLUE"S MOODS" RIVERSIDE 9336 (USA)

こんなアルバムが入荷。
煙草を片手に、トランペットを吹き、楽器の穴から煙が出ていると言う、実にこれぞジャズというアルバム・デザインなのだ。
今回はそれが、モノラルではなくステレオ盤。

実は私、このアルバムのステレオ盤を聴くのが初めてなのである。
これは大変なレア盤だと思う。ただ、こういうものは人に因ってよく出会う人もいれば、全く出会う事がない人もいるので、したがって、本当にレアかどうかは断定するものではない。
がしかし、それでも私の経験上でいえばやっぱり珍しい。

ところで、その音がいったいどういう音なのかと気になってちょっと店で聴いてみたら悪くない。
悪くないならば、ちゃんと試聴しなくてはと思い立ち、自宅に持ち帰り、モノラル盤のオリジナルと真剣に聴き比べた。
うん、悪くない。
そもそもこの初期のステレオ盤というのは音のエネルギーが、従来のモノラルである片側+片側で、モノラル盤の2倍になっているから、音圧は十分に出ている。そんなところはプラスのアドバンテージとして持っているので、これだけでも良い感じである。

ピアノの音は左から、ベースの音は右から、トランペットの音は中央に定位して、なかなかモダンな音になっている。
ドラムの音はトランペットの後ろにいて、面白い事に、高音のシンバルの音は左のスピーカーから聞こえるのも、なかなか興味深い音の作りである。

音質はしゃきっとして、また低音もドスが効いて良好。
リバーサイドの音というものは時々非常に自然で好ましい時があるが、これも例に違わず、よい 音である。

多分、普通の方なら、ステレオの方が良いと大騒ぎするはずであろうと思う。
しかし、実際はどちらが上とも言えない。
ステレオのカートリッジでステレオのアンプしかなければステレオ盤に軍配は上がる。しかし、モノラル再生の環境がしっかり整っているならば、これまた素晴らしい音の迫力で感心してしまう。
ただ、ステレオ盤をあまり聴く機会がなかったので、今回とても感心したのだった。





東京都知事選挙
2016/07/31

小池百合子が圧勝。
そうかとは思っていたが、8時の開票即、当選確実とは恐れ入った。
左翼連合の候補や、自民公明連合の候補を抑えての浮動票だけの勝利はすごい出来事でもある。

自民公明の推薦を受けた候補は学会票75万票、自民100万票があると言われているのだが、結果は179万票。
すなわち自民党と学会の票そのままであり、一般の有権者がそっぽを向いた事がよくわかる。一般人の票が4万票しかなかった事になり、この責任を石原はどう取るのか見ものであるが、辞めるのがよかろう。
この候補に市民の支持が全くなかったことは、これまた驚きである。。
また、東京はサラリーマンが多いので左翼が強い、その多数を上回ったことも驚いた。

都民が左翼一辺倒でもなく、意外に状況を見ていたか、またネットの情報も見て、現在の状況、オリンピックの代表者としての知事に相応しいのが小池百合子だと意思表示したのだ。
なかなか、政治的にも市民がしたたかだった事が理解できる。

しかし、すごい女である。

野良猫
2016/07/29

出勤時によく通る、新宿ゴールデン街の近くの遊歩道。
先日、新宿区公園課主導の掃除やら草刈があったらしく、野良猫たちが消えた。

野良猫を可愛がっているオジサンの話によると、「区の公園課の連中が猫を殺しているんだ!あいつらはロクな死に方をしない」と怒っているほどの、のらちゃんの天敵でもあるらしい。

確かに、しばらく姿を見なかったが、ようやく2匹、3匹を姿を現す様になった。
耳の先をちょん切られた縞々の猫がいて、今日は、声を掛けても起きて来ないほどの爆睡。

良かったよかった。

自転車のおばさん
2016/07/28

近くの道路を歩いていると、向こうからやって来た自転車のトリコロールカラーの派手な服を着たおばさん。
私の目の前にきて自転車から降りた。
思い切り足を上げたので、スカートの中が丸見え。
白いパンティーが。

良かったよ、穿いていて。
見たかねえもの。

労働
2016/07/27

昨日、来てくれた友人と一緒にお昼を食べた。
それで、彼が「池田さんね、もう70歳でしょ、仕事も良いけれど、休みを取ってどこかに遊びに行くとか、何かを見に行くとかしないと駄目だよ」と言われた。
そうだなあと思って、ふと考えてみると、そういう彼は82歳で、まだ仕事が現役、日曜日以外は早い時間から働いている。
お互い様でしょと笑った。

今の世の中、働かない人と、働く人の差いが極端。
何しろ日本は政府国家の指導で働くなと言っている。

だが、それでは日本の経済が良くなるはずはない。
日本国憲法に於いては国民は働く事になっている。
従って、みんな働け!と言いたい。
残業するか、バイトをするかして。
そうでもしないと、残業が無くなったぶんだけ旦那の小遣いは昔より、確実に減っているはず。

私など今月も一日も休んでいないけど、死なない。
だから、働いても大丈夫だな。

って、どうなんだろ。

パワーアンプ
2016/07/26

家で使っているパワーアンプ。
マッキントッシュの240、とマランツの#8の2台になった。
それで、友人に来てもらい、どっちが良いか試した。
テストの条件は、プリアンプがマランツの#7。
結果は思った通り、マランツ#8の方が勝った。
やはり同じ会社の製品で合わせた方が良いのであろう。

これはプリアンプをマッキンに帰ると、多分240の方が良くなると言う事であろう。
まだ、マッキンの真空管時代のプリアンプがないので、早く実験をしたい。

まあ、この辺りの事はテストをするほどでもない、という所だな。

NHK、朝の連続テレビドラマ
2016/07/20

NHKの朝の連続ドラマが人気だとネットのニュースに書かれている。
高視聴率だそうだ。
なぜかという解説もあった。
話が面白いとか、脇役の主演者がどうのとか....。

まあ一部にはそうかもしれん、だが本当は、違うんだよ。
私が皆に訊いた話では、こう。
民放を付けると、CMと芸能ニュース。
朝からどうでもいい芸能ニュースなど見たくもない。

だから、結果としてNHKに固定するだけのこと。
私もやむを得ず、学芸会並みのドラマを見ている。
見ていれば、ドラマと言うのはくせになって結構面白い。
そういう人が半分もいれば、テレビは高視聴率になる。

まあ、民放がだらしがないということである。
そうだ、一層の事、日本中の小学校、中学校の学芸会を20分づつにして流したらどう?

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