HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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アルバム各種
2015/08/22

今日、来店された方は、マイルスの「カインド・オブ・ブルー」のアルバムを各種約100枚は持っていると言っていた。

昨日、ちょっと遠くから来られたか方は、アルバート・アイラーの「ベルズ」のレコードを、各種約30枚持っていると言っていた。

オリジナル、再発盤、日本盤の他世界各国版を集めた結果である。

コレクターの人生は幸せである。
私も羨ましい。
良いね。

従業員は夏季休暇
2015/08/21

従業員は夏休み、しばらく私一人で店番。
最近は、仕事中にお茶に出かけたりするのだが、一人だとずーっと店にいないといけない。
これが結構、ストレス。

りんご
2015/08/20

スーパーで見たリンゴ。
ニュージーランド産だという小ぶりのもので、ヨーロッパなどでコンビニや駅の売店で売っているものである。

思わず買ってしまった。
なぜならJAZZというシールを貼ってあったから。

BARNEY WILEN “MOSHI”
2015/08/19

BARNEY WILEN “MOSHI” SARAVAH SH10.028 (FRANCE)

かつてはフリージャズ・ファンの間においては、重要作品であった。
現在はどうも違うジャンルとして思われているようで、音楽がどう捉えられているのか、オールド・スクールのオジサンには知り得ない事である。

このアルバムは、69年から70年にかけてバルネがアフリカ音楽探検隊を伴い、旅をしてアフリカ各地の音楽を聞き、採取、撮影して歩いた結果の作品群である。
ちょうどジャズ界、特にヨーロッパにおいては、デキシー〜スイング〜ビ・ボップ〜ハードバップと来て落ち着いたと思った瞬間フリージャズ〜ジャズロックと目まぐるしく変遷があり、それに着いて行けないジャズメンは駄目なヤツと思われたような気配さえ感じられていたわけで、その状況下、各人四苦八苦であった事が伺える。
そんな中、テナーサックスの天才児、バルネも心に期するものが有った。
アフリカに己の音楽の原点を見つけようとしたか、ロックでもない、フリーでもない新しい音楽サウンドを仕入れようとしたか、いずれにしても、出かけて行く必要はあった。

その前に、その前後の動きを掴んで置きたい
1967 MPSでJazz meets India を発表
これは当時MPSにおいて世界の民族音楽とジャズの融合を大いに図った作品群のひとつで、日本代表として白木が「Sakura Sakura」を発表している。これは素晴らしかった、ウン。  
ジャズの世界にも民俗音楽が押し寄せていた。
1968 同じくMPSでAuto Jazzを発表、これはバルネがF1・モナコグランプリのエンジン音にインスパイアーされ、作品に練り上げた新しい試みであった。世間は比較的好意的に迎えたと思う。
1968 同じくMPSに置いてDear Prof. Learyを発表。ディア・リアリー先生とは当時LSDの権威といわれた人物で、まさかバルネともあろうお方が、LSDにうつつを抜かすのかと、そのロックとしか言えない音楽に賛否両論が巻き起こる。

そして、現状打開となったのが、当作品Moshi(モッシ)と考えられる。
まずモロッコに上陸、あたかもその前に流行していた自然科学中心のアフリカ探検隊のようであったろう。ターザンという映画もあった事でもある。
しかし対象が音楽とは、今まで見向きもされなかったアフリカ音楽。
何しろナグラのテープレコーダーを持ち音楽を録音する班、35mmの撮影機を持ち撮影をして歩く班と総勢15・6人だった。
アルジェリア、ニジェールと南下を続け、その後は西に転じ、マリ、ブリキナファソからセネガル、ダカールと続いた。アフリかのサハラ砂漠の大探検である。
もちろん歩いた訳ではなく、英国の四駆ランドローバーであった。
しかし、車であっても困難は想像できる、ジャケットの裏に書かれたアフリか地図とその足跡を想像するだけで胸が躍る。
遂にアフリカからのジャズが世界に発信されるのかと思われたのである。

その結果、膨大な音楽と映像のテープが残り、その中から使えるものを選び出して作品にしたものである。
音楽はきわめて自由であり、サウンドは種々雑多民俗音楽はじめ自然の音まであれば、ジャンルも種々雑多ポップスまである。しかし、気取って一々音楽ジャンルを挙げる事は私のする事ではない。
サウンドはそのままの音源、また手を入れた物ありで、大いに楽しめる。
楽しむ事こそこの作品の狙いである。
これぞフリーの音楽である。

