HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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朝の風景
2023/06/25

朝、散歩に出ようと思って歩くと、路地の中にも幼稚園の送迎車が何台もすれ違う。
いい風景だなと思いながら、ふと思い出した。

新宿にいた時、朝は老人ホームなのかデイサービスというのか老人たちの送迎車が入れ替わり路地を走っていた。

同じ送迎車でも幼稚園の方が活気があっていいなあ。

ダンスパーティー
2023/06/21

踊りのダンスパーティーではない。
アジサイの種類の名前である。

先日、ちょっと大きめのアジサイ株を見ていて、妙に華やかな紫陽花だなと思い、ちょうど水を上げているオバサンがいたので、尋ねたら「ダンスパーティーと言うのよ」だと。

中々の素敵な花で感心してしまった。
紫陽花は、いわゆる普通の丸アジサイとガクアジサイに分かれるが、ガクアジサイをここまで見事に育てたかと思える、粒粒の中心花序の周りに二重三重に咲き誇った花の華やかさ。
その花の豪華で丸く広がった様子はまさにダンスパーティーと言える。

写真を撮り忘れたので、ネットの中で探そう。

除湿
2023/06/20

梅雨の時期、すでに我が家はクーラー付けっぱなしの季節になった。
これからは夏が終わるまで、レコードコレクターの方々に置かれては、是非エアコンを付けていただきたい。

今までの日本の夏とは全く異なる、昨今の夏の気温、湿度。
レコードには大変過酷なシーズンである。
レコードのある部屋の温度を下げる事、湿度を下げるようにして頂きたい。

温度が30何度という事など、かつては無かったのだが、温暖化というのか、とんでもない事態になった。

クーラーの費用は、冬の暖房に比較して安価である。
一夏中入れていたら良いと思う。


ドーナツ屋
2023/06/19

新宿において、私の周りからドーナツが消えることはない。
ミスドはハルズから歩いて5分はかかるだろうか、青梅街道に出たら信号を渡り、大ガードをくぐって、ギラギラと欲望渦巻く歌舞伎町の入り口に沿って歩いて区役所通りを渡ったところにある。
山下達郎のドーナツソングが流れていたりして、伝統も出てきた良い店でポンデリングやオールドファッションなどあって,非常に好ましい。
だが徒歩5分はちょっと遠いと思っていたのである。

その手前に、要するにミスドに歩く距離の、間には何がしかのドーナツ屋や甘い物が売られていたのである。
20年ほども前には新宿三越の地下にシナボンが出店し、そのシナモンを一個に一瓶全部使ってしまったようなパンに、更に間違って砂糖をドロッと掛けてしまったかのような豪快さに、病みつきになり通ってしまった。
だが店舗の家賃が高すぎたか、フィーバー気質の日本のお姉さんたちの気まぐれか、それがあっと言う間に撤退してしまったのである。
でも三越だからやっぱり5分は歩いたなあ。
あれーっ!と嘆いていたら、今度は同じく、新宿三越の地下にニューヨークプラントというドーナツ屋が出店。
ここは一個400円ともはやドーナツの価格ではない、ケーキも買えるぞ。
しかし、その味は大人のドーナツで甘党には堪えられない、ドーナツもここまで来たかという味わいであった。
やがて、店は小さくなり、最後は駅ビルの中に小さなカウンターだけ残された。だが、そこも撤退と相成った。
捨てがたい店であった。
ちょうど南口のクリスピーの出店と重なっていたのだろうか?
クリスピーは反対に安いし、軽いので、しょせんドーナツという感じが潔くて良い。
南口はドーナツフィーバーで若者が大騒ぎしていたが、時の流れの無常さよ、やがては消えゆく定めか、終焉に向かうのであった。
さて、沈静化した後に、それが私の店の近くの西武新宿駅即ち新宿ペペに来たのだからもうたまらない。

