HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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EDDIE LOUISS “OUR KIND OF SABI”
2015/10/15

EDDIE LOUISS “OUR KIND OF SABI” MPS/BASF CRM751 (GERMANY)

しばらくぶりに入荷。
良いアルバムである。
以前、3年程前だったかこのアルバムの日本盤「さび」」と「ROOM1220」が一遍に入荷したので、その所に書いたと思うのだが、あの時は確か、大阪万博ジャズ・フェスティバルの事に頭がいっぱいで、当時の状況を書いて終わった気がする。
この一連のアルバムを見ると、大阪万博の事件を思い出してしまい、当時の官僚「堺屋太一」の悪党ぶりに怒り心頭、頭がいっぱいになってしまうのだ。

ところで、このアルバムは大阪万博の一連の作品として日本で録音されたものである。
じゃ、日本の「さび」がオリジナルだと言いたいのであるが、どうもそうはならなかったようで、ドイツ本国のMPSが版権を取ったようだ。
録音は1970年の8月。大阪万博のまっ最中。
ヨーロピアン・オールスターとして来日した彼等は、ライブや録音とあちこちで活躍した。
そのなかで、EDDIE LUISS(エディ・ルイス)はかなり精力的に参加している。まあ、言ってみれば鍵盤奏者は彼しかいない訳で、オルガン、ピアノ、マリンバと都合が良く、引っ張りだこだったのである。

そしてこの作品、ドイツ盤のタイトル「Our kind of Sabi」という、「おれたちのサビ」とはこういうものだと主張した作品である。
もちろん日本語の「侘び、寂び」という単語は外国でも知られているわけで、この間の東京オリンピックのシンボル・マークのパクリ事件で、日本側のなんとかいうデザイナーの人は他の作品でも、アメリカのデザイナーの作品もパクッていて、日本のマスコミが取材に行った。
その中で、矢印マークの製造過程を説明していて、サンドパーパーを掛けて古色を出そうてして、これは「WABI―SABI」だと言っていたのが可笑しかった。
モトエ。

そのSABIの精神性を強調した作品なのである。
曲によってオルガン、ピアノ、マリンバと引き分ける。
JOHN SURMAN(ジョン・サーマン)もソプラノ・バリトンを引き分け、彼の名前を売った。
ドラムはDANIEL HUMAIR(ダニエル・ユメール)が勤め、日本ですっかり有名になった。
一曲だけペデルセンが参加して、しゃきっとしたナイス・ピアノトリオに仕上げている。
演奏は白いファンキーとでも言おうか、良い出来である。
そして、みな若い。
録音などには当時油井正一も手伝い、ベーレントがライナーを書いた。

ある意味、日本でのヨーロッパ・ジャズやフリージャズの方向にも目が行くようになった、きっかけともなった万博作品群の代表的な一つでもある。
良い時代だったなあ。

ジャケットは白一色にまとめ上げた、なかなかのデザインである。
かつては、日本盤より断然の人気だった事を付け加えておく。



SONNY ROLLINS "SAXOPHONE COLOSSUS" UK-ESQUIRE
2015/10/14

SONNY ROLLINS "SAXOPHONE COLOSSUS" ESQUIRE 32-045 (UK)

またまた、2・3日前に続き、サキコロのちょっと珍しい英国プレスの入荷。
これは英国のESQUIRE(エスクィヤー)で発売あされたものである。
サキコロはジャズのマニアには特別な作品でもあり、人気も高かったので、様々な盤がヨーロッパ各国でプレスされていて、そのジャケ写を見るのも楽しみである。
本当の気持ちが、みんな自分で買ってしまいたいのである。

今回のは、意外にあっさりした絵柄で、サックスのネックの部分のシルエットである。
上部に大きく、SAXOPHONE COLOSSUSと2段に書いている。
イメージで迫ったものであろう。
当然、PRESTIGレーベルのオリジナルRVGスタンパーである。

