HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
湿布薬 | - 2023/05/21
- 骨粗鬆症と診断され約四か月間、自宅で週二回注射をしていたのだが、検査の結果骨密度が70%に回復していた。
では注射より楽な飲み薬にしますか、と先生に言われ週に一度飲むだけで良いと言われるフォサマックという薬を処方された。 そして木曜の朝飲んだのはいいのだが、その日の夕方から胸と背中が痛くなって、そのまま翌日も寝込んだ。土曜日に主治医の出番があるので診察を受ける。
レントゲンなど数枚撮って検査しても悪いところはないと。 では副作用ですかね。副作用による筋肉痛かもしれないという事になった。
次回、再び同じ症状になったら、間違いなく副作用ですね、と私も実験する意欲満々になって帰ってきた。 湿布を貼って、休んでいてくださいね、という優しい声を背中に聞きながら。
さて、家に帰り医療箱にあった湿布を貼ってもらったのだが、翌日起きた時の、効き目のなんか充実感がない。
昨夜、家内に貼ってもらう時にビニールも固まっていて剥がれにくかったし、スーッとする感じもなかったのでオカシイと思った。 今朝、湿布薬の箱を手に取って、裏を見入ると、期限が1996年になっていた。
チックショウ!
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ドーナツ | - 2023/05/20
- ここのところ、また甘いものを食べている。午後になると山下達郎のドーナツソングが脳裏を巡る。
きみと食べたいなドーナツ♪。 私の血糖値が下がったから、ドーナッツ♪。 少しくらいならいいだろう、ドーナツ♪
とかってに歌をこしらえて、ドーナツを買ってくるようになったのだ。 ドーナツ一個食べるのだが、もう一個は一生懸命我慢する。 すると、なぜか、更に他の何かが欲しくなって下のコンビニでチョコを買ったりしてしまう。だったらドーナツ二個でもよさそうだな。
それで、これではいけないとネットで調べていたら、血糖値が上がりにくい糖なるものを売られていた。 どこかの大学が作り出したもので、希少糖という天然由来の甘味であるらしい。 従来ある合成甘味料=ダイエット・シュガーとは異なるらしく、あれは基本的に発がん物質があるらしいから。それに甘さより苦味など変な味もするから。
今はまだ店頭にはなく、ネットのみの販売だというので、早速アマゾンで注文してみた。 血糖値が上がるか下がるかは測定していないので、分からない。 朝食など砂糖を使っていたものの代わりにしている。 さて、どうなるか? しかし、ちょっと引っかかる所もあって、結局甘い物を口にしているわけで、そうすると、私の脳の中で、ならばもっと甘い物が食べたくなるのである。 普通、それを世の中では中毒と言うのだが、甘味中毒は実にたちが悪い。
甘味は甘党のみならず、実はビール党も同様である。 クワバラ、クワバラ。
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レコードの事 | - 2023/05/19
- 私は毎日店でレコードを売ったり、こうして日記に書いたりしている。
特にジャズのレコードを紹介している。 だが、現在のCDで聴くジャズ等は紹介する事はない。 過去の作品について揃え、紹介しているだけである。 新しい音楽は、私がやる必要はない、世の中の多くの評論家と名乗る人たちがこれでもかと本、ネットで書き連ねているし、アマチュアのマニアも同様である。 この世はプロが沢山いる。
大切な事だが、レコード以外の媒体について人それぞれに楽しめば良いと思っているし、否定しているわけでは無い。 むしろ、最近の人の方がレコードマニアを否定している事の方が多い。 ま、それも人生好き不好き、単に私がレコードを愛しているだけである。
私の仕事は、1950年代などの過去の音楽を記録したものを見つけ出す事でもある。 終わった音楽を見つけ出す。 終わってしまったけれど、どこか現在の音楽の基礎になっているもの。 私はジャズのレコードだけの骨董屋。 私は時間を遡る。
レコードが作られた時の様々な状況、ジャズメンだけでなく、あの時の企業の状況、社会情勢も考え、残せたらいいなあ。
私はジャズのレコードのジャパニーズ・サンドマン(日本人の骨董屋)。
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Herb Ellis “ Ellis In Wonderland” | - 2023/05/18
- Herb Ellis “ Ellis In Wonderland” Norgran MG N-1081 (USA)
ハーブ・エリスの名前が日本で、それなりに耳にするようになったのは、70年代にコンコルド・レーベルから、かなりの数のアルバムが発売されたからである。 しかも、コンコルドの1番から3番まで、彼の名前が頭に持って来ると言う破格の扱いであった。 ちょっと中間派のジャズであって、それで当時ジャズ・ファンにはかなり人気になった。 そこから、過去に遡ってVerve系のアルバムもちょこちょこ聴く人が現れた、と言っても嘘ではない。
