HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ROLF & JOACHIM KUHN “MONDAY MORNING”
2023/10/17

ROLF & JOACHIM KUHN “MONDAY MORNING” HORZU SHZE 909BL (GERMANY)

1969年 ベルリン・ジャズ・フェスにおける、Rolf Kuhn, Joachim Kuhnの兄弟の絶頂期の傑作である。
メンバーはJohn Surman(sax),Eje Thelin(trb), Barre Phillips(b), Stu Martin(dm)という各国代表のようなものである。
音楽は当然ながらフリージャズ。
アグレッシブなフリー・インプロヴィゼーションで音の洪水があると思えば、すーっと静寂が訪れ、どこかで聴いた事のある優しい曲が流れたと思えば、またそこに音の洪水が起きるという、見事な音の演出がある。
フリージャズの音楽の素晴らしさの見本のようなアルバムと言おうか。

ジャケットが素晴らしい。
高給置時計をラップで包んでしまったというデザインで、アルバム・タイトルのマンデー・モーニングすなわち「月曜の朝」私は目覚まし時計をラップで包んで、聴こえないようにしたい、ということであろう。
アイデア勝利のデザインである。
ブルー・マンデーは世界共通の勤労者の心なのであろうか。

これなど私の大好きなジャケットである。
かつて、このジャケットを手にした時、私は一体、月曜の朝にどのような音楽を聞かせてくれるのかと、ワクワクしたものであるが、それが激しい音の洪水で驚いた。
月曜日の仕事や学校があると思うだけで憂鬱になってしまう「サザエさん症候群」の方々には、こんなレコードを聴き、鬱を吹き飛ばして頂きたい。

蛇行するハイエース
2023/10/16

東名高速道路を走っていると、ハイエースが時々左右に蛇行、左右に蛇行と言うのはおかしいな。
左右に振れるから蛇行というんだな。まあ、それは置いといて。

なぜか、ハイエースが多い。
それで、そんなクルマの後ろを走っているのは怖いので、追い越して、ちらっと見るとスマホを見ている、或いはスマホを手に持ってしゃべっている。

何ゆえにハイエースなのかは知らないが、こういうハイエースはちょっとブーブーだな。
その内にひっくり返るぞ。

通販リスト
2023/10/16

本日、通販リスト更新いたしました。
よろしくお願い致します。

国分寺のジャズ喫茶「JODEL」
2023/10/15

先日、国分寺にあるジャズ喫茶「JODEL」のマスターが来店された。
国分寺といえば、かつて村上春樹さんのジャズ喫茶もあったほどで、かなりジャズの盛んな街であったらしいのだが、現在は「JODEL」さん一軒だけだそうだ。

マスターの板橋さんは日本で最もボサノバやジャズに詳しい男と、噂のあった方。
きっと素敵なジャズ喫茶であろうと思う。
近い内に私も行こうと思う。

各政党の印象
2023/10/14

日本の政治もなんだかおかしい方向に行ってないかと、お昼の弁当を食べながらネットを見ていたら、面白い事が書かれていた。
元北海道議員の小野寺まさる氏のツイッターから拝借。
言い得て妙。
 
自民 良い議員より悪い議員が多い
公明 親中宗教で危険
立憲 ほぼ全員が売国奴
維新 若干良い議員は居るも党が屑
国民 良い議員は居るも弱い
共産 公安調査対象のテロ集団
N党 チャラく風前の灯
参政 良い仕事もあるがまだ微妙
社民 忘れてた
れいわ 思考の圏外


全く以って!

赤い羽根の共同募金
2023/10/13

赤い羽根の共同募金が始まっているようだ。
それで急に疑問に思ってしまった。
あの羽は一体どうやって作っているのか?
製造会社について調べていたら何と、東洋羽毛という会社で、かつて私も山用の寝袋を愛用していた事がある、あの優良メーカー。
歴史があって、1947年に共同募金始まると創業者が「赤い羽根」の考案に参画し製造したという、中々のビジネスマンじゃのう。
羽根はというと、鶏の羽根で胸の柔らかい優良なもので1羽につき120本ほどしかないそうで、中国から輸入。
注釈があって「要らなくなった鶏の羽」としているのだが、わざわざ記載する所が、なんか嫌な感じ。
ごまかそうとしてない?早速ネットではあるが突っ込んでみよう。
最近では中国から輸入するケースも増えている、とされている。
というのだが、「最近では」という注釈も不要なくらい、中国べったりで仕入には億単位の費用が掛かっており、
中国や天下りの絶好の関係者の利権であるらしい。

赤い羽根だけでなく、緑の羽もある 羽根もの募金は皆同じような環境にあるようだ。
私も寄付するばかりでなく、美味しい関係者になりたい。

LEE MORGAN “CANDY”
2023/10/12

LEE MORGAN “CANDY” BLUE NOTE 1590 (USA)

今回のはオリジナル盤である。
ジャケットの写真はモノクロで、色々なガラスの容器が置かれていて、その中にはキャンディー入れられている。
テーブルには容器から溢れたキャンディーが散らばっている。
普通ならキャンディーの色合いを出そうとカラー写真にしてしまう所、これをモノクロの淡いトーンにしている。それがそれ、なんともロマンティックな風合いなのである。
そして手前のグラスには、主人公リー・モーガンのスナップ写真が置かれている。

CANDY/LEE MORGANと書かれたジャケット・タイトルのオレンジ色が滲んでいる。
かつて私の友人が「印刷の滲みが嫌だ」というので、さんざん探したが、どれも滲んでいて、結局すべてこうなのだと諦めた。
しかし、この滲んだ感じこそ、このジャケットにロマンチックな淡いイメージをもたらす重要な要素となっているのだ。
すっかり高額盤になってしまったが、モーガンの人気盤として、今だ人気は衰える事を知らない。
アルバムの中のA−1、A−2、B−1など全編にわたって聴き所が多く、どの曲が好きか嫌いかで、友人たちと論争になった。
作品として最高傑作をどれにするかはブルーノートのvol.1からvol.3、そしてCITY LIGHTSとこれまた論争になったが、無駄な論争であった。私も熱くて若かったのだ。

