HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
アルテックのスピーカー | - 2015/05/11
- スピーカーユニット
ALTEC 604B 同軸スピーカー 強烈な音がして、ジャズにはこれ!という感じ。
売る人がいる。 価格は未定らしいが、予定では2本で、大体25万手前くらい。
604の場合は終戦時の製造で、音は強烈である。映画館で使うようなスピーカーであるからそれは強烈に決まっている。 その強烈さは姿から滲んでいて、後ろに突き出たドライバーの姿は惚れ惚れするものがある。薄い箱などには収まらない。 その604はジェームス・ランシングが関わった作品で、その後604Aになり、その後もう少し大人しくしたのが604Bという事になると、思ったのだが、資料がどこかに行ってしまった。
価格は、 604がバカ高くて100万くらい。 604Aが50万くらい。 604Bが30くらいと言われている。
604シリーズはこの後、C、D、E、Gなどと続くのだが、Bまでは当初の性能を持つと言われる初期物の範疇。 好きな方がいましたらお勧め。 オーバ−ホール済。 ただ、ネットワークも箱も付いていない。 ネットワークは確かN1000だったか?がオリジナルだったと思うが、これは高音など相当キツメの音だった。 それで、JBLのこれに近い型番の方がちょっと大人しい高音に出来ると思うので、好みでセッティングは変えられると思う。 従って、パーツ探しやセッティングの相談には乗れると思う。
(後日) あっという間に、売れてしまった 写真にでも取ろうと伺ったのだが、売れてしまった後だった。 もっと、ちゃんと調べて記載すればよかったのだが、604Bは48年から製造が始まったもので、今回のは裏にHOLLYWOODと刻印があった。 製造番号も初期のものであった。 やっぱり良いものだったから自分で購入しておけば良かった。
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首都高速 | - 2015/05/10
- 羽田に行った帰りの事。
湾岸線を走って、大井料金所から横羽線(よこはねせん)を通ってくるのだが、今日は、料金所から出て横羽線に移った途端、もう一本の入り口が現れた。 こんな道は無かったはずだと、一瞬焦って、パッとみると行先が東名高速だと。 間違いは無かろうと、そっちに向かうといきなり地下に入って行く。 間違えたかな、と心配になるが、東名方面ならあながち間違いでもないし、まあいいかと走る。 それがサーキットのような綺麗な舗装の路面で、知らない内にスピードが上がる。 気持ちよくてそのまま走ってきたら「大橋JCT」と言う表示が出てきて、そこで初めて山手トンネルかと気が付いた。 そういえば、大橋から羽田まで開通したとニュースでやっていた。
外に出て初台の交差点で止まったので時計を見たら、16分で羽田から付いた事になる。 特別に飛ばした訳ではないが、速いなあ。 羽田からの最速記録だ。 それにしても近くなったものだ。
長生きはするものだ。
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猫 | - 2015/05/09
- 猫だけでなく、私は動物を飼うと猫っ可愛がりする傾向にある。
要は、躾が下手という意味である。
以前、猫が外を見ているので、よく一緒に窓辺にいて眺めていた。 その時、大概は私が猫の頭を撫でているのだが、あるとき、何もしないでいたらしい。 そうしたら猫が私の頭に手を乗せて来た事があった。 えっ!なんじゃと思ったが、そのままにしていた。
しばらくそうしていたら、なんとなく猫に甘えたくなった。 イカン、イカン。 猫に可愛がられるようでは、人間として失格だと思った。
なんだか、精神的に猫の下になってしまったような、変な感じになった事が、記憶にある。
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木製のアーム | - 2015/05/08
- ちょっと暇があったので、オーディオ仲間の所に行く。