と思いながら、この作品を聴けば、かなりの水準にある音楽性になるほどと納得させられる。 当アルバムは彼の初リーダーであるが、初にしては年齢的には35歳、というかなりの晩生でもあるが、何しろスタジオ・ミュージシャンとしても、かなりの腕前であったので、それほどリーダー作に拘らなかったのだろう。しかし、ノーマン・グランツには気に入られていたようで、以後一・二年毎に吹込みがされているのが興味深い。 有名な所ではNothing but the blues(Verve)になるが、こちらの初リーダー作は新鮮味と、初録音と言う張り切った事が大きな長所になった。
Harry Edison(tp)と Jimmy Guiffre(cl,sax)と言うスイングとクール・スイングの管楽器の素敵な取り合わせにも感心する。 Ray Brownのベースがしっかりと低音部を支え、腰の据わったジャズにしている。 豪華なバックがいる事も素晴らしいのだが、何より、ムードのあるギターの音色が素敵である。 この録音のギターの音色も完璧である。
そういえばタイトルは、本のAlice in wonderlandをモジったものだが、他にも同様なレコードがあって、スエーデンのアリス・バブスのレコードに、Alice and wonderband,というのもある、出来が良いので是非聴かれる事をお勧めする。 レコード各社、タイトルの命名には苦労していた事が偲ばれる。いや、安易か?
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Gulf Coast Jazz " Wade In The Water" | - 2023/05/17
- Gulf Coast Jazz (The American Jazz Quintet) Wade In The Water
Famous Enterprises F-510 (USA)
ちょっと面白いアルバムを見つけてしまった。 ジャケットにはメンツも書かれていない、バンド名の所にはGulf Coast Jazzとしかなっていない。 だが、ネットにはなぜか、February 23, 1959という録音日もあれば、メンツも出て来る。 Bass, Richard Payne Clarinet, Alvin Batiste Drums, Ed Blackwell Piano, Ellis Marsalis ts, Harold Battiste 全員ニューオーリンズの出身であり、有名な所ではエド・ブラックウエルがいる、更にエリス・マルサリス、これはウイントン・マルサリスの御父上ではないか。凄いぞ。
アルバムの音楽の説明には、ガルフ・コーストすなわち、メキシコ湾岸のジャズであると、という事で、ゴスペル、ブルース、ジャズが混在していると。
アルバム・タイトルはWade in the water、訳すと「水の中を歩け」。 これは地下鉄道の話で決まりでしょ。 調べると、出て来る、出て来る。 ゴスペルにこのタイトルの曲があって、 Wade in the water, Wade in the water children, Wade in the water, God's gonna trouble the water, See dat band all dressed in white, God's a-goin' to trouble de water, De leader looks like de Israelite, God's a-goin' to trouble de water, 水の中を行け、子供達よ 水の中を行け、神様が水を乱してくれる 白い服の人々をご覧、神様が水を乱してくれる あの指導者はイスラエルの人、神様が水で分からなくしてくれる
と言うような意味かね。 黒人奴隷が逃亡する時には、追跡犬に匂いを悟られないように、川の中を歩けと言う事である。 ジャケットは女の子が海辺を歩いているだけの写真だが、実は内容は黒人奴隷が逃げるための逃亡支援活動すなわち地下鉄道を称えたものである。 しかし、当時はまだ1959年黒人の人権など皆無だった時であり、相当の覚悟が無ければ製作など出来ない。 故にメンバーの記載もせず、しかも、録音はニューオリンズだが、リリースは西海岸という念の入れようという具合であった。
内容は確かに色々な味わいがミックスされた、中々良いジャズである。 お父さんのピアノも上手い。
そう言えば、この曲は後にラムゼイ・ルイスも演っていて、ノリの良い演奏になっている。聞き比べると面白い。
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母の日 | - 2023/05/14
- テレビで母の日のプレゼント、もらってうれしいか?