こちらもまた、人気があっただけに、綺麗な物が少ない。
仕事が終わったあと、じっくり聴いたが、何とも言えないサウンドでしびれた。

ジャズっていいねえ。

SONNY ROLLINS “TENOR MADNESS”
2015/10/13

SONNY ROLLINS “TENOR MADNESS” ESQUIRE 32-058 (UK)

ここの所、ESQUIREのようなジャケット違いのヨーロッパ・プレスが続く。
米国のスタンパーだが、盤の材質が良い気がするし、音的にも満足できるものが多い。
それで、今日はPRESTIGEの7047番テナー・マドナスの英国プレスである。
勿論、オリジナルのRVG手書きスタンパーを使ってプレスしてある所がミソ。
ジャケットはアメリカ盤と異なっていて、人間の目のイラストの上下に文字をあしらっている。
ちょっとダサイところが何とも言えない。
泥臭い感じが良い。

このアルバム、ロリンズのほかにコルトレーンの名前も書かれているが、参加しているのは、冒頭のテナー・マドネスの一曲のみ。
後はロリンズのワンホーンである。
だが、私はテナー・マドネスのいかにもコルトレーンらしく吹きまくった様子も好きだ。
最もふたりが近かった時期ではなかろうか。
その後は音楽性がどんどん離れて行くばかりである。
そう言う意味でも、しみじみと聴いてしまう。
いかにもプレステージらしい、暗い中に元気がある、ハードバップである。
ロリンズのワンホーンの「When you lover has gone」「Paul’s pal」「My reverie」などゆったりしたバラードばかりで、大いに豪快なサウンドも楽しめる、

私は若い頃から、好きでよく聴いた。
なんだか、昔に戻ってしまうなあ。
1956年のハードバップの良い時期の、ナイス・アルバムである。


BENNY GOLSON “FREE”
2015/10/12

BENNY GOLSON “FREE” ARGO LP-716 (USA)

これはよく目にしそうで、意外にお目にかからない珍しいアルバムである。
日本盤がありかなり出回っていたので、それでよく見かけるようなイメージなのであろうか。
しかし、オリジナル盤はレアである。
それが今回は、更に珍しい事にプロモ盤でラベルにNot for saleと印刷されたクリーム色のラベルである。
当然音質も良好なので嬉しいかぎり。

ところで、このアルバムはあまりハードバップ・ファンに評価が高くないかもしれないのだが、それが不思議な、なかなかどうして立派な作品なのである。
彼は50年後半からの活躍した人で、リバーサイド、プレステイジと歩き、60年になりARGO(アーゴ・レーベル)に移籍した。
59年にはCurtis Fuller(カーティス・フラー)と組んで、Blues-Ette(ブルースエット)なる名盤も出した。
その柔軟さを、ゴルソン一人で演奏して見せたのが62年のこの作品かと思える。
メンバーはTOMMY FLANAGANN, RON CARTER, ART TAYLOR のワンホーン。
ゴルソンのワンホーン作品は珍しい。
彼はアレンジ能力も高く、リー・モーガンやカーティス・フラーなど仲間のサウンドを考えたり、またホーン楽器の下を支えるのが得意で、周囲の人のサウンド作りの面倒を見るのが彼の好みでは無かろうかと思える。
いずれにせよ、面倒見が良い人で、そういえば、リー・モーガンを銃で撃った奥さんが刑務所から出て来た時のインタビューがあって、それによるとゴルソンはリー・モーガンが若い時から音楽的な面倒をよく見たそうで、ついでにクスリもごゴルソンが奨めたそうだ。
そこのあたりを奥さんは苦々しく思っていたという。
音楽的には恩人だが、私生活となると憎しみの対象と言う、人間には作用・反作用が付いて廻る。 
それは置いといて。