なんとも表現の仕様の無い圧巻の音楽作品である。
是非、オリジナルで聴かれたい。

その後、近年になって続編が発売された。
続編はそのままの音源が多いため、本編との共通性はあまり感じられないが、いずれにせよ貴重盤である事は変わりがない。
その内に又、続々と発売される事であろう。

JOHNNY HODGES “DON’T SLEEP IN THE SUBWAY”
2015/08/18

JOHNNY HODGES “DON’T SLEEP IN THE SUBWAY” VERVE V6-8726 (USA)

久しぶりに面白いアルバムを見た。
電車の中で立っている美しい黒人の少女。
しっかり立っている。日本人のように寝てなどいない。
こんなタイトルのアルバムはそんなにあるもんじゃない。
ホッジスにしては珍しい。

この曲は67年にイギリスのポップ歌手のPetura Clark(ペトラ・クラーク)のヒットで当時、日本でも結構ラジオから流れた。
私も覚えがある、耳に残るシクスティーズのなかなか良い曲である。
それをホッジスが演奏したとは面白い。
時あたかも、Wes Mmontgomery(ウエス・モンゴメリー)がVerveレーベルで「California dreaming」で大ヒット、その後クリード・テイラー等と一遍にA&Mレーベルに移籍し、しかも「A day in the life」等大ヒット連発。
Verveも焦ったのか、こんな作品を思い立ったのかもしれない。
ウチもポップス曲でヒットを狙えないものかと。
と言ってしまうと、なんだポップス頼みの大衆向けのつまらない作品と言われてしまそうだが、所がちょっとまった。
この作品、意外に出来が良い。
もちろん冒頭のタイトル曲。私もレコードに針を載せた時にあれっと驚いた。
しかし聴くうちに原曲のメロディーの綺麗さをそのままに、ホッジスのアルトは心地良い。
流石である。

所がその後の二曲目からは、ホッジスはいつもの、男前の我らが知っているホッジスそのもの。
有り難く聴いてしまうと言う訳。
良いアルバムである。

参考のために一応原曲を掲載。
https://www.youtube.com/watch?v=0ISX9mW78Dw

ところで話は急に変わって。
先日アメリカに行った時、現地の人が言っていた事。
日本に行って驚く事は、地下鉄の中で乗客が寝ている事。
あれは財布でも何でも持っていてくれと言う事だと。
兎に角、驚いてしまって、コイツラは馬鹿かと思うそうだ。
世界の常識で、絶対にあってはならない事である。
平和ぼけの日本ならではの光景である。


Don’t sleep in the subway !
「地下鉄では眠らないで」


70年談話
2015/08/17

安倍首相の70年談話。
考えて見たら、あんなものは不要である。
なんで70年も前の戦争で負けたからと、70年間謝罪して、まだそんな事を意識して生きて行かないといけないのか?

戦争に負けた国は、何もかも奪われ、その後も搾取され続ける事が当たり前なのだ。
勝った側の国々は好きなように要求し、国連を作り、自分たちの都合で何でも決めてきた。
日本は愚かにも反論も無く、無力にひたすら言う事を聞き、ひたすらお金を払って来た。
もう、この辺でいいではないか。

戦争責任のすべては東条英機にあって、国民に無い。
どうも日本の政治家もマスコミも国民の責任、「一億総懺悔」にしたいらしい。
とんでもない事である。
もう良い。
謝罪を止める事は、止めたも言わない事。
何も言わない事である。
知らぬ存ぜぬ。

ここからは政府の腕の見せ所。

しかし、戦争は負けたらいけない。
たった一度の敗戦が、今どれだけ日本国民を又日本経済を苦しめているか。

TAX FREE
2015/08/16

知合いが、最近ドラッグ・ストアなどで、タックス・フリーなるレジが設置されていて、中国人などの外人がそこに並ぶと。
場合によってはタックス・フリーのレジが3台もあって、一般のレジがひとつしか空いていない事も珍しくない。
何だかちょっとヘンな気がすると。
そういえば、セブンイレブンもタックス・フリーの申請をしたと、ちょっと前のニュースで見た。

考えてしまった。
外国人誘致に多額の金を日本国政府がつぎ込んで、どうか来てくれ!と言うのは一体何の為か。
ひとえに、外貨獲得である。
その外貨とはなにかと言うと、まず企業への売り上げ向上、そして消費税の税収確保である。

どこの国でも、タックス・フリーなどと売り場を作っているのは、空港のデューティ・フリー・ショップや市中の限られたショップだけであり、その利権を取る事は非常に厳しい。

その理由はどの国も税収が大きな狙いに決まっている。
だけれど消費税などを自国民と全部が全部一様に徴収するはちょっと可哀想ということで、ほんの少しくらいは良いかと免税店が許可されるのだ。

それを、あるコンビニや薬局を免税にするという事は大変良くない事である。
まず、免税を掲げた店だけに客が集中してしまう事。
さらにもっと重要な事は、せっかく消費税の税収、それも膨大な金額をみすみす逃してしまう事。
税における最も重要点である「公正負担」がそこなわれる事!