中に入ると、相変わらず膨大なオーディオ・パーツが散乱している。 中には高級な物がチラホラ。 ふと見ると、木製のアームが沢山、無造作に箱に突っ込んである。 長いアームや、短いのも一緒くた。いやはや。 訊けば、名前が出て来なくて、えーっとと長い事考えてやっと出た「マイクロトラック(MICRO-TRAK)製」のものだと。 木製アームはグラドが有名だがちょっとボテッとしている、こちらは木でも細い所がシャープで良い。僕は見栄えを気にするタイプなので。 音が気に入って、昔に結構集めたのだとか。 部屋の片づけをしていたら隅の方から出て来たと。 「よさそうじゃん」と思ったのだが、ひっくり返して見ると、オルトフォンとか取り付けられないタイプ。 しょうが無いので、棚の辺りを物色すると、象牙色の素敵なカートリッジが。 「タンノイのバリレラだよ、GEじゃないよ」だと。 さっそくセッティングして試聴すると、私の好みの落着いた音で結構良いかもしれない。 それに、レバーをひっくり返すと、78回転SPにも使える所が魅力。
最近、私の周囲でバリレラ、バリレラと騒ぐ人が多いので、私もちょっと使ってみよう。 モノラル用とSP用と両方対応している所も有り難い、トーレンス124の修理と併せて、セッティングしてもらう事になった。
ところで、こういうガラクタが溢れている部屋をフランスでは「アリババの部屋」という。 意味は盗賊のアリババの事であるが、膨大にガラクタがあり、かつ宝物もまた隠されているという意味なので、ホメる時と、ケナす時の両方の意味に使うらしい。 多いよね、こういうマニアには。 でも男としては、大変うらやましい。
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ELIS REGINA 「ELIS & TOOTS」 | - 2015/05/07
- ELIS REGINA & TOOTS THIELEMAN “ELIS & TOOTS” PHILIPS PY842 564 (SWEDEN)
これは私の好きな一枚。 1969年、彼女の大名盤「IN LONDON」と同時期の作品である。 ヨーロッパツーの際、スエーデンに立ち寄った時の記録である。 それが彼女一人だけでなく、TOOTSと一緒に録音したのである。 このアルバムは良く見ると、二人で演奏したのは4曲だけである。 後の4曲は彼女だけである。 更に後の4曲は彼だけである。 まあ、言ってみればEP2枚分しか録音しなかった。でも勿体ないので、彼女だけの4曲も入れて、更にちょっと足らないので、TOOTSだけの演奏も入れて見た、というところか。 忙しい演奏旅行のスケジュールの中でよくやったと思える。 だが、まったく心配はない。彼女と彼の4曲と、彼女だけの4曲の合計8曲だけでも十分過ぎる内容で、聴けば大感動のアルバムなのである。 そもそもこの頃の彼女はノリに乗っている。 ヨーロッパに行った頃の彼女は、特に素晴らしい作品ばかりである。
何故か、大人気のIN LONDON ばかりでなく、こちらも聴いて欲しい。 良い所が出た傑作である。 「Aquarela Do Brasil」など可愛くてたまらない。 ところで、彼女の歌はちょっと音痴な感じがある。 上がり切らないというか声が出ないと言うか。 しかし、あえて言うと、そこが堪らない魅力なのである。 って、オヤジはまた気がふれたと思われるかも知れないが、何とも言えない魅力なのである。 声を伸ばすところでは声が上下に揺れる。 速い所では声は上ずっている。 所が、その様子は結局聴く内に、なんという凄い才能なのだろうという感動に変わる。カスれてくる所も可愛い。 こんな不思議で、声は深く印象に残り、病み付きになる歌手は他にいない。 いや、良いねえ。 歌は味が大切なのだ。
TOOTSのハーモニカと一緒に演った曲は、哀愁感が漂って、どれも素晴らしい。 ブラジルの風情が全部出てしまったようだ。
ジャケットの中の彼女の幸せそうな写真も見ていると、こちらも心が和む。 ネットの情報は子供の頃から才能にあふれて、65年から絶好調だっとされている。 確かにそうかもしれないが、ジャケ裏のライナーを読んでみると、なんと、最初は幼稚園の先生になったと彼女が言っている。 しかし、そうは続かず、結局歌の道を選んだ彼女はリオに出て行くのである。 そして、65年の幸運に結び付くのである。 皆、人生に悩まない人などいないのだ。
頑張って、そして振り切れた人の中で、しかも幸運に巡り合った人だけが成功するのだ。 人生は辛いのう。