いずれにせよワンホーン・アルバムは少ない。
そういう意味では彼のソロを聴く事が出来るのは有り難い。
また録音はVanGelderによるもので、盤上には刻印がないものの、やはり高音質でこれも有り難い。
選曲もよく「Mad about boy」「 My romance」などスタンダードが多く、オリジナル曲は2曲にしてある。
しかし、どの演奏も親しみやすく、非常に好感が持てる良い演奏である。

ジャケットは少年のやや抽象的な絵画になっていて、色も深いので、簡単に目立つことは無いのが惜しい。
しかし、演奏が好きになって見ると、味わい深いデザインで悪くない。

ソフトなテナーサックスのサウンドが聴ける、大らかなハードバップで、誰にでもお薦めできる作品である。
ワンホーンのテナー作品はどっちにしても良いやね。


PHIL WOODS等  “4 ALTOS”
2015/10/11

VA (PHIL WOODS etc) “4 ALTOS” ESQUIRE 32-074 (UK)

これも、昨日に引き続き、別ジャケのヨーロッパ・プレスである。
PRESTIGEの7116番の英国エスクァイヤー・レーベルで作られたものである。
ジャケットは例によって米国盤に準ずることなく独自のデザインで、その絵柄の可笑しさ野暮ったさが何とも言えず微笑ましく楽しい所がよい。
このジャケットも又漫画風で、太ったトリが4羽、一本の綱に乗っている。
4人が一本で繋がっているのか、はたまた4人ともスリル満点の綱渡りといいたのか、いずれにせよ面白い。
そして、4ALTOSと大きく書かれていて、周辺に点々と4人のアルト奏者の名前が書かれている。
即ち、PHIL WOODS, GENE GUILL, SAHIB SHIHAB, HAL STEINである。

今となっては米国オリジナルの4アルトもほとんど見ない一枚でもあると同様に、こちらもまた大変レアな一枚である。
勿論、スタンパーはRVG刻印のアメリカ製のスタンパーを使用している、マニアックな一枚でもある。

こういうのはマニアにはたまらない。


SONNY ROLLINS
2015/10/10

SONNY ROLLINS "LE COLOSSE DU SAXOPHONE" BARCLAY 84084 (FRANCE)

ちょっと珍しいアルバムの入荷。
ソニーロリンズのSAXOPHONE COLOSSUS通称サキコロである。
これのフランスのバークレイ・レーベルから出されたものである。

サキコロはヨーロッパ各国でプレスされたので、様々なジャケット写真があって、どれも面白い。
今回のはエライ真面目な顔をして直立不動の姿勢。
バリッとしたジャケットに白のワイシャツ。
蝶ネクタイがいい。
首から愛用のテナーを下げている。
眼鏡も賢そうな感じを醸し出している。しかも、あごひげはたっぷり蓄えて、なかなかの男前、髪の毛はまだモヒカンになっていない。
このアルバムをレコーディングをした頃の写真だろうか。
あまり見ない写真で、嬉しくなってしまった。

タイトルはフランス語に直してある。
だが意味は全く同じ「サキソフォンの巨像」。
いいねえ。

しかも、PRESTIGレーベルのオリジナルRVGスタンパーである。
音に不満はない。

いいねえ。

飲み会
2015/10/09

知合いの飲み会に誘われて行く。
30代前半の若い女性が3人もいてテーブルは盛り上がる。

その内に憲法9条の話になった。
この間の安保法制の話も出て来て、戦争だの徴兵制だのという話になって、自分の息子を戦地に行かせられるかという話になった。
すると若い女性の一人が、「何をいうんですか。国を守る時は、息子どころでは無く自分が行きます」ときっぱり。

テレビでも、女性のコメンテーターなどは、子供には逃げろと言いますなどとしゃあしゃあと言いだすものだだから、女はみんなそんなものだと思っていたら、どうしてどうして、驚いた。

日本の男は駄目だとおもっていたのだが、結局は日本は女も弱いから他国に侵略されたら逃げろなどとテレビ平気で言う事になるのだ。
よく考えてみたら現に女性の自衛官もいる訳で、近代戦は機械のオペレーション能力などが重視されるので、男女の区別は余りないとも言える。
かえって女の兵隊さんが良いかもしれない。

