HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

ラプソディー・イン・ブルー
2024/06/20

ジャズっぽい名前の曲で、「ラプソディー・イン・ブルー」という曲がある。
作曲者は幾多のジャズ・ボーカルのスタンダードとなった名曲を世に送ったジョージ・ガーシュウィンで1924年の事である。
「ラプソディ・イン・ブルー」はジャズとクラシックを融合したシンフォニック・ジャズと、どの本でも、ネットの中にも、そう書かれている。

以来、クラシック音楽の世界において、定番となり、これでもかと言うほどたくさんの楽譜が売られている。
もちろんクラシック・ファンにも好まれ、よく聴かれるようである。
しかし、ガーシュインの作曲にもかかわらず、ジャズ・ファンはというと、まず聴く人がいない。
いや、ジャズのマニアと自認する人は全くといって良い程 聴く事がない。
ある意味、毛嫌いされているとも言える。

昔、ジャズ仲間の一人が言った、「ジャズをちょっと取り入れたので、ジャズを聴かない上流の人達が、さも理解がありそうな感じで、満足そうに聴き入っている姿が想像できるのが許せん」。
要するにジャズという言葉を入れるなと言う事であった。
かく言う私も、好んで聴く事はない。

ジャズ・ファンが聴かない、ジャズの名曲。不思議な曲である。

Teddi King "Miss Teddi King"
2024/06/17

Teddi King “Storyville Presents Miss Teddi King” Storyville LP314 (USA)

黄色地に黒の点描画のような女性の横顔が印象的なジャケ写である。
その製作意図は分からないが、ある意味印象的で妙に気になるデザインでもある。

1955年の10インチ・アルバムで、裏のライナーを読んでみると、こんな事が書かれてある。
「歌手が成長するための方法で一番は、優れたミュージシャンとの交流である事は間違い事実である。この点において彼女は短いキャリアの中でも非常に幸運であった。ジョージ・シアリングは最初にテディに彼の最大の才能の恩恵を与えた。ボストンで無名だった彼女を見出し、国内有数のジャズグループの一員に加えた。彼女の音楽的才能と素晴らしい音感の組合せで完璧主義のシアリングと共に理想的なボーカリストとなった。」と。
きっと、その通りであろう。英文のライナーは読むと良い事があるなあ。

ストリービル・レーベルにおいて2枚目のアルバムであるが、Jimmy Jones(ピアノ)、Jo Jones(ドラム)、Milt Hinton(ベース)のトリオはボーカルに取って完璧で、そこにトランペットのRuby Braff(ルビー・ブラフ)がムード一杯の音色で陰影を付けると、そこには風情あるボーカル・アルバムのパラダイスが産まれるのである。

彼女の声は、女性らしい大人しめで優しい、言い含めるような歌は聴くと自然に聞き入ってしまう。そんな感じは、きっとジョージ・シアリングの教育であろうか。聴いていて、実に好ましいのである。

その後彼女は、トントン拍子にRCAに移り小ヒットもあり、意外に作品数は多い。
廃盤としての人気は初期のStoryvilleレーベルの3枚が圧倒的であるが、いつの時代もそれなりに充実している。
仕事にも恵まれていたようだが、1977年SLE(全身性エリテマトーデス)という難病で48才で亡くなっている。

好事魔が多しとでも言おうか、残念な事であった。

Audrey Morris “ Bistro Ballads”
2024/06/16

Audrey Morris “ Bistro Ballads”X LXA-1028 (USA)

1956年のアルバムで超レア・アルバムである。
RCAのサブ・レーベル“X”で発売されたもので、私はかつて、日本ではほとんどお目にかかった事は無い。
彼女のピアノの弾き語りで、淡々と音を紡いでいる感じで、すぐ耳のそばで歌っているかのような錯覚に陥るサウンドには心が持って行かれる。
ベースにはJohnny Pate(ジョニー・ペイト)が参加してより音楽の質を高めている。
タイトル通りバラードの素敵な歌ばかりである、ジャズ・バラードのスペシャリストと呼ばれた片鱗を垣間見る事が出来る、バラード大傑作。
その後、Bethlehemから同年すぐに The Voice Of Audrey Morrisを発表する。これはMarty Paichのアレンジでナイス・アルバムである。
その後、彼女のレコーディングは途絶える。
噂によると、住んでいたシカゴではクラブが多く、ファンもいて仕事には事欠かなかったようで、レコード会社を付き合うのを好まなかった、という事であるが、あながち嘘でもなさそうである。

日本のファンに鳴りを潜めていたのが、85年、突如新録アルバムが発表され大いに驚かせた。
それも自費制作のFancy Faire RecordsからAfterthoughtsというアルバムで、弾き語りで、時にサックスも入ると言う趣向で、ファンに大好評であったが、既に廃盤である。

“Bistro Ballads”は、彼女のデビュー・アルバムで、結局、全盛期に作られた最高傑作という事になろうか。
ジョニー・ペイトはベース奏者というだけでなく、当時音楽ディレクターとしても有能で、シカゴのジャズ・シーンの立役者でもあった。

シカゴの良い時代に出来た傑作である。

新入荷リスト
2024/06/15

本日六月十五日(土)に新入荷リストを更新いたしました
よろしくお願い致します。

パンダの偽物
2024/06/12

ネットで、
中国でチャウチャウをパンダにでっち上げて見せていたと言う。

しかし、見ていると、そう見えて来るから不思議。



https://www.youtube.com/shorts/uVXp2Cuw3z0

シャンソン
2024/06/11

朝 テレビを見ていたらアナウンサーが「シャンソンってどこの歌ですか?中国ですか?」
だと。

ここまで物を知らない人がいるのかと、
ショックだった・

驚いた。

道路のゴミ
2024/06/10

先日も書いたか?道路のゴミの事。

清掃車も持って行かないので、どんどん増える。
観光客が捨て、そこにどこかの人たちが捨てて行き、更に外人が捨てる。
今も私の目の前で外人が捨てて行った。

清掃車の人たちは、これ見よがしに、違反のシールを貼って住民の見せしめのようにしているのだが、そもそもこの辺りは住民も少なく、ビルごとに契約の収集車が来る所が多い。
だから、我々も何とかしたいのだが、溢れたゴミは私はどうにも出来ない。

何処に捨てろというのか?

外国人観光客誘致に対する役所の覚悟を示して頂きたい、と思う。


紫陽花
2024/06/08

アジサイがあちこちに咲いていて、その青い色に歩いて心が和む。
今朝はダンスパーティーというアジサイに出会った。

ダンスパーティーとは言い得て妙。

レコード。ガイドブック
2024/06/07

店の本棚を見ていたら、レコードのガイド・ブックというのか、細かいジャンル別に膨大な本があった。
クラブジャズだの、ボサノバだの、ちょっとのジャンルを取り上げてこれが名盤と銘打ったガイドブック。

今見ると、まったく不要な本。

だが、当時はそういう本を見てレコードを買っていたんだよね、みんな。
結局、薄っぺらな知識だけに終わったんだよね。

思えば、日本のこういうブームに乗った本を作ったとて、今見れば、作家の軽薄さが透けて見えるだけだ。評論家たちもそう。

そもそもジャズの面白かった時代と言うのが50ー60年代が中心なのだから、今更何をかいわんや。
評価の定まった作品で商売しないでほしい。
ジャズ評論家もないもんだ。


通販リスト
2024/06/06

本日、通販リスト更新しました。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001