HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 目の前にカラスが… | - 2022/09/27
- 店の近くを歩いていると、なぜかカラス君が目の前に止まった。
よく見ると、右の羽の付けのあたりに傷があるのか、どうなのか?
私はどうしたら良いのか、触っていいのか、悪いのか。 触れば逃げるに決まっているだろうし、困ってしまって、固まってしまったのである。
目の前に来るとは、不敵な奴。
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| 空港 | - 2022/09/26
- 夜の羽田空港
長男と夜、羽田空港に行った。 こうしてみると、羽田空港に行ったのは5年ぶりになるか? 一応、旅行会社出身としては、空港は特別な場所である。 私はそうではなかったが、旅行会社志望者の中のある程度の割合で、まず航空会社志望、次は空港勤務と大体がそんな感じであった。望みかなわず最後は旅行会社勤務となるのである。そうでなくとも、仕事をしているうちに徐々にでも航空会社に憧れを持ったりするのである。 従って、空港はとても居心地の良い場所である。
久しぶりに旅行会社の時代に心が飛んでしまった。 あの時、この時の思い出が頭をもたげてしまった。
あっという間に 時間が経ってしまった。
眺めていると、飛行機がたくさん駐機場に並んでいる姿は、池の鯉が餌を求めて淵に並んでいるような感じで可愛いものだね。
そうそう、写真を眺めていて、点々としたライトに気が付いた方、はい、ジャズ好きか、またはオーディオ好きか? マッキントッシュのアンプの青い光と同じではないか? マッキントシュのアンプの光のデザインは空港の青い灯からヒントを得たのだ。
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| 石原裕次郎 | - 2022/09/21
- ノンフィクションの「東京タクシードライバー」という5,6年前に出版された本がある。
私は、タクシーの運転手にあこがれがあるので、テレビのドラマでも、本でも、漫画でもタクシードライバーに関するものがあると、見てしまう。 タクシーだけではない、運転手の話は好きだ。結局、車と言うより、運転好きという事になる。 それで、話はソレたので、モトエ。
本の中に運転手と裕次郎のやり取りが出て来る。 書き出すことにする。 目白通りで裕次郎を拾った。たちまち運転手はリラックスしてしまった。裕次郎は一瞬のうちに昔からの知りあいだったかのように思わせる、特殊の能力がある。ため口で、 「お兄さんには四人もいるのに、何で裕ちゃんには子供さんがいないの」 「そんなのわかんねよ」 「あんまりモテちゃって、あっちこっちに配っちゃってさ、奥さんに届いてないんじゃないの」 「そんなこと言われてたって、答えられるわけがねえだろう。あんた、子供さんは」 「三人いますよ」 「カミさんを大事にしなよ。カミさんを大事にしない男は、ろくなもんじゃない」 何度も繰り返した。そして、車を降りるときにこう言った。 「しかし、カミさんしか知らない人生ってのも寂しいよな」 料金は1700円だった。裕次郎が二千円出したので、お釣りを300円わたした。裕次郎はその300円を受け取ってポケットにしまい込むと、別のポケットからチップを取り出した。 「子供さんになにか買ってやってよ」 裕次郎の粋な人柄にしびれた。
というお話し。
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| 本 「ジャズ・ロード」 | - 2022/09/20
- ジャズ喫茶を取材して作られた本、「山陰山陽 ジャズロード」。
ひょんな事から、わざわざお送りいただいた。
当店の仲良しでもあり、久留米でジャズクラブを経営しておられる黒岩さんという好男子と話をしていたら、ひょんな事からジャズロードの本の話に行った。 私が、「あの本があれば、数冊づつ仕入れてウチに置いてもいいんだけどなあ」 と、言うと、「あ、田代さんですね、言っときます」「え?」っとなって、よく聞けば、作者の知り合いだという。
そうしたら、田代さんから「もう在庫がありませんので、一冊だけ」と送って下さったのだ。なんと嬉しい。
私が持っている「九州ジャズロード」と併せて2冊になった。 そもそも、これらは西日本だけの地域に限定されており、東京のジャズファンには馴染みがないので、まず評判になる事はないのだが、一度手に取ると、いつも見ている東京中心のジャズ喫茶特集とは異なる重量感のある記事に引き込まれる。 作者の田代俊一郎さん、さすが西日本新聞出身だっただけに、取材の目の確かさに驚く。
