HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
スティック砂糖 | - 2016/04/06
- 朝、セガフレードに寄って、カプチーノを一杯。
「イタリアンで美味しいなあ」と気分が盛り上がっていた所、と、そこにのろのろと歩いて向かって来るのは「レゲーのオジサン」じゃなかった浮浪者。
通り過ぎるかと思いきや、なんと私のいるカウンター近くまで来る。 あれれ、と見ていると、これまた遅い動作で腕を上げると、むんずとスチック砂糖を掴んだ。 あれま、取って行ってしまうのか? 興味津々で見ていると、数を数えだして、5本頂いた。 すると、ポケットを探り10円を取出し、カウンターにパチリと置いた。 あれま律儀だこと。 ここでちょっと考えて、彼はもう一度戻り、また5本を数え、もう一個コインをパチリと置いて立ち去った。 5本で10円だと決めている所が可笑しい。 立派な行いに、私は思わず感動。
ちょうど作業中で現場を見ていなかった店のお兄さんを呼んで来て、この20円は浮浪者が砂糖を貰って行ったお金だからね、と話すとお兄さん「いえね、時々、10円玉が置いてあるんでなんだろうと思っていました」 と納得されていた。
私とお兄さんの間では、少なくともちょっと感動的な話として盛り上がった。 コーヒーでも奢ってあげればよかったなあ。
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SARAH VAUGHAN “A LOVER’S CONCERTO” | - 2016/04/05
- SARAH VAUGHAN “A LOVER’S CONCERTO” 日本フォノグラム
仲よしが来て、今度 人前でレコードを掛けるのだが、LOVER‘S CONCERTO の良いのがないかと言う。 それで、ちょうど良いのがあると、サラ・ボーンのを見せた。 すると「そうではない、シュープリームスの方が良い」と言いだす。 昔の親父はうるさいなあ。 ちょうど倉庫にあった、シュープリームス「I Hear A Symphony」を聴かせると、「うん、これだ」と。 サラ・ボーンは駄目なのかと聴くと、ダイアナロスの方がしっくり来るのだそうだ。 ムッとして、サラ・ボーンの方が低音の迫力もあっていいだろうというと、そこが可愛らしさのあるシュープリームスの方が良いと言う。 まあ、人の好みは千差万別。
彼が帰ったあと、このアルバムを聴くと、良い雰囲気だねえ。 サラのこの曲は1970年代、日本で非常にヒットした。 一時は各家庭に一枚と思われる程の勢いだった。 今回のアルバムも、ちょうどそんな感じのヒット曲・有名曲いっぱいで、73年のライブ・インジャパンの曲も入れた日本独自の造りでもあろうか。
だが、聴けば70年代の良い時代の唄である。 彼女の低音は迫力があるし、高い声も伸びる、素晴らしい歌唱力である。
いいねえ。
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ビル破壊工事 | - 2016/04/04
- 近所のビル破壊工事。
大変な迫力である。 バルタン星人の爪のような、強力な鋼鉄の鋏で砕いて行く姿は圧巻であった。 通行人が立ち止まってしばし眺める。 私も眺めていると、どこかのオジサンも感心しながらカメラを向けていた。 私も負けじと写真を撮る、といってもケイタイであるのがちょっと残念ではある。
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おいしい、 | - 2016/04/03
- ふぐを食べたいなあ。
だれかご馳走してくれないかなあ。 でも、もう季節も終わりか....
「ふぐ喰って わが心にも 毒溜めて」
オレは毒を溜めて、悪いヤツになるんだ。
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昨日の日記で... | - 2016/04/02
- 昨日の日記に、昔の映画の場面・場面における人間臭さ、俳優の存在感等が良いと書いた。
それからもう一度、考えてみた。 昔のアメリカの有名な映画スターなど、決して演技は上手いという物でも無い。 日本においても昔からスターの演技は大した事がない。 しかし、それでも昔の映画の方が心に響くものがある。
考えてみると、それはかつての人たちの持っていた「しぐさ」「表情」とか「背中の演技」が、自然に備わった事なのかな思う。 言ってみれば、悲しさや、辛さが日常にあって、それが子供の頃から見に染みついていたのかなあと、思うのである。 貧しい世の中に育ったかつての世代は、人の背中が語る言葉にならない言葉を、発しかつ読み取る能力が自然にあった。
アメリカ人に同じ事が言えるかどうかは知らないが、それらしく感じる事はある。 まして、日本においては背中が語るものは沢山あった。
私の祖母は嫁である私の母の悪口を、わざわざ外に出て家の前に流れてくる小川に、鍋を持ち出しガサガサと洗いながら、背を向けたまましゃべる。 それを母は、台所の流しにいて、やはり背を向けたまま手を動かしながら、耳にしている。 悲しさは背を見れば子供にもわかる。姉たちも黙って机に向かう。 そういう背を見る事から伝わる、心の悲しさを私は知っていた。 多分、日本の家庭の中の多くは似た経験にしているはずである。 このような表に出難い感情の表現、口から発する事のない表現があり、日常の中で私たちは形成されたのだと思う。
その時代に育った人たちの演技には、そういう悲しさが自然に備わっていた気がする。 それは音楽にもいえる事ではないか。
昔は良かったというのが正しいかどうかは別にして、ある意味、私などあの時代から抜け出せない。
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映画「オーケストラの妻たち」 | - 2016/04/01
- レコードを処分したいという方がいて、御宅に伺ったところ、ジャズやら映画などの話になり、嫌いじゃないから徐々に盛り上がり、この映画はどうだこうだと長引いた。
それで、ゲレンミラーが実際に出ている映画があって、楽団の巡業の内幕のような事も解って面白いと、わざわざDVDで見せてくれた。 最初はスタート部分と10分くらい所の演奏だけでも見せてくれるという事だったのだが、見ている内にこちらも乗ってきて、二人でまた盛り上がる。 そんなこんなで最後まで映画鑑賞と相成った。
それで、本当に本人が出演していてオジサンびっくりした。 その後の物語ではジェームズ・ステュアートが演じていて、これが又そっくりで嬉しかったのだが、本人出演は更に面白い。 話は、ジャズメンをめぐる他愛もない恋と結婚のドタバタ劇。 本人はなかなかのハンサムだったし、音楽が楽しめた。
1942年の日本との戦争中の話なので、アメリカ側の戦意高揚の事を私が喜んで見ているのもどうかと思わない訳では無いが、ジャズの話なので良しとした。 だが、昔の映画の場面・場面における人間臭さ、俳優の存在感等々、なんとも言い難いものがある。 女優のアン・ラザフォードも古風な美人で私のような年齢の観客には昔を思い出してしまう。これがまたブリッコながら可愛いんだなあ。 ジャズという音楽に関係する人々の話も興味深く、恥ずかしながら最後まで見てしまったのであった。 しかし、戦時中にこんな楽しい映画を作っている豊かな国とは戦争などするものではない。
レコードを買い取りに伺ったのに、他人の家でDVD一本を丸々見てしまうとは図々しかった。 私はいったい何をしているのだろう。 楽しかったから、まあいいか?
