HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
FRANK ROSOLINO “KENTON PRESENTS JAZZ FRANK ROSOLINO” | - 2015/04/02
- FRANK ROSOLINO “KENTON PRESENTS JAZZ FRANK ROSOLINO” CAPITOL H6507 (USA)
10inch
私がいつも言っている「トロンボーンが主役のアルバムで飽きずに最後まで聴く事が出来るのものはそれ程多くは無い」というセリフ。 そんな中にあって、これは立派な力作なのである。 まあ、別にトロンボーンに限ったことではない。 しかし、特にトロンボーンのような低音楽器はどうしたって地味なのである。
ところで、ジャケットを見ると、トロンボーンを横座りのまま、天に突き上げているのは、いかにもラテンの国から来た男で楽しそう。 その通りジャズ・トロンボーンの大物でイタリア系のアメリカ人である。
とう作品 B面1曲目の「BESAME MUCHO(ベサメ・ムーチョ)」 このアルバムの真骨頂の一曲なのである。 チキチキ・チキチキの8ビートから始まり、4ビートになりちょっと落ち着いてから、8ビートになって終わるという絵に描いたようなぴったりの調子である。 一度イタリアの有名DJのニコラ・コンテさんが来店して、何かないかと言うので、これを棚から取り出して見せると、探していたレコードだと、大喜びであった。 盤をチェックして、ジャケットの底が抜けていたのだが、そんな事は気にならないと買って帰った。 そばにいたDJ達も、このアルバムがこんなにカッコ良かったのかと驚いていた。 つい一年程前の話である。 勿論、他の曲の演奏は悪いはずがなく、何処を聴いても楽しめる。
私のこのアルバムはそれ以来、特に注意し、目を大きく開けて探す様にしている。 だが、最近は見つけにくくなった。 何十年も前の物がいつまでもあるはずもない。
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レコ−ドを売ったけど | - 2015/04/01
- 本日、最後にご来店された客様が買われたレコード、私のミスで中身を入れ間違ってしまった。
電話をしようとしたが番号のデータが消えて無くなってしまったらしい。 メールをしたのだが、アドレスが変更になっているようで、戻ってきてしまった。
なんとか気が付いて、連絡をして下さる事を祈っている。
私も年だな、確実に脳細胞が一日毎に一個づつ死んでいるいのだろう。 だからつまらないミスをするのだ。 最近は疲れているし。
なんだかなあ。
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BILL EVANS “DIG IT” | - 2015/03/31
- BILL EVANS “DIG IT” FONTANA 683254 (HOLLAND)
このアルバムはオランダ・フォンタナ社のJAZZ CLUB SERIES、我が国で言うところの「美女シリーズ」の一枚である。 基本的にはジャズの紹介を目的としたシリーズなのである。 だが、ジャケットのデザインが可愛い事、中にはれっきとしたオリジナル盤もあったり、また別テイクも、編集違いも聴く事が出来たりと、なかなかの人気となり、ZOOT SIMS(ズート・シムズ)のCOOKIN’(クッキン)のようにオリジナルをしのぐ人気盤になったケースもある。 従って専門のコレクターもいるのも頷ける。 ジャケットを眺めていると、成程と言える一連のアルバムである。
アルバムの内容は、編集シリーズであるので、これもその一枚と言える。 NEW JAZZ CONCEPTIONS とEVERYBODY DIGS からの編集となっている。 同じ曲でも、時々、全く違う編集をしてある事があるので、よく聴くと面白い発見があるかもしれない。 今回はオレンダ・プレスのモノラル盤で、音質は良好である。
時々、フォンタナはイギリス盤がオリジナルという意見を聴く事があるが、基本的にフリップスやフォンタナは各国盤が見つかった場合は、往々にしてオランダがオリジナルである。 かつて我々の中に、欧州内の国のレーベルのブランド格差があって、イギリス、フランス、ドイツ等の順番に格を付けていた悪い習慣であった。 今思えば、無意味な事であった。 PHILIPS系のレーベルのオリジナル関係の、その辺りは欧州のコククターの話によると、各国におけるオリジナル企画はあるものの、この解釈で、ほぼ間違いないと思う。
