HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
遅くなったが... | - 2023/12/25
- Happy Holidays!
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レコード "KARYOBIN" | - 2023/12/24
- THE SPONTANEOUS MUSIC ENSEMBLE "KARYOBIN" ISLAND ILPS 9079
彼らは1965年にロンドンで結成された、フリージャズ・インプロヴィゼーション・グループである。 器用なトランペッターのジョン・スティーブンスとアルト・サックス奏者のトレバー・ワッツがその発起人であった。 そのアルバム第1作"CHALLANGE"は66年。 Trevor Watts(alt), Kenny Wheeler(tp), Paul Rutherford(trb), John Stevens (dm), Bruce Cale(b)の5人であった。 このグループの特徴は、オープンでリーダーがいない事であり、音楽はヨーロッパで好まれる静かなジャズで、ある意味激しさと自由度が大きく、無調な音楽であった。何もフリージャズと呼ばなくても良かったのかもしれないが、まあ、そうなった。 そして、少しして2年後の68年、メンバーは当初の仲間であったワッツ、ラザフォードは居ない。代わりに Evan Parker、Dave Hollandそしてこの作品を決定づけたギターのDerek Baileyが参加したのである。 裏ジャケの写真を見るとジャズメンどころかアナーキスト然とした彼らの出で立ちには、新しいジャズのリーダーとして固い意志表示が表れている。音楽は第1作より、より洗練されたものと聴こえる。 この作品は英国フリージャズの代表的作品になった。 何と言ってもデレク・ベイリーとエバン・パーカーの神経質で暗闇の中を不安に彷徨うが如くのサウンドは英国のみならず、ヨーロッパ・フリー・ジャズの象徴的かつ決定的な特徴を示したに他ならない。 フリージャズの世界において他を寄せ付けない圧倒的な地位を築いたのである。 フリージャズといえば「緊張感」とだれでもが言う所の、圧倒的なあの雰囲気である。
音楽の内容の事はさて置いといて。ジャケットの「かりょうびん」とは、とてもヘンな名前なので、レコード購入当時、一生懸命に辞書を引いた。 見てもすぐ忘れてしまうような書き難い漢字で、「迦陵頻」という天国に住む霊的な鳥で音楽の神の使いだと。迦陵頻伽(カラビンカ)とも書く。その姿は下半身が鳥、上半身が人間で、背中に翼が生えているのである。
話は飛ぶ。 競技用自転車のビルダーでマニアの世界において有名なKalavinka(カラビンカ)という自転車屋さんが目黒になるのだが、そこの自転車のフレームの前面のマークに、この絵が使われる。 自転車とカラビンカと、どういう繋がりか分からぬが、なかなか素敵なネーミングである。 かく言う私も、今から30年も前の話になるが、ロードバイクに嵌っていた時期があって、どうしてもカラビンカでなければならないと固く誓って、知人を頼り、無理矢理に頼み込んでフレームをオーダーし、総額60万程も使ったであろうか、己の名前の入っている自転車に乗っていた事がある。 という訳で、なんだか余計に気持ちが入る。 モトエ。
この音楽が神に近づいたかどうかは聴く人に任せるとして、演奏者はそういう意志であったのだろう。 彼らの音楽は聴く者に、その聴く姿勢を強く求めるものである。 フリージャズ好きにはそそられるジャケットである。
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HPリスト更新のお知らせ | - 2023/12/23
- 本日、二十三日に年内最後のリストを更新致しました。
よろしくお願い致します
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FREDDIE HUBBARD “KEEP YOUR SOUL TOGETHER" | - 2023/12/19
- FREDDIE HUBBARD “KEEP YOUR SOUL TOGETHER" CTI 6036 (USA)
久々に聴いたアルバム。 73年の録音というだけあって、ソウル・ファンクというのかね、エレキ・ピアノ、エレキ・ベースを基盤にし、8ビートで当時の流行に合わせてある。 なかなか気持ちの良いサウンドである。
このジャケの写真。 ハバードをソファに横たえて撮った写真。 このソファは「メイ・ウエストのソファ」と呼ばれる。 デザインはサルバドール・ダリでアメリカの女優のメイ・ウエストに因んだソファなのである。 製作は意外に古く1937年。
さて、このジャケット写真のアイディアはクリード・テイラーなのであろう。 真っ赤な口紅をつけた唇というものは、60―70年代の文明に置いて、ポップ・カルチャーというのか、その象徴的な物であった。 女性解放運動やフリーセックスという言葉に連想され、そのセックスのイメージの軽さと相まった現象であったと記憶している。 CTIのレコードの中には、Wes MontgomeryによるA day in the lifeなどもタバコの吸い殻に誰の口紅とも分からぬ残り物という、退廃的な雰囲気で成功したジャケもあり、大いに人気になった。
カメラマンのピート・ターナーはこの椅子が非常に気に入り、この後このソファを買い取ったという。 もちろんダリの製作による本物の作品ではないと思うが。
今日は椅子の話で終わってしまった。
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自民党キックバック問題 | - 2023/12/17
- これは総理による、安倍派をつぶす為の仕掛けだったんじゃないの?
