HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
ジェネリック | - 2015/09/24
- 役所から健康保険証が送られてきた。
とても有り難い事なので、感謝。
しかし、保険証を剥がして見たら、驚く事が書かれている。 私はジェネリックを使いますと言うカードになっている。 しかも、それを切り取って持って歩けと言う、恐ろしい役所からのお知らせ、いや脅迫状だがね。
いや、驚いた。 レコードもオリジナルだけど、薬だってオリジナルが好きなんだ、私は。 こうなったら、早く死にたいね。
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お彼岸 | - 2015/09/23
- お彼岸なので、「おはぎ」を買って来る。
私はあんこは粒あんの方が好きなので、粒あんのを一つと、中にあんこが入って外を胡麻で包んであるのを一つ。
昼食に「おにぎり」を二つ買って来て食べてしまった後すぐに、おはぎを頂く。 しばらくしたら気持ちが悪くなった。 食べ過ぎだったのか。
胃の薬を飲めば平気だい。
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PIERRE FAVRE TRIO “SANTANA” | - 2015/09/22
- PIERRE FAVRE TRIO “SANTANA” PIP -1 (SWISS)
フリージャズのピアノ・トリオ・アルバムであるが、中々どうして聴かせどころの多い作品である。 フリージャズの作品は大体がクールというか冷徹で繊細で淡々と行くのだが、これは意外にホットであり、聴いていて山あり谷ありで楽しめる。 私など、かつてはFMPの同名のアルバムを持っていたのだが、FMPの10年も前に68年にスイスで自費出版されていた事を知り、大騒ぎで入手した。 すでに廃盤となっていて、それは苦労したのである。 今は再発がこのPIPレーベル名で出ているのので、混乱してしまい、FMPがオリジナルなどと言う人もいるらしい。再発ブームも厄介で良し悪しである。
ところで、このアルバムの良い所はジャケットにもあって、いかにもお金を掛けずに、しかもセンスよく作ろうとなったら、こんな感じになったという感じか。 濃紺と白のモノクロのはっきりしたデザインが中々コレクター心がそそられる。 裏ジャケはなぜかFMPっぽい雰囲気になっているのが不思議である。
メンバーは、ドラムのPIERRE FAVRE(ピエール・ファーブル)、ピアノがIRENE SCHWEIZER(イレ−ヌ・シュワイツアー)、ベースがPETER KOWALD(ペーター・コワルド)というトリオ編成である。 いずれも、三者が全力を挙げて音と音の激しい交錯と衝突が聴き所。 飽きさせない所が素晴らしい。 フリージャズは聴いていてどこか抜ける所があったりするのだが、これは集中しているうちに、あっというまに聴き終わってしまう。 シュワイツァーは、67・8年辺りから演奏活動が始まるので、いづれにせよ最初期の演奏という事になる。 フリージャズでこんな言い方はオカシイかも知れないが、女らしくもなく力が漲って瑞々しさがあり、只のガンガンとやっている訳でなく気持ちが良い。 ベースのコワルドはドイツ出身でフリージャズとしての環境が良かったのか、当時はドイツのフリージャズ・シーンは圧巻だった。その中で腕を磨けたのが良かったと思う。 何しろ大砲のようなブロッツマンなどが居たわけで、ベースの音など普通にやっていたら、観客席には聴こえて来ない、そういう環境に居ればこそ、こんなしっかりと音も大きく、ビーン・ビーン・バチン・バチンと響くようになったのかもしれないと思うのだ。それでいて正確な音の運びは感心させられる。 ピエール・ファーバルのドラムも、これでもかという力技で、今に通じる体育会系のフリージャズ・ドラミングの始まりでもある。 芸術家には珍しく「体育会系」と言える演奏である。 フリージャズとして初心者もベテランも聴いて楽しく、かつ傑作アルバムである。
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知り合いが来て | - 2015/09/21
- 大阪の古くからの仲の良い人が来られた。
今度来た時は一緒に食事でもしましょうと言っていたのに、当店の従業員が急遽海外買付に行く事になってしまい、私は一人で店番という事になった。 それで、店の中でお茶を飲むくらいでおしまい。 なんだかなあ、と悪い気持ちになっていた。
今日は、北海道の仲良しが来店。 やっぱり来たら一緒に食事でもしましょうと言っていたのだが、今日も私が一人で店番で、せっかく来てくれたのに、店の中で話をしただけ。 申し訳ない。