こんな簡単な理屈が解らない日本の指導者とは一体どういう程度なのだろう?
大丈夫かな?

かつての私の旅行会社時代の話では、DFSという看板のハワイなどにある企業が空港の権利を取ろうとしてセリになり、売り上げの40%のお金を納める契約をした事もあるそうだ。
それは厳しい企業の経営でもある。
それ故に、ショップ側が可哀想だからと街中では一ヶ所だけに認められていたわけだ。

中国人観光客の数が半端でないから、ひと儲けしようと、ある特定の企業だけに恩恵を授ける国って、首相も含めて、もう終わっている。
国民も怒れ。

休む
2015/08/15

久しぶりに一日休んで、家で過ごした。
レコードを聴いたり本を読んだりしていたのだが、冷房が寒すぎて身体が不調になった。
夕方から何となく具合が悪くなり、ストレスから胃が痛くなる。

店にいないと、調子が狂ってしまうって、オレって淋しい人間なんだ。

お盆
2015/08/14

お盆。
親戚や知合いと行き来をしたりして仏壇にお参りをしたり、家で迎え火などを焚いて、先祖が訪ねて来てくれるのを待ち、ゆっくりすごすのがお盆。
夏のもっとも暑い日にこういう行事が残った事はありがたい。

迎え火に関東は「おがら」を焚く。
玄関先に出て、おがらをポキポキと折り、四角く積み重ね新聞紙で火をつける。
焚くと、何処からともなく、飼い猫もやって来て家族と一緒に火を囲む。
おがらはふわふわと侘しげに燃えてすぐに消える。
その淡い炎が、余計に遠いあの世との、一年の内の唯一の日であり、かすかなつながりをしみじと感じさせる。

火を見つめているうちに、猫が急にそわそわしたりすると、ウチのお祖母ちゃんが帰って来たかも知れないと思う。
あわてて玄関を開け、招く気持ちになる。
心の中で、よくぞ帰ってきてくれました、と有難く思う。
元気な者もいつかは親も亡くなれば、そういう気持ちになるだろう。


しかし最近は、東京でこういう風景を見た事がない。
7月だから風情が無いやね。

DON ARNONE “BLUE SERENADE IN BLUE”
2015/08/13

DON ARNONE “BLUE SERENADE IN BLUE” GOLDEN CREST CR3003 (USA)

あまり見ないアルバムとミュージシャン DON ARNONE(ドン・アーノン)。
それがオッと目を引く美女ジャケで、こんな雰囲気の写真の感じはどこかで見たなと思っていると、そういえば同じレーベルGOLDEN CRESTと言えば、PAT O’DAYというセクシー美女のボーカル盤があった。
美女を使った写真が得意だったのか。
だが、こちらはそこまでセクシーではなくて、上品さを出している。

ドレスを広げてソファに座りうっとりしていると、その向かいに彼のギターを演奏している姿がある。
しかし、それはギターの先端と彼の腕がほんの少しだけ写っているという、おかしな構図。
男はどうでも良いと言う所がおかしい。
可哀想だから、ネックの部分に「DON ARNONE」と書いた。
まあ、美女の前では男などどうでもよいと割り切った所がおもしろい。

彼の作品はおそらくこれ一枚であろうか。
ムード・ギターの好演奏。
なめらかな音の運びは安心して聴ける。
相当の腕前のミュージシャンだった事が伝わってくる。
ギター好きな人にお薦めである。

ところで、このアルバム・タイトルは「BLUE SERENADE IN BLUE」となっているのだが、ジャケットの表には「SERENADE IN BLUE SERENADE」となっている所が不思議。

このアルバムは殆ど見る事がない。
せめて写真だけでも掲載しておこうと思う。
しかし、GOLDEN CREST というレコード会社は極マイナーな会社で、コレクターとしては要注意である。

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