それで今回は、入荷したジャケットからレコードを取り出していると、あらまぁ不思議、写真が一緒に出て来たのである。 その30センチ四方の写真は、エバンス本人のポートレート写真。 写真は煙草を口元に持って行った、横顔のショット。 なかなか素晴らしい。 それにジャケットに使われた事がないショットでもある。 部屋にジャズ関係の物を飾りたいと思っていた方にはお薦めである。 額に入れて壁に飾るのが良い。
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花粉で洗車 | - 2015/03/30
- 先週の事。
雨が降った後、車がエライ汚れているので深夜、空いているだろうと洗車場にいった。 空いているはずの深夜なのに、なんと洗車待ちの車で大渋滞。 数を数えたら13台。 それで諦めて帰って来た。
だが週末近くなって、いよいよ汚れも気になり再度挑戦。 もう良いだろうと行ったのだが深夜にもかかわらず、やっぱり10数台待ち。 今度は引き下がる訳にもいかず、仕方なく1時間以上待って、やってもらった。
掛りのお兄さんに状況を聞くと、今週は全く空く事がなく、社員は疲れきっていると。 なんでも、花粉と砂埃と中国から来るPM2.5が雨で車の表面にこびりついてしまい、それで皆さん洗車にくるのだと。
人間の行動は、こうして一斉に同じ動きをして、おまけに深夜なら空いているに違いないと勝手に想像して、自分だけはみんなと違うのだと一人で満足していると、結局誰もが同じ行動をするのだということを学習した。
洗車して帰路に着いたのが深夜1時半すぎ。 そんなものだ。 それでも後続車が待っていた。
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今日の昼食 | - 2015/03/29
- 今日の昼食のサンドイッチ。
恥ずかしいけど、写真を撮った。
ピーナツバターとジャムを挟んだだけ。 貧乏くさいけど、お金もないし。 本当にその辺のラーメン屋に行くより安上がり。 それにバナナ一本。
実はピーナツバターとイチゴジャムを挟んだパンが大好きで、昔から時々食べている。 だが、もうすぐ70歳だというのに、こんな食事で良いのかと思う。 思うのだが、仕方がない。
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たいちゃんず “うえを向いて歩こう” | - 2015/03/28
- たいちゃんず “うえを向いて歩こう” 自費CD TCS002
何年か前に一度、彼女達のバンドのCDの事を書いた。 その時は「さくらさくら」という曲を演奏していて、それがなかなかの雰囲気でアレンジがまた素晴らしく、聴けば浅草ジャズフェスで金賞を取ったのだと。 その記念CDのリリースが2009年の頃だった。 大した腕前に感心して、それがなんと女の子ばかりのバンドだと。 女の子と言っていいかどうかはわからないが、女子チームなのだそうだ。 最近は幾つになっても女子でいいよね。そういう話ではなくて、モトエ。
今回、第2弾が出来たからと、メンバーでトランペットをやっている「清水まるこ」のお父さんがCDを持って来た。 気持ちは分かるよ。 お父さんも昔の言葉で言えばジャズキチだもの。
早速封を切ると、冒頭にタイトル曲の「上を向いて歩こう」。坂本九ちゃんの歌だがね。 このバンドはうまく日本の曲を取り上げるなあ。 日本人のアデンティティーを巧く出すことが上手だと言う事は、きっと賢い人達なのだろう。 それがイカすアレンジで、ライナーを読むと清水まること書かれている。 こんな良いアレンジをしたなら、お父さんは嬉しいはずだ。 ブルース感も出て来た。 ライナーも瀬川氏が書いていて、思えば結構メジャーになったものだ。
聴き進んでいくと、うん、確かに演奏は、以前に比べても断然と洗練さがアップしている。 垢抜けた。 三管編成も洒落ている。 オリジナル曲も演っているとは驚いたが、その曲もいかにもアメリカのジャズって感じで好きだなあ。
良い演奏なので、ちょうど来たオーディオファブ・レコードさんにも、初めから聴かせた。 そうしたら、これは良いねえという感想だったの、お宅でレコードも出してよと声を掛けて置いた。 どうなるかな?