ああ、なんという運命のいたずらか。
と、どうでもよい一席であった。

NHKの朝ドラ
2023/06/18

NHKの朝の連ドラ(らんまん)で牧野富太郎の話をやっているのだが、彼が小学校中退で帝大の研究室に通う事が出来、最後には学位を取る事が出来、日本の植物学者として、いや世界の牧野たり得たのは、彼が圧倒的なマニアであったからである。
その道のマニアは多々あれど他人の十倍も更に突き進んだ人は多くはない。

多くは、ちっとばかりの知識をかざして他を貶したり、権威付けをして、自己保身を図っているに過ぎない。
ドラマの中には、そういう上司もちゃんと出て来る。
その悪役の役者を見ていると、この人は本当に悪い心の人間だろうと思えて来る。

話は変わるが、昔役者関係の仕事をしていた人に聞いた事があるのだが、悪役をやっている人の中には、本当に性格がちょっと歪んでいる人も多々いたという。
私など映画・ドラマを見ていて、本当にそうだと思ってしまう事もある。
可笑しいが、そんなものである。

ドーナツ屋
2023/06/15

ここの所、出勤したときには毎日ドーナツを買う。
お昼の後、それは弁当だったりするのだが、食べた後にどうしてもちょっと外を歩きたくなる。
更に、かつて大人気だったのだが今は、こじんまりしてしまったドーナツ屋あったが、ここから歩いて3分ほどの西武新宿駅のペペに入ったので、甘党の私としては足が向いてしまう。

店のマスクをしたお姉さんに「オリジナルドーナツを2つ!」と告げると、「3個にしますと箱に入れられますが、いかがでしょうか?」。
毎回そう言われると、もういけない、背中を押されたようで、元気よく「ハイ、お願いします」と、追加は甘いソースが掛かっているドーナツを注文してしまう。
「袋もいりますか。では、707円です」と言われて1,000円札と財布の中をごそごそ探して7円を一緒にお皿に置くのである。
あれば出掛ける前に7円を用意して行くことにしている。

帰りに一階のセガフレードでカプチーノを買って帰る。
この間は、男性店員がしみじみを私の顔を見ながら、「以前、よく来てくれていましたよね」。
私も覚えていた。
彼の言うには、17年前アルバイトをしていて、その後いったん仕事を辞め、また入社して、今に至るのだそうだ。
と言うことで、17年前に毎朝会っていたのだった。

よく覚えてくれたものである。
人生楽しいなあ。

明け方
2023/06/14

朝方、外からパタパタッ、パタパタッと小さな音がする。
こどもの足音かと耳を澄ます。だが一向に音が遠ざかることがない、ハテナとカーテンを開けて見れば、屋根を流れてきた雨が端まで来て、二階から下の階の軒に雨が順番に落ちているのであった。

下の軒はトタン屋根で、そこにペンキを塗ってあるので、ちょうど子供の足音のような、パタッ、パタパタ、と鳴る。
とても規則正しい音である。
それはあたかも規則正しい生活を指し示しているようだ。
だが、そんな真面目さは私には無理だ。

そうだ、起きてコーヒーでも飲もう。

いらないメンバー?
2023/06/12

評論家というのか、ネットのブログでも、色々な方々がレコード評なるものを書いている。

その中で、このギターは要らなかったとか、このトランペットは要らなかったとか、書かれているのを良く目にするし、耳にした事がある。
1950年代のレコードに向かって、この人は不要だ、などと言ってどうしようと言うのだ。
その時に戻って「ギターは外れて下さい」などと言えるのか。

もう、良い加減にしましょう。
その手の、どうにも出来ない事に対する、上から目線の評論。

そう言えば、その手の評論で一番面白かったのは、かつて鍵谷幸信という評論家だが、ジャズシーンにはソニーロリンズが要らなかったと公言した。
理由はコルトレーンのように、モードでなかったからだとか。
モードでないと、この世から抹殺されるのかと、暗澹たる気持ちになった。
本人に向かって死ねと言っているようなものだ。
残酷極まりない話である。