その彼女だって、結局36歳の若さでこの世から旅立つ運命であったのだ。 うーん。
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落語 | - 2015/05/06
- 林家正蔵の話を聞きに上野の鈴本に行く。
連休だからか、人気だからか知らないが満席。
満員だけに出演者も芸達者ばかりで、面白かった。 しかし笑い過ぎて、具合が悪くなって、帰ってから寝込む。 あんまり笑うものでは無い。 でも私も馬鹿だからしょうがない。
私は、鈴々舎 馬風(れいれいしゃ ばふう)の話の方が面白かった。 林家正蔵もジャズの事なぞかまけていないで、仕事に精進しないと危ない。 ああそうか、あれはこぶ平の頃か、もうやっていないか。
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本「國破れてマッカーサー」 | - 2015/05/05
- 日記を書くのが進まなかったのは、3日の憲法記念日に憲法改正の話を書こうと思ってしまったからだ。
しかし、もう天下国家の事には触れるまいと思ったからには書くわけには行かない。 でも、気になって筆が進まない。 というジレンマに陥ってしまったのだ。 気を取り直して、本を一冊紹介したい。 西鋭夫(にし としお)の「國破れてマッカーサー」という本。
この本は、彼が留学中の1974年にアメリカ公文書館に保管されていた「アメリカ政府の機密文書の公開」を受け、太平洋戦争の日本との戦後処理に関する文書を読み、写し、その事実のみを、なんの脚色もせずに書き上げたものである。 彼の言う通り、戦勝国アメリカの肩を持たない。敗戦国日本の弁護もしない。 事実に基づく、現実の記録なのである。 確かに日本人ならば、読んでいて悲しく思う事が多々あるはずである。
思えば我々の世代は、日本史の時間で「現代史」を学んでいない。みな以下同じであろう。 それは一年間という短い勉強の時間の時間切れという理由なのであったが、中学、高校とも現代史を習っていない。 たった一人、世界史の先生だったと思うが「それぞれの家で父親に聞いておきなさい」という言葉が印象に残った。 代わりに、今思えば左翼の先生の得意な話の、日本が馬鹿で悪いという反省とヒューマニズムに溢れた話や共産主義賛歌の話であった。わずか、たった一時間の授業で左翼青年は出来上がるのだ。 従って、我々は高校を卒業する時には、優秀な奴から順に左翼思想になっていて、平和憲法こそ世界に冠たる立派な憲法であると習っていた。 当時、時間切れという事を利用して、先生方はやっかいな現代史の話を免れていたのだろうと思うが、先生方こそ愛国教育から反戦教育の真っただ中にいたわけで、あまり語りたくなかったのだろうと思う。モトエ。
憲法9条は一体誰に利益があって、だれに損がありそうか。 確かに戦争に行きたくない弱い奴すなわち「青白きインテリ」と、いつも「損をしたくない調子良いヤツ」、そして「日本人で無いヤツ」には大変ありがたい。 しかし、國として本当にこれで良いのかという疑問は付いて回った。 何故なら、かつて日本共産党の本文は国民皆兵、指導者の野坂参三は「軍備持たずしていかに国を守るか?」といった言葉があったわけで、故に私などの若者の支持もあったと思うのだが、それがいつの間にか平和憲法死守にひっくり返ってしまい、福祉の政党になった。そんなクルクル変わる政党は信用ならんと、私も大人になって来たわけ。 こうして私も生きて来て考えるに、テレビや新聞のいう事はどうも違うのではないかと、年齢を重ねるに従って疑問符が大きくなって行ったのだが、確固たる確信が無かった。 しかし、その私の中の現代史の空白がこの本によって埋められた事は大きい。 アメリカ進駐軍のやった事と、その指導のまま動いて来た日本の政治家達。 その結果作られた国は、一時はアメリカに「ノーと言える國」と胸を張ったのも束の間、再び自信喪失に陥り、、国内の問題を抱え、周囲の国からのいじめと越境問題を突き付けられている。 今、終戦時に戻り、この本の中から当時の日本が形作られた様子を伺い知る事ができるのは、意味深い物がある。 この本一冊で、百冊の戦後史を読むことに匹敵する。
残念ながら、 すでに今日は、憲法記念日を過ぎ、端午の節句だった。