最初から最後まで両面飽きることなく聴くことになる音楽は、艶のあるそのサウンドは天性のものであろう、ミューズの使わせた天使であろうか。
メロディは素敵だし、輝くサウンドはいつもの通り、この作品でもしっかり出ている。
よく評論家の先生方がクリフォード・ブラウンの後継者と書いているのだが、全くそんな事はなく、彼は彼のサウンドであって20歳で既に完成の域にいる、滑らかな音の運びも聴く者を魅了する。
録音は57年から58年にかけてで20歳の若さと思えぬ立派な事。

このレコード、70年代までは、再発されていなかったので、オリジナルしかないので有名だった。アメリカのオークションのリストに掲載してあれば、無条件にビットしたものであるが、入手に苦労したなあ。

それにしてもワンホーンの良いレコードだ。

YOUは何しに
2023/10/11

先々週くらいに、また「YOUは何しに日本へ」の番組にウチが出たようだ。
これで4回目。

御覧になられた、とお客様が何人か来られた。
有難い事である。

ただ、当店はジャズのレコード屋であるので、ビジネスに結びつかないのが残念であるが、レコードが再プレスされて、大貫妙子さんが儲かれば良い、と思っている。

DIZZY GILLESPIE “AT THE FRENCH RIVIERA”
2023/10/10

DIZZY GILLESPIE “DIZZY AT THE FRENCH RIVIERA” PHILIPS 840214BY (HOLLAND)

ガレスピーのレコードといえば、40年代からのBE-BOPのGroovin' High(Savoy)等50年代の作品を思い浮かべるであろう。それ以降はエンターテイメント性が増したとして、毛嫌いするファンも多い。
しかし、その作品を聴けば、決して只のエンターテイメントに非ず、歴史の境目にあって、この人ほどジャズを作り、広め発展させ、多くの人に親しみを持たせたジャズメンはいない。そもそもジャズとは大いに楽しめる音楽ではなかったか?
ガレスピーは広い視野を持ってジャズを演って来た人であった。
しかし、長いジャズの歴史から見れば、彼らが創造したBE-BOPはデキシーやスイングの時代を終わらせた当時の革命運動のジャズメンでもある。伝統的なジャズこそがジャズであると考えるファンからは、ジャズを葬った人として戦犯扱いとされる話も多々聴く。確かに、彼は先進性を持っており、新しいリズムを取り入れて来ている。
勿論彼はBE-BOP以降のジャメメンであるが、しかし、不思議な事に彼のジャズは只流行の中にいるわけではなく、深い伝統が垣間見る事ができるし、ジャズと中南米のリズムを融合させて、音楽の楽しさを伝えて来た人でもある。
このアルバムなど聴くと、彼の音楽性の高さと広さを聴かせる。

録音は1962年の夏、高級リゾート リビエラのジュアン・レ・パンでのジャズフェス。
当作品は世界中に広まったボサノバをLalo Shifrinと共に解釈し、ボサノバの洗練さとジャズのスイング感を融合させ、更にラテン・ジャズにまで、その解釈を広げたガレスピーにおける大傑作である。
これこそ騒がれない作品ではあるが、それが不思議に思えるジャズの傑作なのである。

メンバーは、サックスはLeo Wrightでフルートも演る、ピアノはシフリンで勿論アレンジャーであるから良い曲を提供している、またフランスのギタリストErik Bacsikも参加している。
A−1のChega de saudadeでは、海辺の波の音や子供の声などざわめきが聴こえると、ボサノバの曲が流れて来る、実に雰囲気の良い演奏で、ラロ・シフリンの叩くような弾き方は洗練され、ノリの良さ抜群で南米のリズムはお手の物、見事なジャズ・ボッサを作り上げて行く様は 聴いていて心が躍る。
ガレスピーはミュートで吹いているかと一瞬思ったが、良く聴くとミュート無しでも優しいサウンドなんだわ。
バクジックのギターもソフトで実にジャズ・ボッサ、面目躍如と言ったところか。以下長くなるので割愛するが、両面とも傑作揃いでカッコ良い。

ジャケの裏には特別な枠があって、Desafinado, Pau de arara, Chega de saudadeはブラジリアン・サンバであると。ジャズ・ボッサは通常の4分の4拍子ではなく、柔らかくスウィングするサンバのリズムを持つジャズであると。Novaはポルトガル語でNewを意味し、BossaとはTalent(才能・素質)であると説明がある。ボサノバ初期の62年ならではの 心配りである。
ここでワンモーメント、pau de araraというのは止まり木の鳥のような意味があるらしいのだが、軍事政権時の拷問の一つ膝の裏側に棒を当てて、体を折り曲げて縛り付ける方法で、思えばついこの間まであったのだ。
あたかも金持ちの子供達の音楽のように,優雅で爽やかに聴こえるボサノバは、軍事政権下迫害を受け、捉えられて行方不明になったままの音楽家達もいるのである。実に苦しい歴史の上に成り立った音楽なのである。
苦しくても、苦しい・苦しいと言わないのが素敵な人なんだな。

温泉
2023/10/08

テレビの旅番組を見て思い出した。

源泉掛け流し!

私は、どうしても「源泉垂れ流し」と言ってしまう。

蕎麦屋の女将さんに、「垂れ流しは、あなたの老後の姿でしょ」とよく言われたものだ。
そうだなあ。

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