嘘つきのおじさんになってしまった。
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社会の不満 | - 2015/09/20
- 気が付いたのだが、フェイスブックやMIXIなどブログを書いている人の多くは怒っている。
政府に、政治体制に、社会の不公平さに、貧困に、学校に、役所に、会社に、店に、レストランに、その他様々な不満を抱え、怒る。 怒りのその、はけ口にブログがある事がよく分かる。
面白い事に、政治で言えば右翼も左翼も、また中立も皆不満がある事が分かる。 今回の安保法制にしても、右も左も不満を抱えている。 面白いものである。 片方が不満で、もう一方が満足なら理解出来るのだが、どっちも不満であるらしい。
結局、この世はいくら公平を心がけようが満足を与えようと、市民の中に不満の人は必ずいるのだ。 今の世はその、はけ口があって良かった。 思えば、これこそ民主主義という。
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深夜の国会中継 | - 2015/09/19
- 深夜の安全保障関連法案成立の国会中継を見た。
前日の委員会での可決なども観たので、なかなか、面白かった。 ああいう世界は、「言ったもの勝ち」という所が面白い。 政治の世界は独特の世界である。
ところで 今までのテレビの一連の報道の中で、私が面白いなあと思ったのは、デモ隊の中に「小沢一郎」の姿が会った事。 彼が最初に政治家になった時は70年安保の真只中、その時は与党にて、反対運動などどこ吹く風だったのが、70歳を過ぎてサヨク側に座っているのが、なんとも不思議な人である。 まあ、とどのつまりは思想等まったく無かったという事である。 お金の人だったのだなあ。 そして今となっては、山本太郎に食わせてもらっているような状況になってしまった。
その山本太郎は一人で牛歩戦術を取っていて、国会内に葬式の恰好や数珠を持ち込む事や、叫んでみたりするおかしな行動はちょっと違和感どころではなく、鉢巻だって許されない訳だし、法的に問題がないのだろうか? 太郎が牛太郎になってしまったな。 まあ、市町村議員が国会に紛れてしまったような印象か。
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オーディオは他人の耳で買うな! | - 2015/09/18
- 友人の話が面白かった。
「マイクロ・トラック(MICRO-TRAK)」という木製のアームに何かのカートリッジを付け、これを知合いに譲った。 実は私も使っているアームなので、それは評判良かったでしょうと訊くと。 いやそれがね.....、と歯切れが悪い。 客から何だか不満だと言われたらしい。
それは購入者が、最初は素晴らしいと気に入っていたのだが、自慢したかったのかマニア仲間を家に呼んで、見せたのがイケなかった。 マニアに聴かせた所、「そんな木のアームじゃ駄目だ、オイルダンプでないと駄目だ」と言われた。 すると、持っているのも嬉しくなくなってしまい、本人の熱が引いてしまった。 音が気に入っていないのかと訊くと、そうではなく、音は気に入っているのだそうだ。 では、なぜかとなると、友人たちが褒めてくれない所か羨ましがられない事がいけなかった。 気が抜けて興味を失ってしまったらしい。 私などはオイルダンプなどは却って音が太く鳴り過ぎ音楽的にはどうかと考えてしまうのだが、オーディオが趣味の人はそれでいいのであろう。 それは大変だねと笑ったものの、こういう話は実はよくある事なのである。
ところで、 オーディオには絶対に重要な鉄則がある。 それは自分の耳で買う事。 それが出来ない時は授業料だと思う事。 とにかく「オーディオは他人の耳で買うな」という事なのだ。 出来ないんだな、これが。
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地区センターでDJ | - 2015/09/17
- 友人が最近、地元の地区センターでジャズ鑑賞会のDJならぬレコード担当を仰せつかって、月に一遍開催していると生き生きしている。
それで、時々来ては次の回にかけるレコードを探している。 暇つぶしで始めたものの、次に何を掛けるか、一生懸命に考えているうちに、あれもこれもと買う事になり、お金が掛かってとんでもない事になったと、こぼしながらも、実は顔は嬉しそう。
60歳すぎて、こういう生きがいがあるのが素敵。 自分の持ち物のオーディオ・セットを運び、おまけにコーヒーを出したいと言ったら、地区センターのおばさん達が、ハイヨとばかりに気軽に協力してくれ、お客で来られた方は一杯100円のコーヒーで、2時間ジャズが聴けることになった。