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朴ノ木 | - 2015/05/04
- 新宿御苑に行った。
何年も前に桜を見に行って以来の公園散歩。
しばらく歩くと「朴ノ木(ほうのき)」があった。 所が良く見たり臭いをかいだりしていると、なんとなく違うような気がしてきて、これは違うのではないかと思っていると、近くにいた人が、「本当は違いますよ」と教えてくれた。 以前はここの立札に「オオヤマレンゲ」と書かれていたと。 それが最近は「ホウノキの仲間」と書くようになったというであった。 分かりにくいから、これで良いじゃないかと、公園側も考えたのだろう。 仲間と入れた所がミソである。 正真正銘の朴ノ木は違う場所に一本あると言われて、注意していたのだが、見つけられなかった。
なんでこんな朴ノ木が気になるかというと、私の子供時代の食生活、特に甘い物の原点ともいうべき、「朴葉巻」という、私にとって一番のデザートだったからである。 「朴葉巻」というのは、あんこを米の粉を練ったものでくるみ、それを朴の葉で三方からしっかり包み、ワラ一本或いはイグサで結わえたもので、それをセイロで蒸し挙げた万頭の一種。 ちょうど今頃、私の田舎では男の節句には一斉にこしらえるのである。 それが家々によって微妙に味が異なり、友達同士でも食べに歩いてどこのお母さんはが一番だとか言い合ったものだ。 子供ながらに食べ歩きと比較検討というグルメの第一歩であったのだ。
実は、家で作ってもらうには、この朴の葉を入手する事が、最大の難関なのである。 それは山を持っていないと切って来る事が出来ない。 親しい地主から貰うとかするのだが、だれでも快くくれる訳ではない。 それで元気の良い子は山に分け入って勝手に切りだしてくるのだ。 私なども出かけたのだが、簡単に見つけで切った木は、葉っぱの大きさ、裏の白さ、臭いが違う。 それは違う木だと言われるのがオチ。 結局、大人には敵わないのである。
それで、新宿御苑の「朴の木もどき」を見て、そういう事だったのかと初めてしった。 朴葉巻に使う事が出来る木が「朴の木」で、そっくりでも使う事が出来ない木が「オオヤマレンゲ」だったのだ。 私は、同じ木だが、性質(たち)が違うだけだと思っていた。 知って良かった。 長生きはするものだ。
(写真はオオヤマレンゲの花)
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ステレオを聴きに.... | - 2015/05/03
- 北海道の知合いが来られて、ステレオの話で盛り上がって、家のオーディオを聴きに来て頂いた。
本当は自分のオーディオを他人に聴かせるのは気が引ける。 それは、商売を始めてから、好みの音は人それぞれで、まったく異なるという事が分かったからである。 更にまた、私のスピーカーはまた調整途中なので、これで満足と言う所に達していない。
所が、人様の家に聴きに行った人は皆心当たりがあると思うのだが、他人のオーディオを聴かせて頂いて、余程の親しい友人でも無い限り、「悪い音だ」など言うような、世間知らずはいない。 まず、「結構な音でした」と言って帰るのが決まりのようなものだ。
そういう事も考えると、気が引ける。 知合いも、良い音ですねと言いながら帰られた。
気を遣わせて、申し訳ない!
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板橋区の美術館 | - 2015/05/02
- ネットで何となく探していた絵が、板橋区の美術館にあるという事が分かって、急いで行って来た。
車で行けばここからは近い。 行ってみると入場料は無料。 目的の絵は、松本竣介のリンゴという絵。 この人の絵は、以前に洲之内徹の本「きまぐれ美術館」で知ったのだが、それ以来何となくあちこちを探しては見に行っている。 どれも素朴で仄々として良い絵である。
館内のほかの絵も見ていると、古沢岩美の大きな作品もあったり、新海覚雄の「貯蓄」があったりで、展示の数は少ないものの、良い絵があって、大満足。 只というのには驚いた。 帰りに入った美術館のすぐ近くのそば屋にも満足。 また行こうかな。
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