柔らかなサウンドの持ち主たちで、聴いていて気持ちが良いバンドである。 成程親バカ、ばかりではなかった事を付け加えておく。 これなら胸を張って聴いてよと言えるはずだわ。
(註)CDは当店にもあります。2,000円税込
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接点復活剤 | - 2015/03/27
- 友人の送ってきたカートリッジ、修理屋さんに診てもらったところ、何らかの薬品などによりプラスチックの部分がボロボロと剥がれ落ちてくるということであった。
どうしてこうなったかと言うと、接点復活剤を使用してしまったから。 なんでもネットの情報を見ていて素晴らしいと思い購入、ネットの情報そのままに、スプレーでカートリッジに掛けまくった。 それも全体に。 掛けた瞬間は確かに接点が増えるわけで、確かに音質は良くなった。 それで、次々と掛けたわけだ。
しかし、こういうものは液体なわけで時間が経てば、乾く、乾けば接点に隙間ができる。 それで、音質がまた元に戻ってしまうので、また掛ける。 そのうちに、液体はオイル系なので、周囲の本体やシェル等が腐食ししてしまうというわけ。 カートリッジ屋さんに聞くと、こういった修理依頼は非常に多いとの事。 アンプのプラスチック部分の腐食、塗料を溶かしてしまったりする被害もまた多いらしい。
せっかくの数十万円で購入した初期のモノラルカートリッジが逝ってしまった。 だとするととても残念で、誠にひどい話である。
まあ、薬品は使わないことが一番である。 せいぜいアルコールを綿棒に付けて金属部分のみを拭くぐらいで良い。 何でも、過ぎたるは及ばざるが如し。 趣味のものは往々にして大事にしすぎて、却ってダメにしてしまうもの。
ネットの情報も注意したいものだ。
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SONNY ROLLINS “SONNY BOY” | - 2015/03/26
- SONNY ROLLINS “SONNY BOY” PRESTIGE 7207 (USA)
このアルバムが好きだと言う人にはあまり会った事がない。 テンポの速い曲ばかりだと。 だが私にはソニー・ロリンズの作品中においても、このアルバムは大好きだ。 名盤は数あれど、このアルバムのように私の心に響く一枚、いや一曲なのである。
何が良いかというと、B面。 「THIS HOUSE I LIVE IN」。 勿論タイトル曲の「SONNY BOY」も良い。だが断トツに一曲目が素晴らしい。 サキコロの裏にでも入れて置けよと言いたい気持ち。 だが、あのアルバムも表裏一体、どっちも良いから、入る場所はなかったか。 モトエ。
ところで、このタイトルのTHIS HOUSE と来て、ピンと来た人は相当な通かもしれない。 ハウスとは小さい意味では家であるが、大きな意味では国でもある。
曲はとても厳かである。 また、冒頭のトランペットがどこか軍隊的でもある。 また、淋しげでもある。 民謡のような懐の広さも感じる。 曲の終わり近くは、国歌のように厳かさが増す。
ロリンズのサウンドが哀愁たっぷり。だが自信もたっぷりである。 こういう所がいいねえ。 兎に角、淡々としたテンポでじっと心に来る良い調べである。
アメリカ盤のライナーをちょっと読んでいると、書かれている。 同名の短編映画で歌われた歌で、出来たのが1945年。 それも唄った人がフランク・シナトラ。 それで調べた事があって、非常に感心したのである。 歌詞を見ると What is America to me A name, a map, or a flag I see A certain word, democracy What is America to me となって民主主義やらいろいろ続いて、様々なアメリカ的な特徴が並んでいて、そう言う物が一杯あってそれがアメリカとは何だ? という問いかけの、アメリカの愛情にあふれた曲なのだ。 アメリカと言うけれど、我々が住んでいる所のアメリカとは一体何か、私にとってアメリカとは何ぞやと、人一人が心から国家に問いかけをしている所がミソ。 どういう風にも取れる所が面白いのだが民主主義が歌われている所は間違いない。 そんな歌をシナトラが歌った国民的な歌でもあり。シナトラ自身も好きな曲だったらしい。
その曲を1956年にロリンズが朗朗と吹いて録音した事が、私としては心が躍る。 アメリカの問題の一つに、黒人側からロリンズなりに一石を投じたのだ。 やるもんだ。
でもA面の冒頭に持ってこない所が不思議だ。 ところで、このアルバムにはKENNY・DORHAMのクレジットがあるが、冒頭のタララ・タララ・タッタララという極短いフレーズだけなのである。 でも雰囲気は十分で、こういう所が、当時のアメリカの音楽の凄いところなのである。
何度聴いても興奮する。 興奮しまくらちよこ。久しぶりだな。
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ジャズCAFE アディロンダック再開 | - 2015/03/25
- 月曜日の夜、御飯に餃子でも食べようと思い、時々立ち寄る中華屋に行ったら休み。
仕方ないので今日の晩御飯は無しかと、矛先を変えて格安GSにガソリンを入れに飯田橋まで行って思い出した。 アディロンダックが再開したはずだと。
電話したら今日からやっていますよ、というので行ってハンバーガーを食べてきた。 元気そうで何より。
やっぱり店の中にトミー・フラナガン似の、って頭の辺りだけど、親父がいないと締らない。 良かった。
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ゴジラ | - 2015/03/24
- 歌舞伎町を通ったら、旧コマ劇の跡地にビルが建っていて、もう完成したのか?
その屋上に見慣れない物が。
近寄って行ったら、何とゴジラだった。 写真を撮ったのだが携帯だったので、あまり写りは良くない。 でも、一応紹介だけ。
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