東京ではまず見ない本だが、一冊目の九州ジャズロードは、佐賀のジャズ喫茶「シネマテーク」のマスターに送っていただいたのである。 何んと言う繋がりであろうか。
縁があるねえ。
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| 死んだ安倍さんは..... | - 2022/09/18
- 安倍さんの、実績について考えてみた。
長期政権という事態は実績ではない。
一番は北朝鮮拉致問題をはっきり国民に示した事であり、拉致被害者を取り戻し、日本の断固たる意志を示した。さらに、その運動を高めた。 また、拉致問題に付随して、かつての社会党の土井たか子や、その後総理経験者の菅直人が、北朝鮮寄りの思想を持っていて、実行犯の辛光洙(シンガンス)容疑者の釈放運動までも起こした事を世に示したこと。 ここまで来ることでさえ、何十年という年月がかかったのである。 民主党や社会党は当然の事、自民党でさえ、拉致はないはずと、知らぬ存ぜぬで頬被りしていたのである。
尖閣諸島の日本の領土であると明言した事。こんな小さな事でさえ、従来の政権は一言も言えなかったのである。拉致問題同様、中国に何も言えないのが日本人であった。
トランプ政権下、日米同盟が強固であった事。 トランプ氏の日本人嫌いは若い時から徹底しており、それこそ日米の溝が絶対に埋まる事はないと思われていたのだが、外交の努力の結果、円満であった事。 これは驚くべき実績である。
成長戦略の一連の経済対策であるが、様々な意見はあるが、一応は成功に入る。
近年の総理大臣の中で、憲法改正を議題として国民に出したのも、安倍さんであって、女性天皇の議題も出したのだが、これらは出ただけでも大変な事であって、かつての日本でここまで活躍した人はいなかったのであった。 ただ、実現出来なかったことが悔やまれる。
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| 国葬 | - 2022/09/17
- 27日、安倍さんの国葬だが、報道を見ていると、日に日に、反対のパーセンテージが上がって行く。
反安倍陣営も当初は暗殺という突発事件に何と対応してよいか戸惑っていたのだが、ネットのサヨクの書込みなどが日に追って増してきたことで力を得てしまったのだろう。反対などしてはまずいのかなあ?と周囲の様子を見ていた人達だが、結局、葬式までの期間が長すぎて、冷静になって反論を言える余裕を与えてしまったのだ。
実際、事件は7月8日、それが国葬は9月27日。 葬儀は直ぐにやらなければ葬儀でもない。 お別れ会というんだな。
そもそも岸田首相が国葬とする理由として、常に最初に挙げていたのが「長期政権」その次が「暗殺」であったが、長期政権が理由など全く説得力にはならない。 たった一つ、国家のリーダーが暗殺されたこと、これが最も重要な意味だったんじゃないの?左翼政権ももし暗殺されたら国葬してもらったら嬉しんじゃない?
暗殺などあってはならないという、国の民主主義の維持ではないのか。 それを、長期政権を理由にしたことが最低だったかな。
反対側のリーダー達も、いつものサヨクで反政府主義者ばかり、これにもウンザリだな。
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| オーネット・コールマンのポスター | - 2022/09/16
- 店内が寂しいので、ポスターを飾った。
結構な大きさである。
1965年、David Izenson(デビット・アイゼンソン)と Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン)のトリオで欧州ツアーの際、11月9日に、パリのクラブに出演したものである。
フリージャズの表現方法が大変面白く、私は家宝にしているのである。 なにしろ、絵の具を赤と黒で、グジャグジャに殴り書きした所が、実にしたたかで、あっけらかんと、「これがフリージャズでしょ?」。 素晴らしい、才能の人もいたものである。 (非売品)
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| キノコ | - 2022/09/14
- 散歩に行ったら、草地に大きな白いキノコ。
見ただけで、一目瞭然の毒キノコ。
オオシロ カラカサタケというらしい。 草地にどんどんと生えるから、見た人はその迫力に驚く。 しかし、大きい。
私の靴を比べられるように写真を撮ってみた。
どうだ!