という調査で、「何もいらない」が一位だったそうだ。 さもありなん。
我が家の家内も、同様な事を申して居る。 所が、夕方長男の嫁さんから花束が届いた。そのとたん満面の笑顔。 実に嬉しそうに、花瓶を出してきて、どっちの花瓶が良いかとか、花の高さがどうとか、それは嬉しそうであった。 女の本音。
今日は一日機嫌がよくて、私もありがたい。 頂いてよかった。 そうでないと、私が買いに行こうと思っていた所であった。
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喫茶店ルノアール | - 2023/05/10
- 当店の裏側の方にある、喫茶店のルノアールが閉店した。
連休に店に伺ったら、お姉さんが「今までご利用ありがとうございました。日曜日で閉店となります」との事。 それで、最終日に行くことにして夜、閉店間際に行った。
思えば、私がここで店を開いて以来、何かにつけてお茶をしに行っていたので、なんだか寂しい。 うちのカミさんは「え、私が一人で行けるたった一つの喫茶店なのに、これから行くところがない」と訴えていた。
閉店というのは本当に寂しいものだ。
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大リーグ | - 2023/05/09
- 知り合いが、連休中アメリカ西海岸に旅行に行き、ついでの大谷翔平選手の試合を見てきたと興奮していた。
その話で、「それにしてもあちらの野球の守備はとてもお粗末だった」 ということであった。
以前、張本氏が番組の中で、あっちの選手は下手だとよく言っていたのだが、そんなものか?。 なるほどね。
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人は | - 2023/05/07
- 人はいかにあるべきか。
この社会に生まれ、どう貢献し、どう正しい行いをするか? どういう姿勢でいきるか。
多くの人との接触により、人はいかに沢山の問題を抱え、悩みを持っているか。 哀しみを持った人も、いかに多くいるか。 かく言う、己も悩みを抱えて生きてきた。
年齢を重ね、希望の数より諦めの数が超えるようになって、楽になった。 先の事は俺の知った事かと、半ば投げやりでもある。
だが、今でも「己は人としていかに生きるべきか」。 この事は常に思う。 だが、いかんともし難い。
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石碑 | - 2023/05/04
- ゴ−ルデンウイークは天気が良ければ気温も風も気持ちが良い。出掛けねばと、新宿御苑の辺りに散歩に行った。
御苑は高貴な感じがあるが、その手前は新宿2丁目というオカマ通りがある。いけね、今はLGBT通り言わいといけないのかね?
元々ここは江戸時代からこの辺り一帯三丁目まで、内藤とか追分という地名で、その後も戦後まで三業地区であった。産業ではなく三業である。色街であって、少し綺麗に言えば花街。昭和でも「お兄さん寄ってらっしゃい」と声を掛けられずには、通り抜けぬ事はできない場所である。 いわゆる女郎屋、芸者、飲み屋という、いわば遊びの三種混合である。 それで、靖国通り沿いにお寺があって、ついでに寄って見たら石塔がある。
「合埋碑」と彫られている。 ああ、やっぱりそうだったかと予想を裏切らない展開、ふと横の看板に目をやると、「江戸時代、内藤新宿の飯盛女たちを弔うため、万延元年に旅籠屋中が立てたもの」だと、共同墓地の一角にあった。女たちは年季中に死ぬと投げ込まれるように葬られたという。流石繁華街新宿である。江戸時代というが、明治になっても何ら変わっていないのである。貧富の差が更に生じ、余計に身分がはっきりしたのであるから。 この近くには以前、池もあって土地改修で埋められた時に、膨大の人骨が出て来て、かつての女郎の扱いがこれほどのものだったかと、近所の人たちが、まさかここまでだったかと驚いたと言う話もある。
石碑も少しは、柔らかな表現にしたのであろう。 最近は、この石碑のお陰で、若い人がちょこちょこ訪れ、小人気になったらしい。 手を合わせて下さる人が沢山来てくれて良かったね。
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