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税金を払わない巨大企業(文春新書) | - 2016/03/31
- 消費税は本当に必要なのか?
消費税率を10%にしたくて仕方の無い安倍首相。 いや、安倍さんは官僚に言われているだけなんだけどね。 雀の涙の僅かばかりの低減税率を持ち出して、国民を騙くらかしてなお消費税の増額に踏み切りたいと。
そもそも経済的に言えば世界の中で、圧倒的な健康優良児の日本という国において、本当に消費税は必要かと考えると、実は全くそんな事は無くて、払うべき企業が法人税を払っていれば、消費税などなくても問題は無いのだ。 その説明をしたくて、資料として購入した本。
「税金を払わない巨大企業(文春新書)」
この中から、ちょっと抜粋して説明しようと思ったのだが、読んでいて、ムカついてきてしまた。 分かっていて読んでいたのだが、腹立ちを抑えきれなくなった。 説明するのも憚られる。 えーい! 私が説明するより、ぜひ、購入して皆さんで読んでくれい。
いかにして、抜け道があって、巨大企業が税金を納めずに、この世の利益をむさぼっているか良く分かると思う。 企業はもちろん、個人でも金(税金)を払う意志の無い人間はいくらでもいる。 安倍さんが、昨年の春闘の前に各企業に給料を上げてくれとお願いした事が、良く分かったと思う。 納税するべきお金が巨大企業には唸っていたからで、ちょっとくらい給料に廻しても全く問題が無いはずであったから。 しかし、それとて巨大企業の高給取りに恩恵が行くだけの事でもある。
結局、世の中の仕組みとは「税金とは取り易い所から取るものだ」という事が良く分かる。 なんだかなあー.....、。
昔は大企業の社員はバッチを付けて肩で風を切って歩いていた。 でも、そういう企業の社員を見つけたら、一言言ってあげたらいい、税金を払ってから威張れよ、と。
あ、ヤバエ。ウチの客にも大企業がいるんだ。 あんたは別だからね。(モミモミ)
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ロイヤルホスト | - 2016/03/30
- ロイヤルホスト略して「ロイホ」のデザートが結構好きで、時々行きたくなる。
ケンタッキー・フライドチキンとかと同じ様な感じ。
好みは写真のヨーグルト・ジャーマニー、コーヒーゼリーや季節のパフェであったりする。 なぜ良いかと考えたら、ここのアイスクリームが結構美味しい。 特にチョコレートのアイスクリームが美味しい。
大したものだと思うのだが。 でも私が美味しいと言うと、店が無くなってしまうからなあ。
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新宿そだち | - 2016/03/29
- 新宿の朝、歌舞伎町入口バス停の真ん前に自転車を停めていたらしいお姉さん。
場所が場所だけに、ファッションから見ても、早朝、お帰りになるような方でもあるし風俗関係者かと見た。 それが荷台にチラシやらプットボトルやらを入れられていたようで、怒りながらそのゴミを辺り一面にブチ撒けていた。 ゴミが自転車のカゴに捨てられていれば、怒りたくなる気持ちは分からないでもない。 しかし、近くのコンビニにでも行きゴミ袋を貰って来るとか、方法はあろうが、彼女はそれを四方八方けっこう遠くにも投げ捨てる。 いやいや、見事なこと。 オジサン、見ていてちょっとムカッとした。
いやちょっと待てよ、この辺りは週に2・3回はゴミ掃除の車が出動して、靖国通り沿いを清掃して行く。 お姉さんはそれを知っているからこその態度か? エライ! さすが新宿そだち、恐れ入った。
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帽子 | - 2016/03/28
- 最近はここの店の周囲の知合いからも、池田さんのトレードマークだね、と言われて喜んでいる私も、春はハットは被れない。
なにしろ関東の空っ風と言う通り、東京も近代化を遂げたと言っても気候の事象までは変えられず、春なればどうしたって風は吹く。
東京の風はけっこう強く、ハットは特に要注意。 ぼやっとしていると道路の真ん中を、我が帽子がコロコロと転がって行くのを見送る事になる。 だから春はキャップが良い。
私など一度は、四谷三丁目の信号のど真ん中で、風に煽られ帽子が吹っ飛び、運転手たちが、気の毒がったのか、車が一斉に停まり、私が一人で走り回って帽子を拾うと言う恥をさらした。 まさにマングースのごとき、わが身であった。
恥じ!
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