なにより、最近は老母の介護疲れの愚痴が多かったのが、ジャズの話も復活し、生き生きとした顔の表情を見られると私も本当に嬉しい。 いつまでも、こういうのが続くといいなあ。
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先日の日記で | - 2015/09/16
- 先日、マイルスの「KIND OF BLUEカインド・オブ・ブルー」のアルバムを100枚。
また、アルバート・アイラーの「BELLSベルズ」を30枚持っている人達がいると書いた。 すると日記を読んだ本人が各々、これは迂闊な事を言ってはいけないと、もう一度数え直した。 その二人の報告があった。
まず、マイルスの方。 95枚だったと。 数え直さなくても100枚はあるという感じである。 次にアイラーのお方。 46枚だったという。 こちらは、更にマニア度が昇格した。
マイルスの方は世界各国であるから、それなりに蒐集は大変だった。 アイラーの方は、ほとんどアメリカだけで、日本が少々、イタリアが少々である。 しかがって、どちらも前人未踏の大変な作業である。 2人とも、柔道のように段位を付けると、ほぼ6段くらいは行っている感じである。
なにより報告があったのがオカシイ。
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VA(CHARLES MINGUS) “AUTOBIOGRAPHY IN JAZZ” | - 2015/09/14
- VA(CHARLES MINGUS) “AUTOBIOGRAPHY IN JAZZ” DEBUT 198 (USA)
ちょっと面白くて珍しいアルバム。 ただ今回は、ちょっと残念な事に、といっても例のごとくだが、片側のラベルが紛失してしまっている。 おまけに、厄介な事にAB面がさかさまである。 だが、状態は良いので勘弁していただく事にして。
それで、なにが面白いかと言うと、52〜53年くらいの時期らしくモダンジャズの初物など多くの未発表が収められている。 ジャズのアルバムには色々なオムニバス・アルバムがあるが、その中でも断トツに面白いのではないかと思うのである。 A-1 Max Roach は彼の初録音の中の一曲。 A-2 Jackie Paris がミンガス・クインテットをバックに淡々と歌っている。 A-3 Lee Konitz ミンガス・クインテットの中にコニッツがいて、大きくフィーチャーされたレアなテイク。 A-5 Paul Bley 10インチ盤に未収録の「サンタが街にやってくる」、これは凄い、スタジオの係りのオジサンが「Go! Go, go away! 」と閉める時間だからと追い立てらたセッションで、椅子を片付けられてしまい、途中から立ってピアノを弾いたとされる。執念のこもった録音である。 クリスマスにはぜひ聞いて頂きたい。流石の才能が伝わる好演奏である。 ベースがミンガス、ドラムがアート・ブレイキーというナイス・メンバーによる「サンタが街にやって来る」は珍しい。 B-1 Thad Jones ストリングスをバックに堂々と唄ったトランペット。 B-6 Max Rach 53年5月15日 あの有名なマッセイ・ホール(Jazz at Massey hall) でのソロ演奏。 ここのみに収録の貴重な演奏。司会者がマックスローチを紹介演奏が始まる、マイクがやや遠いが鬼気迫るドラミングは聞く価値あり。 B-7 Bud Powell これも同じくマッセイ・ホールでの録音。 パウエルとミンガスとローチのトリオなので、悪いはずもない。ローチのソロに引き続き司会者の紹介で始まる「I’ve got you under my skin」. 淡々として味わいのある好演奏。
という、音源がSPだったり、未発表だったりする貴重な録音ばかり。 そもそもDEBUTレコードは、ミンガスが自分の音源を世に出したいと52年に設立したものだが、自分のカラーが出ているので、こうして聴いてみると中々面白い。 やがてというか、あっという間に資金が尽きて、デンマーク人のスポンサーを見つけやっていたのだが、経営センスが無かったとかで、デンマーク人が母国に会社を移してしまい、しばらくコペンハーゲンで立派なアルバムを何枚も出して、活躍していた。 当時売れなかったかもしれないが、今となってはアルバート・アイラーなどの貴重盤が残った重要な働きをしたレーベルであった。 その。アメリカ時代のDEBUT盤の興味深い一枚である。
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