いや、思ったより今の女性は強い。
頼もしいなあ。

パソコンの調子が悪い
2015/10/08

昨日からパソコンの調子が悪い。
モニターなのだが、画面が写らなくなった。
これは4年程まえに現在のパソコンのセットにしてから2度目の出来事。
どういう訳かは知らないが、よく壊れる。

それで大慌てでビックカメラに走って行き、取りあえず何でもいいからと、15,000円のを購入、やっとパソコンが使えるようになった。
ああ一安心。

しかし、中国製はだめだ。
4年の間に、2台のモニターが壊れるなんて前代未聞。
これもひょっとすると某国にサイバー攻撃の一環かしら。
何しろウチのパソコンは某国のサイバー攻撃の標的にされ、一日中パソコンに触れることが出来なかった。
今回も、ひょっとすると、ひょっとするかも知れない。

某国の悪口を言うのは止めよう。
書いたからって何も良い事などないし、逆にパソコンを壊されるだけだし。

憲法9条
2015/10/07

共産党はじめ左翼政党の「憲法9条をまもろう」というスローガン。
それにしても、共産党などはこれで良いのかと言いたい体たらくに、ちょっと調べてみた。

ある国会答弁。
「戦争には我々の考えではふたつの種類があって、一つは侵略戦争、同時に侵略された国が自国を護るための戦争で、この場合は正しい戦争だと言って差し支えない。憲法9条は侵略戦争の放棄、とするのが適確ではないか?」
それに対する答弁
「正当防衛権を認めることが戦争を誘発する所以であり、そういう意見は有害無益である」
これ、どちらが共産党でどちらが自民党かと言うと、自衛の戦争は可としたのは共産党の野坂参三で、自衛のための正義の戦いすらも否定したのは吉田茂である。
なんという愚かな首相だったのだろう。昭和21年の国会答弁である。
昭和21年時点で、すでに日本の政治家はだめだ。

それが今となって、何を思ったか、アメリカが日本弱体化のために策略した憲法9条、この「憲法9条を守ろう」が旗印の共産党。
「ぶれない」と自ら言うところの自信はどこから生まれたのだろう?
思えば不思議である。

最近のニュースで
2015/10/06

スパイ容疑で日本人2名が中国当局に逮捕され、菅官房長官は記者会見にて日本人のスパイ容疑について「わが国は絶対そうしたことはしていない」と強調した。
へー、今時情報収集していない国など訊いた事がない。
もっとマシな受け応えというか、一人前の国家としての対応があってもよさそうだ。
いずれにせよ日本のパスポートを持ってはいるが、ネットの情報によると、北朝鮮のスパイ活動ではないかという事である。
まあ、中国人も大量に日本で情報活動をしていて、中にはマスコミにも顔を出すような大物もいるらしい。
日本もそういう人を掴まえたら良いのに。
しかしこちらも、日本の情報を盗まれるばかりでなく、しっかり中国軍の情報を収集しないといけない。ここが正念場だから。

と思っていたら、こんどは巨人軍のニュース。
どこの軍かと思ったら、読売巨人軍。
野球の巨人軍が何を思ったか、突然、自ら八百長疑惑で自分のチームの2軍の選手を粛清。
なんだかニュースを見ていて、きつねにつままれたような事件。
よく見れば、八百長をやっていないという。
じゃあ何でと思っていたら、高校野球などの野球賭博をしたと、大騒ぎ。
まあ、マッチポンプの様相だ。

世の中のオジサン方、高校野球のトトカルチョは、テレビのニュースで騒ぐ程の事件だって、知っていたかな?
なんでも巨人軍の選手は紳士たれだと。
じゃあ、江川入団の時のいかがわしさと言ったら、こっちのほうが永遠だわな。
それにしてもつまらないチームだね、巨人っていうところは。

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