それにしても凄い人もいるもんだ、と驚いた。


真空管 6L6GC
2023/06/11

現在、使用中のパワーアンプ、マッキントッシュ MC-240。
6L6GCという真空管のこと。
いまはGEと印刷された物を使用している。
ただし、本当のオリジナル品かどうかは不明、多分東欧か中国製に印刷だけしたのかもしれない、恐らく近年の物である。

今回たまたま、真空管だけにたまたまだけど、入手した真空管があって、東芝製で6L6GCと印刷されている。
それならば、ちょっと試してみよう。

付けて聴いてみると、意外に良好である。
甘い音色で、きめ細かな音で、陰影が出る。
いやいや、東芝、恐るべし。

次回暇があった時に、MC−30に付け替えて見ようと思っている。


だが、私はもう20キロのアンプも重くて持てないのだ。
いつになるか。

真面目な話、更に一週間ほど聴いて、今後の方針を決める。
私は国産のオーディオ機器を好まないのだが、しかし、驚いた。

Barry Harris “Breakin’ it up
2023/06/10

Barry Harris “Breakin’ it up” Argo 644 (USA)

彼も又デトロイトの出身である。デトロイトはジャズの生産地でもあるなあ。
ジャズの良いエッセンスを吸収していて、良い感じのバップ・ジャズである。
彼のスタイルはバド・パウエル系であるが、パウエルよりはやや地味である。
だが実に真っ当なバップ・ピアノである。

彼は、地味ながら沢山のリーダー作を残していて、およそ25枚以上にはなろうか、また共演作も膨大にあり、実に尊敬に値する、セッションにおいて重要な地位にあったか分かる。
また私は、地味と盛んに表現するのだが、むしろ通好みと言うべきで有る、いや、通好みこそ地味で無ければならぬ、そうでなければ素人が喜ぶ派手なジャズになってしまうからね。
そんな彼だが、実に着々と人生を築いていて、80年代にはジャズ・カルチャー・スクールを設立してしまう。
その成果は、ジャズ音楽学者として幾多の賞に輝いていて、国内のみに留まらず、日本にもたびたびジャズ教育で来ているのは知られていて、そこから多くのファンも育っているのは驚異に値する。ジャズはやや不良な人達の音楽であると、心の片隅に思っている私のような者からすると、ちょっと真面目過ぎるとも言えなくもない、いやそれは関係ない。モトエ

ところで当作品は、私が好きなRiverside の Chashin’ the Birdと共に、なんとも言えないどこかに、そこはかとなくブルース感が漂うジャズのしかも、地味ながら実力派のバップ・ピアノの好演奏である。
「良いよう!」としか言いようがない。
冒頭のAll The Things You Areは、注意深く聴かざるを得ない深い音のイントロを聴くと、私など、その後にビリー・ホリデーが出て来るのかと構えてしまう。何度聴いても同じ感じに囚われる。
哀しみの、いや微かな希望に縋る思いの切なさが、染みて来る。歌が無くても十分に伝わる。
ジャケットの写真が素晴らしく、ビルの崩れかかったような雰囲気で、その壁の中に立たされ、壁の一部にさせられていて、いかにも「都会」の「古いビル」というジャズの場所の設定が、いかにもという感じが素敵である。

当作品は初リーダー作であるが、シカゴに置いて1958年の録音であった。1929年生まれであるから29歳の夏である。実力からすればやや遅いスタートでもあるが、デトロイトに住んでいたのであるから、そんな感じであったろう。メンバーは二人共デトロイト在住の仲間であったと思われる。

しかし、その後が凄い、60年にはニューヨークに出て行き、Riversideに5枚、その後はPrestigeに4枚、その後は、ヨーロッパ、日本と着々と作品を発表して行く。
どうもこの人は淡々と人生を築いて行く真面目な性格だったのだろうか。

残念ながらコロナ感染症により、2021年に亡くなられた。

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