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冬の蝶 | - 2023/12/16
- 散歩で見つけた「冬の蝶」。
アスファルトの上に落ちたのか、それとも身体を温めていたのか。 哀れよ、この寒さに生きて来たのか。 哀れよ、この寒さに生きようとするのか。
せめて、どっか木の葉の下に隠れ家を見つけ、寒い年を越せぬものか。
物知りの友人から、「ツマグロヒョウモン」とう名前である事を知った。 以前は、関東には見られない種類だったが温暖化のせいか、最近は時々見られる。
今日温し(ヌクシ)されどどうする 冬の蝶
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MILES DAVIS “PORGY AND BESS” | - 2023/12/15
- MILES DAVIS “PORGY AND BESS” COLUMBIA CS 8085 (USA・Stereo)
マイルスのオーケストラ作品。 マイルスのアルバムでは、日本ではKind of blueなどが、人気が高いが、本国アメリカにおいては、当アルバムが大ヒットした作品だと伺った。 音に対する国民性の違いが出て非常に興味深いものがある。 マイルスの数あるアルバムの中で、日本においてあまり人気のない部類に入る。 まあ、ビッグバンド・ジャズが不人気であるからと言えばその通りである。 しかし、もう一つのギル・エヴァンスとのSketches of Spainの方はかなりの人気がある。 こちらはアランフェスの曲人気があって、非常に耳ざわりが良いというのも一つの理由か。
久しぶりに聴いて見た。 正にギル・エヴァンスのサウンドで、立派な作品である。 本人は「ポギーとベス」というオペラ作品には乗り気でなかったらしい、まあ、白人が作った黒人の物語でもあるし。 しかし会社からの強い要請で録音となったらしい。 中山康樹が本人に訊いた話として、Bess, you is my womanの部分をトランペットで吹くのだが、上手くいかなくて8回も吹いたと書いてある。 結果は、本人も出来映えに大満足で、自慢の作品になったらしい。
この頃、マイルスは57年にMiles Ahead,、58年6月のLegrand jazzとミシェル・ルグランとの録音をきっかけに、オーケストラとの共演に大いに興味を持っていたようで、7月にニューポート出演を挟み、いよいよ「ポギーとベス」の録音に乗り出した。 22日に3曲、 29日に4曲、この時Bess, You is my woman now.で苦労する。 8月4日に3曲。 8月18日に3曲、この時Summertime,及び I love you Poggyの有名曲を吹込む。 翌59年に発売となり、ヒット作品となった。 オペラの曲を演奏するのは、結構困難であったようだが、なんとか仕事をこなし、自信にもなった。 59年には世界的な名作Sketches of Spainと傑作が続くのである。
芸術家と言うものは、テーマが出来ると、音楽家でも、美術でも、しばらくそのテーマの作品を作るものなんだね。 しかし、マイルスはその作品のどれもが、音楽として群を抜いていて、聴く者の心に響く音楽で、しかもジャズとして深い味わいを持った傑作なのだから恐れ入る。 天才なんだね。
今回のはステレオ盤だが、中々の立派な音作りである。
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ホームページの新入荷リスト | - 2023/12/15
- 十二月十五日(金)に新入荷のリストを更新いたしました。
よろしくお願い致します。
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HP新入荷リスト | - 2023/12/05
- お世話になっております。
十二月五日, ホームページの新入荷リスト更新いたしました。 よろしくお願い致します。
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猫の消息 | - 2023/12/02
- いつも散歩コースで出会っていた猫、名前はチャコと言った。
今日も、歩いていくと、クマという黒猫やシマなんかがいたので、猫の集会所になっている農家の小屋の持ち主に挨拶すると、あちらから「チャコは元気?」と聞かれた。 私はえっ!となって「いや、チャコの姿を最近見ないからどうなったかと思ってね,今消息を尋ねようと思ったんですよ」。 「あなたが連れて帰ったんじゃないの?」。 「いえいえ」
と言う話のすれ違い。 チャコが怪我をした事があって、それを私は引き取ろうかと話をしたことがあるが、しかし、先方があまりいい返事でなかったから、それきりになった。 ところが、そんな話の後、チャコが姿を消してしまったというのだ。 先方は私が持って帰ったと思っているし、私は私で先方が連れ帰ったと思っていた。
では、チャコは一体どうなってしまったかと、お互いに心配になってしまい、ガッカリして帰ってきた。
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