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| ZOOT SIMS - RUNE GUSTAFSSON “THE SWEETEST SOUNDS” | - 2022/09/13
- ZOOT SIMS - RUNE GUSTAFSSON “THE SWEETEST SOUNDS” SONET SNTF 819 (England)
私はズートの名前を先に書いたが、リーダーはギターのルネであるが、ズートの名前を先に出した方が売れるに違いは無かろうと言う、レコード屋の親父の発想である。
このアルバムは78年の録音で、この頃のソネット盤は英国かスエーデン盤かどちらが原盤かはよく分からない。見つかれば、どちらでも良かろう、そういう時代になっていたのであるから。
この作品は面白いことにギターが二人いる、ルネの他にBucky Pizzarelli(バッキー・ピザレリ)がいて、George Mraz(ジョージ・ムラツ)のベースと共にバッキングで大いに気を吐いている。 二人の変則ギターは中々の聴き物である。 ピアノは休みなので、当然ながらサウンドは柔らかい。こういう作品もとても好ましいものである。 両面の頭の曲は、ボサノバをやっていて、聴いて気持ちも良く雰囲気も上々。 ズートはいつも好ましい姿である。
さて、このアルバムは中々の良い音質である。冒頭のテーマ曲などギターも、ズートのテナーも、しっかりした録音で嬉しくなる。 腕前の良い人たちが集まれば、自然と良い作品が出来る物である。
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| KRZYSTOF KOMEDA “ASTIGMATIC ” | - 2022/09/12
- KRZYSTOF KOMEDA “ASTIGMATIC ” MUZA SXL 0298 (POLAND)
久しぶりに入荷した、ポーランドジャズの代表作、いやポーランドの国に留まらない、欧州をも代表する、立派なジャズの作品である。さっそく、メンツを見よう。 Tomasz Stanko(トマス・スタンコ)tp、Zbigniev Nanyslowski(ズビグニエフ・ナミオフスキィ) as、Komeda(コメダ)p、Gunter Lenz(ギュンター・レンツ)b、Rune Carlson(ルネ・カールソン)dm、のクインテットである。スタンコ等3人はポーランドの仲間であるが、レンツはドイツのベーシスト、またカールソンはスエーデンのドラマーである。録音は1965年である。 作品は、A面22分の一曲、B面2曲の計3曲のみで構成される、Kattornaは同名のスエーデン映画の為の曲でもあり、Svanteticはスエーデンの詩人のための曲でもある。すべては映画や詩などに関連される作品でもある。 この作品は、70年代において日本でもフリージャズに徐々にマニアの興味が向き始めた時、ポーランドでも凄い人がいるというので、大いに話題になり、マニアが大騒ぎした一枚である。 それは、フリージャズという訳ではないが、前衛的であり非情に即興的でもあり、独特の哀愁を感じさせる、個性的な新しさを感じさせたアルバムであったから。
また、ちょうど彼の仲間のポランスキーの映画なども話題となって、余計、音楽にも目が向いたのであった。 聴けば、コメダの実力が分かる、大変なレア盤である。 彼の実力は当時、日本では東欧の製品であり、入手困難であったが、EPのCrazy Girlなどの映画音楽もマニアの心を大いにくすぐった作品が多かった。
作品は一言で言えば、芸術作品であり、当時の芸術はどの分野もそうだが、自由への憧れの象徴でもある。 彼は当時のヨーロッパを代表する映画・音楽のリーダー的存在であり、またそれぞれに当時の社会主義国家の中で必死に自由を求めた人生であり、ポーランドのジャズの水準の高さは恐ろしいものがある。いや、東欧は当時どこも非常なるエネルギーを感じさせる突出した作品が目についた。
この3年後に、彼はロサンゼルスで高所から友人に突き落とされるという、ありえない事故にあい、帰国後死亡した。また、その友人もその後すぐに死亡という、不思議な死に様なので有る。
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